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元社保庁職員の独り言【とよぞうの年金コラム】#1 

こんにちは。
国家公務員(社会保険庁(以下、社保庁))20年→民間企業13年目の
とよぞうです。

「消えた年金問題」でクレームの矢面に立たされ、市民のサンドバッグと化し組織に使い回された挙げ句にどうでもいい正義感を振りかざしたばかりに孤立して干された…という経歴を持つ私とよぞうが、誰にも忖度しない視点で年金制度や組織について呟くコラムです。

〈私の転職経緯はこちら〉

なんの取り柄もありませんが、ほんの僅かだけ公的年金制度の知識だけは持っているつもりです。
複雑な制度の解説などは一切いたしませんので気楽に読んでください。

はじめに

【年金とは強制的に課せられた義務であり債務であり詐欺である】

公的年金のシステムとは…

①経済が成長し続ける事
②人口が減らない事
③国の状況に応じて現在と未来の収支分配を同時に管理運営していく事

最低でもこの3つが成立しバランスを保つ事で維持されていく。
しかし現状は…
①…✕
②…✕✕
③…✕✕✕(旧社保庁幹部および厚労省の責任重大案件)

国民に義務を負わせておきながら制度を存続させる上記の3つを政府が30年間放置してきた…その結果…詐欺のような現在に至っている。
…というわけで相も変わらず将来的にも打つ手がない状況は続いています。

旧社保庁は解体され、選りすぐりの「清く正しい」職員だけを日本年金機構へ採用したはずですが、組織の状況は芳しくありません。
むしろ前より無駄な作業とミスは増えているようです。

どれだけ優秀な職員を残したところで肝心の「膿み」だった幹部たちは選りすぐる側に立ち回ってるわけですからこの組織は変わり様がない。
しかもほとんどの「膿み」達はすでにめでたく定年し、それぞれに出向という名の天下りを経て隠居生活に入っている。
全てを報われない後輩たちに押し付けて…

最近、再び日本年金機構の天下り問題などを吊るし上げる記事を目にするが今の組織や職員を責めてももう意味がない。
旧社保庁のかつての幹部や天下り先の関連大企業を徹底的に取材すればいいと思うが圧力に屈してしまい報じられないし無理だろう。
所詮メディアも攻撃しやすいところしか攻めることができない。

…まあ愚痴はこの辺にするとして…文句ばかり言っていてもしょうがない。

政権政府や旧社保庁に対する不満は継続発言していくとして、好転しそうもない年金制度にどう向き合うか、せめて自分はどう考えどう対応していくべきかを考えていきたい。

#1 人生を共存する人々の年金

公的年金制度の概念は「年金を必要とする状況の者だけに支給する」としていてしかも支給基準は実に都合よく国側が自由自在に変えてしまう。

受け取る側としては当然の権利として公平に受け取りたいと思うのは当たり前だ。

この両者間でどれだけ苦労したかわからない。
そもそも国と国民の間に公的年金に対する概念の違いに隔たりが存在し、それこそが年金不信の最大の原因になっている。

自分が掛けたものを公平に受け取る
なぜこんな当たり前のことが履行されないのでしょうか。

その答えは…
前段で掲げた3つの仕組みが崩壊しているのにもかかわらず抜本的な見直しができない事と、国が掲げる制度概念を国民が理解できる信頼関係が築けていない事が理由なのです。

何を書いても虚しくなってくる年金制度ですが…

世の中にはこうした公的年金制度に対して企業努力によって社員を手厚く支えている超優良企業が存在します。
本来は労使が50:50で折半している厚生年金保険料を70:30の割合でサポートしている企業が存在する。
勿論年金受給時は本人が100%です。

何とも羨ましい限りですが当の本人たちはよく解っていなかったりする。
日本年金機構から送付されてくる年金定期便のこれまでの納付記録には
50:50で記載されてますから無理もありませんけどね。

ひょっとしたら90:10
いやいや100:0なんていう企業もあるかもしれません。

負担が少なければ生活も助かります。

私は自分の両親が年金を受け取れたことで、ほぼ両親の生活を負担せずに済んでいる。
自分の受給権発生まではまだ10年以上ありますが、間接的に年金制度の恩恵はすでに受け取れたと思うようにしています。
そう思わなきゃやっていけない。

自分だけじゃなく家族や結婚相手の両親や兄弟たちがどのぐらい年金受給できる見込みがあるのか知っておくこともかなり重要です。
世知辛い世の中です。

人生の半分を公的年金に翻弄され続けてきた私は、もはや自分の年金についてもうどうでもいい気持ちです。
来世で幸せな国家に生まれ変われるなら年金返上します。

いま(もはや手遅れですが)本当に命がけで少子化対策をしてくれる政権が存在するなら支持したい。
異次元のしょぼい対策じゃない、どれだけ批判されようが叩かれようが命を狙われようがこの国の将来を本気で考えている政治家に一票を投じたい。
とにかく結果を出すことだけに力を入れて欲しいし将来を生きる世代に問う政策をして欲しい。
何かあるたびに批判ばかりを繰り返すこの国で大胆な政策は立てられないでしょう。

今この国に必要なことはほんのわずかな未来への希望だと思う。
超大胆な少子化対策こそが年金にとって取って代わる未来への希望の鍵だと思う。
私の少子化対策を書こうと思ったが炎上しそうなのでまたの機会に。

ではまた。
by とよぞう



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