エクスペリメンタム クルーシス
彼に出会ったのは つい先日のことだ
そして 私は今日大きな喪失感とそれが恋であったと知った
昼下がり 暦上では真冬だって言うのに 私は背中の蒸れる様な感覚で目を覚ました
乾燥はして喉はカラカラそれでもベッドは少し湿気っていた それはまた私の分泌したもので 寝汗とはまた違ていた そして 目に映る ガラスを突き抜ける低い太陽といつもの部屋には存在しないはずの 彼 の姿
寝起き1杯目の水分にジャスミンティを差し出してくる辺り 私は彼がまったくもって読めなかった 彼曰く好きなよう