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TOYO Technical Magazine 05号

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―見えないものを可視化する― 見えないものを計測し、可視化する技術をご紹介します。
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記事一覧

薄膜に対応した機械特性評価システム  ゴムからDLC膜まで幅広い材料に対応可能なナノインデンター

2012年6月時点の内容です

機械特性評価とは
機械特性評価とは何でしょう? 機械特性とは物質の圧縮・引っ張りで得られる特性です。また、衝撃や摺動により得られる特性も機械特性に含まれます。つまり硬さ、引っ張り強度、耐擦過性、割れ難さと言った特性を機械特性と呼びます。インピーダンスやキャパシタンス等の電気特性に比べ機械特性という言葉を聞く機会は少ないかもしれません。しかし、機械特性は電気特性と同様

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IT社会を支えるストレージ技術

1.はじめに
2012年6月時点の内容です

電子計算機の誕生によって磁気録音技術が外部記憶装置に応用され、1940年から50年代にかけて、磁気テープ装置やHard Disk Drive(以下、HDD)、FDD(Floppy Disk Drive)などのデジタルデータ記録機器が次々と生まれました。さらに1960年代後半にはアナログ信号をデジタル変換して書き込む技術が進展して、PCM(Pulse C

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ラウドネスメータとは

2012年6月時点の内容です

ラウドネスメータってなんだ?
みなさんはTVを見ていて「急に音が大きくなった」と感じたことはありませんか?そこでTVの音量を下げてみたら今度は音が小さくて台詞が聞こえなくなってイライラされたこともありませんか?
この音量差問題を解決するのに役に立つと期待されているのが「ラウドネスメータ」です。TV放送のデジタル化と共に、放送における音量差が問題になってきました。一時

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プラスチック射出成形のあらゆる課題に応えるプリアムス社の射出成形機ソリューション
 射出成形品の製造工程の定量化と自動化システムを世界で唯一商品化
 金型内粘度測定機能(特許)により超高品質とコストダウンを同時に実現

プラスチック射出成形のあらゆる課題に応えるプリアムス社の射出成形機ソリューション  射出成形品の製造工程の定量化と自動化システムを世界で唯一商品化  金型内粘度測定機能(特許)により超高品質とコストダウンを同時に実現

2012年6月時点の内容です

われわれの生活のさまざまな場面で使われているプラスチック射出成形品。今日IT機器、自動車部品はもちろんのこと、その応用範囲はますます広がっています。プリアムス社の射出成形機ソリューションは、従来にないアプローチでプラスチック射出成形技術の一層の発展を支援します。

プリアムス社について
プリアムス社 ( 正式社名:PRIAMUS SYSTEM TECHNOLOGIE

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ラウドネスメータの基本原理

2012年6月時点の内容です

テレビを視聴していて、CMに入った途端に音量が大きく感じられたり、逆に映画などを見ていると台詞が聞き取りづらかったりしたことはないでしょうか?

これは、音声や音楽の電気的な信号の大きさと人間が感じる音の大きさ(=ラウドネス)が一致していないことに起因しています。こうした問題を解決する一つの手段として、ラウドネスを定量的に測定できるラウドネスメータ(ITU-R BS

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