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〈音楽ガチ分析〉キリンジ「千年紀末に降る雪は」


今回は、CMソングにもなった「エイリアンズ」で有名な「キリンジ」を分析していきます。
高度にジャズ的なポップスを艶やかに歌い上げる彼らは、その音楽性の高さでは日本で随一と言えるかもしれません。

今回紹介する「千年紀末に降る雪は」は、2000年にリリースされたアルバム「3」のトリを飾る曲です。
サンタクロースを題材にした哀愁漂う歌なのですが、もうとにかく歌詞が良い。
そしてそれ以上に曲がいい。
個人的にたいへん好きな曲ですが、分析してみるとその音楽性の高さに改めて驚きました。
全体を通して多彩な代理コードが用いられ、dim7 や aug を介在させた部分転調によって複雑な響きを形作りつつも、コード進行のベースには「II-V」があり安定した進行感があります。
明確にブルースを意識して書かれた曲想が歌詞と良くマッチし、クリスマスソングなのにもかかわらず、都会の冷たさや大人たちの哀愁がにじみ出るような雰囲気をたたえています。
ちなみに、楽器数が多いうえに和音が複雑なので、耳コピにも分析にも非常に時間がかかりました……。

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