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関西に拠点を移して約10年。バイオリン弾いたりビオラ弾いたりオーケストラ弾いたり室内楽…

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関西に拠点を移して約10年。バイオリン弾いたりビオラ弾いたりオーケストラ弾いたり室内楽弾いたり。。。教育活動にも力を入れ始めています。FB、インスタ、TwitterとSNSを経てたどり着いたここNOTE♪思った事や考えた事を備忘録的に残しておこうと思います♪よろしくお願いします♡

最近の記事

最初のマネージャー佐野光徳氏とのお別れ

昨年の暮れ、自分にとって本当に大切だった仲間の佐野光徳氏の訃報に触れて大きな悲しみと感謝の気持ちの行き場が無かったのだが、今日お別れの会があって一つの区切りがついた。 今の私を語る上でなくてはならない大切な人の1人で、この業界で仕事を始めた時の最初のマネージャーである。 同じ干支で一回り上のイケイケなマネージャーというのが私が高校生の時に初めて会った佐野さんの印象だった。 80年代、時代の空気はバブル全盛期。 そのギラギラ感と関西弁トークでちょっと圧倒されながらも、室内楽に

    • 小澤征爾音楽塾の20年

      コロナ禍で開催が危ぶまれていた今年の音楽塾でしたが、3年ぶりに本格的なオペラの公演が無事に開催され、大盛況のうちに閉幕しました。 これまでにも小澤塾長の体調によって指揮者が代わるなどの危機はありましたが、開催そのものがなくなることはありませんでした。 それが一昨年は中止になり、昨年はオーケストラのコンサートを日本人だけで開催、今年はやっと海外からの歌手、指揮者を迎えての開催に漕ぎつけました。 このプロジェクトは毎年厳しいオーディションを経て選ばれた学生が日頃経験できないオ

      • 補聴器のハウリング問題

        今日は京都府民ホールアルティにて年に一度のカルテットの本番。 感染予防対策により客席を半分にしてのコンサート。 前半のモーツァルトのプロシャ王第2番の時すでにその音は我々ステージ上にも聞こえていた。 その音とは「補聴器のハウリング」である。 後半のベートーヴェン作品127の緩徐楽章であの音が鳴ったら大変だという事で、休憩中に注意喚起のアナウンスをしてもらうことにした。 後半が始まり、まさにその緩徐楽章が始まってしばらくすると、今までで一番大きなその音は会場に響き渡ってしま

        • 昭和のオケマンの呟き

          まず前提として「人に音を出させる」指揮者と「自分で音を出す」演奏家という両者の間に大きな違いがある事を最初に申し上げておきます。 音楽家があるレパートリーを仕上げていく段階で、まず楽譜を読んで正確な音(音程)正確なリズム、フレーズ、音色など自分のイメージを具体化するという作業があります。そして、曲の性質や作曲家がその曲を書いた背景などによってその選択肢というものは無限に広がっていきます。 それは美しさだけが全てではなく、時には雑音を敢えて出すということもあるわけです。 あ

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          武満徹 ノスタルジア

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          武満徹 カトレーンⅡ

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          『武満徹・音楽創造への旅』を読んで

          世の中がステイホームってなってきた4月の頭頃、持っていたのにほとんど活用できていなかったYouTubeのアカウントに昔のビデオテープをアーカイブにするいいチャンスと思い毎日古いVHSを引っ張り出してPCにダビングする日々を過ごしていた。 すると、意外と武満さんとの仕事のテープが結構あり、また追悼番組のテープが出てきたりして懐かしさもあって90年代から晩年にわたり一緒にした仕事の記憶が次々と蘇ってきた。 追悼番組では立花隆さんが武満さんの人物像を克明に語っていた事がとても興

          『武満徹・音楽創造への旅』を読んで

          第二弾♪♪報告と感想 続き

          今回は2000人のホールに736人の聴衆、そして有料ライブ配信で314人のお客様に聴いて頂けた。 50%に満たない聴衆の入りも、バランス良く配置されていた事によりそれほど少ない印象にはならず(通常時に同じくらいの数だと空席にバラつきがあり寂しい感が増す😅) また、響きに対する影響もほとんど感じられない。むしろG.P時と変わらないので、満席時に響きが激変するホールだったら入場制限したことによる利点が演奏に於いては大きく働くかもしれない。 サントリーホールは満席でも音響に大きな

          第二弾♪♪報告と感想 続き

          第二弾♪♪演奏活動再開の報告と感想

          東京都の自粛要請全面解除から2週間弱、感染者の数が3桁を超えてしまった7月2日にサントリーホールに於いて新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が行われた。 元々のプログラムはブリテンのピーターグライムズの間奏曲、チューバ協奏曲、メインがホルストの惑星というイギリスプログラムだったが、舞台上の奏者間距離による編成の問題、指揮者の入国制限等の問題により上記の様な内容に変更された。 リハーサルは墨田区のトリフォニーホールで3日間、サントリーホールでの並びを想定した距離を

          第二弾♪♪演奏活動再開の報告と感想

          演奏再開♪について(報告と感想)

          まさかこの様な状況が現実になるなんて数ヶ月前まで全く想像もしなかった。 オーケストラといえば(室内楽はもちろん)なるべく人と近づいて少しでも密接な距離でアンサンブルをするのが常識だ。全国のオーケストラがそれぞれに形態を模索している中、兵庫県立芸術文化センターのオーケストラ(通称HPAC)も距離を取った並びやマスク着用など、ガイドラインをもとにホールでの演奏を試みる機会が設けられた。 HPACの特徴としては、外国人の割合が高い事や、メンバーの年齢が若いということがまず他の

          演奏再開♪について(報告と感想)