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【デジタル人材育成】デジタル化の最大の恩恵:「アプリの民主化」⑨

デジタル人材育成「DX推進リーダー育成講座」を担当する事になり資料や頭に中を整理しています。
前回はDXを語る上での情報セキュリティについての解説を行いました。
キーワードは「見えない恐怖を正しく怖がる」でした。

https://note.com/toyo2019/n/nc83302625409

デジタル化の進化によってもたらされた最大の利益である「アプリの民主化」について解説します。以前は、大手企業が専用の生産システムや業務システムを独自に開発する時代で、中小企業などは高いコストや専門的な知識がハードルとなっていました。

しかし、現代ではクラウドとインターネットの普及により、「SaaS(Software as a Service)」と呼ばれるサービスが一般化してきました。SaaSは、必要な機能を必要な分だけ利用できるソフトウェアやその提供形態を指します。これにより、自社でシステムを独自に開発する必要がなくなり、必要なサービスをクラウド上から利用することができ、コストを大幅に削減できるようになりました。この進化が「アプリの民主化」を実現した背景です。

また、プログラム開発においても、ノーコードアプリなどの導入により、プログラミングの専門知識がなくてもシステムを構築できるようになりました。これにより、システム構築が専門家に限定されなくなり、誰でも簡単にアプリケーションを開発できるようになりました。

この「アプリの民主化」により、システムが身近になり、組織内で業務の効率化や新しいサービスの提供が可能になりました。DX推進リーダーの役割は、これらのデジタルツールを組織内の業務課題や非効率さにどのように結びつけ、解決策を提供するかという点にあります。ここで重要な要素は次の通りです:

  1. 社内業務フローの理解: 現行の業務プロセスを深く理解し、問題点を特定する能力。

  2. コミュニケーションスキル: ユーザーや利害関係者とのコミュニケーションを円滑に行う能力。

  3. 調整力: 経営陣とのコミュニケーションや部門間の協力を円滑に進める能力。

  4. 問題意識: 問題を把握し、前向きに課題解決に取り組む姿勢。

デジタル化の恩恵を組織に取り入れるリーダーとして、これらの要素を育てることが重要です。さらに、若い社員を中心にした実行部隊を組織し、現場での改善と革新を推進していくことが効果的です。

DX推進リーダーとしての役割は、デジタルツールを駆使して業務プロセスを効率化し、組織の競争力を向上させることです。組織内での問題意識と協力体制の構築が、成功への鍵となります。中堅の皆さん、デジタル時代を共に切り開きましょう。

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