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塩の保存方法

毎日といっていいほど使う塩。
皆さんはどのように保存していますか?
塩は腐らないといいますが、おいしく安全に保存したいですね。



保存のポイント

塩は常温で保管

塩は、常温で保存して問題のない食品です。
食品表示法において、「常温で保存すること以外にその保存方法に関し留意すべき事項がないもの」にあたるので、一般的な食塩は保存の方法に関する表示を省略できます。したがって、パッケージに保存方法が書かれていなくても心配することはありません。

では、ここでいう「常温」とは何度か、ご存知でしょうか。
日本工業規格(JIS)によると、常温とは5~35℃の範囲と定義されています。(標準温度:20℃)
ただし、塩には温度湿度の影響により固まる性質があるので、常温の範囲であっても高温多湿にならないよう注意しましょう。

急激な温度変化が起こると・・・

食卓塩など普段は塩を常温保存していても、時期によって冷蔵庫に入れる方や調理中だけ火気の近くに置いている方もいるのではないでしょうか。
実は、塩は急激な変化に弱い食品です。
こまかく言うと温度による湿度変化に影響をうけやすいのです。
塩を入れた容器の周りに急激な温度低下が生じると、容器の内側に結露が発生することがあります。結露によって塩に水分がつき、品質に影響を及ぼしてしまうと考えられています。
一方で、冷蔵庫内は低温で水蒸気量が低い状態なので、外側や表面の水分が蒸発しやすい環境下でもあります。

塩の融点は約800℃なので、例えば塩を火気の近くに置いても、水分が含まれない限り塩そのものが溶けることはありません。
固まった塩は炒めたり、電子レンジで加熱し粗熱と水分を取り除くとサラサラになります。
しかし多量の水分を含むと溶けてしまうので、温度変化した際に品質に影響を及ぼすおそれがあります。
思わぬ品質低下が起きないよう、直射日光や高温多湿はなるべく避けた方がよいでしょう。

混入に注意

一般社団法人日本塩工業会が定めた「食用塩の安全衛生ガイドライン」によると、塩の安全衛生基準として「異物については適切な対策により混入を防止すること」と定められています。
さらに特定の物質や細菌については別に安全衛生基準が決められています。

通常販売されている塩は「異物なし」と判定され出荷されていますが、自宅で保存している際に、さじなどを経由して多少異物が混入してしまうケースが起こる場合があります。
異物と共に細菌が混入し、購入後の保存状態が悪いと細菌が増殖したりと、塩の品質に影響が出ることもあります。
そのため、異物が混入しないようにしたり、場所に気を付けて保存することが大切です。

避けた方がよい場所は?

基本的に高温多湿をさける

調理中についついおいてしまいそうな場所ですが、
コンロ周辺、炊飯器や電子レンジのそば、オーブンなどの家電製品の近く
などでは保存しないようにしましょう。

頻繁に冷蔵庫から出し入れするのも、あまりおすすめできません。温度変化が大きかったり、容器によっては結露が生じ、塩に水分が加わって品質が変化するおそれがあるからです。

また、塩にはにおいを吸着しやすいという性質もあります。においが強い食品や調味料、石鹸や洗剤などの近くに保管すると、そのにおいが塩にうつり、風味に影響を及ぼすおそれがあります。
強いにおいのするものの近くに置かない、密閉容器に保存するといった工夫をしましょう。

最後に

今回は塩の保存についてフォーカスしました。
温度と湿度が、塩の品質に関わっていることが分かったと思います。
一般的な食品も「直射日光、高温多湿を避ける」ことは重要です。そういった食品との差も、次回あたりにお伝えできればと思います。

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