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【重要な告知】YouTube「音楽ガチ分析チャンネル」開設、および当noteの縮小

要点

  1. 当note上での「音楽ガチ分析」シリーズは規模を縮小します

  2. 代わりにYouTubeで「音楽ガチ分析チャンネル」を開設し、解説動画を無料公開します。

  3. YouTubeで一定の成果が上がらなければ、音楽分析の公開をやめるかもしれません。


記事の公開中止とお詫び

当noteでは、既存の音楽を理論的に分析し、その成果を発表してきました。
しかし、「既存曲を耳コピしその楽譜を公開することは、著作権的にアウトでは?」ということが判明しました。
耳コピに関する著作権は分かりづらい点が多く、自分が勘違いしていたのが原因です。
したがって、著作権切れ(PD)曲の分析記事以外は、公開を急遽中止しております。
記事を購入していただいた方々、自分の知識不足によりご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありません。

「音楽ガチ分析チャンネル」開設しました

それとは別に、「この音楽分析をより多くの人に届けられないか?」ということは以前から考えていました。
というのも、音楽分析は明らかにnote向きのコンテンツではないからです。
リアルタイムで音を鳴らせる動画コンテンツであれば、文字よりはるかに分かりやすく解説できます。

そういうわけで、この機会に「音楽ガチ分析」シリーズはYouTubeにお引越しすることにしました。
※ YouTubeであれば、耳コピした曲の楽譜を掲載しても問題ありません(包括契約のため)。
それに伴い、当noteでこれまで公開してきた30曲分の分析をすべて解説動画にし、順次公開していく予定です。
記事を購入していただいた方も、「音楽ガチ分析チャンネル」にて同じ曲の分析を再び読み直すことができます。
文章ベースのnoteよりもずっと分かりやすい解説になりますので、ご期待ください。
なお、新しい曲の分析もしつつ30曲分の動画を撮影するのには、相応の時間がかかると思います。
気長に待っていただけると幸いです。

チャンネル開設の動機について

そもそも僕が楽曲分析を始めたのは、あくまで自分の作曲能力向上のためでした。
作曲家を目指して本格的なアナリーゼを開始した1年前、
「どうせ分析するのだから、それをコンテンツ化しないのはもったいないな」
と思い、分析のついでにnoteで公開することにしたのです。
実際、コンテンツ化したことによって予想以上にたくさんの方に見てもらえたし、優しい方々からお小遣いをいただくこともできました。

しかし、YouTubeでチャンネルを開設するとなると、もはや「自分の勉強のついで」とは言えません。
かなりの手間がかかるし、投げ銭をいただくことも難しいからです。
しかも、恐らくnoteよりもたくさんの人にリーチしますから、僕が汗水たらして分析した成果がより多くの人に無料で見られることになります。
楽曲分析の成果は僕の商売道具ですので、このままでは僕にとってデメリットしかありません。

よって、「音楽ガチ分析チャンネル」では目標をチャンネルの収益化に定めます。
多くの再生回数・チャンネル登録者数が必要不可欠ですので、どうか皆様ご協力ください。
ある程度の期間活動して成果が見込めなければ、noteに公開することも難しいと分かった今、分析結果の公開自体をやめようと思っています。

蛇足:ほかの音楽分析チャンネルとの差別化&ちょっとした愚痴

そうは言っても、YouTubeにはすでにたくさんの音楽分析系YouTuberがいます。
どうやって差別化するのか?
その答えは明確で、純粋に分析のクオリティ、そして分かりやすさで差をつけるつもりです。

今YouTubeで上位にあがってくる音楽分析系の動画、ほとんどがコード進行の説明しかしていません
音大卒とかプロ作曲家とか名乗るんだったら、メロディとオブリの対位法的な解析とか、楽曲構造の楽式論的分析とか、バッキングのビートや楽器編成に見る他ジャンル音楽の影響とか、そういう多角的な分析をすればいいのに、と思います。
そう、「多角的な分析」です。
コード進行の分析をするにしても、単にコードネームを書き連ねることには大した意味がありません。
ある音が短2度進行しているのか長7度進行しているのかだけでも大きな違いを生みますし、そもそもコードネーム自体だって多義的なものなので、1通りに定まりません。
間違ったコードネームで平気に分析している輩は、その辺にいくらでもいます。
端的に言って、全パート耳コピして分析できないのなら、満足な成果は得られないでしょう。

さらに言えば、こういう風潮もかなり蔓延していると思います。
ポップスの研究者にはクラシック的観点が足りず、クラシックの研究者にはポップス的観点が足りない
例えば、ひとたびベートーヴェンの分析動画を探してみたとしましょう。
さっきとは途端に風合いが変わり、もはやコードネームやテンション・ノートを分析している人は誰一人いません。
しかし、これもこれでおかしいのです。
同じ音楽である以上、やはり「多角的に」分析する必要がありますし、そうしないと見えてこないものがあります。
僕がわざわざすべての分析にコードネームと和声記号を併記しているのも、こうした理由からです。

……等々。
僕は音大に行ったこともない在野ミュージシャンですが、思うことは多々あります。
こうした問題意識から、
「自分がYouTubeで音楽分析を行うことには、それなりの意味と需要があるのではないか?」
と考え、チャンネルの開設に至りました。
繰り返しになりますが、皆様のご協力をいただければ嬉しいです。
当noteの規模縮小という悲しいお知らせをしたぶん、チャンネルに挙げる解説動画のほうは面白くしたいと思っています。

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