外山恒一&藤村修の時事放談2015.11.26「しばき隊“闇のキャンディーズ”事件を語る」(その5)

外山恒一&藤村修の時事放談2015.11.26「しばき隊“闇のキャンディーズ”事件を語る」(その5)

外山恒一

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 「その4」から続く〉
 〈全体の構成は「もくじ」参照〉

 2015年11月26日におこなわれ、紙版『人民の敵』第15号に掲載された対談である。

 対談時点ですでに「しばき隊」は「クラック」と改称しており、対談中では正確に「クラック」の語が主に用いられているが、一般には「しばき隊」の名称のほうが浸透しているから、まず「もくじ」などでおおよその内容を把握したい人の存在を念頭に、小見出しなど本文以外の部分には「しばき隊」の語を用いた。

 第4部は原稿用紙換算20枚分、うち冒頭5枚分は無料でも読めます。ただし料金設定(原稿用紙1枚分10円)はその5枚分も含みます。

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 シールズより在特会のほうがマシ!?

外山 昔、まだ“しばき隊”が登場する前は、在特会に何とか対峙しようと頑張ってたのはヘサヨの諸君だったでしょ。福岡でもフリーター労組の人たちが、在特会のデモに沿道から無言でプラカードを掲げて、逆に在特会側から盛んに罵声を浴びて劣勢に立たされてた。ぼくとしては、ヘサヨ側にもネトウヨ側にも与できないから、さらに遠巻きに様子を眺めてたけど、“どっちにも与できない”とはいえ心情的には8割方、フリーター労組側に傾いてたわけだよね。“しばき隊”やクラックでも8割方はそっち寄りになるけど、今のシールズではなあ。シールズと在特会なら、ほとんど同格で“どっちもどっち”って気分になっちゃうよ。

藤村 いや、むしろ現状を打破するエネルギーという点では……。

外山 うん、在特会に味方してしまいそうになる(笑)。

藤村 そうなんだよ(笑)。そもそも“カウンター”っていう戦術自体が在特会からのパクリだもん(笑)。

外山 在特会とフリーター労組が対峙してた時は、要は差別者と左翼が対峙してたわけで、差別者も嫌いだけど左翼も嫌いなんで、そりゃ云ってることは左翼の方が正しいけど左翼の側につくわけにはいかんな、ってぐらいだけど、シールズvs在特会って構図は、云うなれば学級委員とヤンキーが揉めてるようなもんで……(笑)。まあ、在特会は“ヤンキー”的な逸脱とはまた違うけど、もうちょっと正確に云えば、間違ったグレ方をしてる連中と学級委員が揉めてる感じかな。そうなるとやっぱり、間違ったグレ方ではあれ、グレてる奴らの側につきたくなるのが人情ってものだよ。

藤村 うーん……そうだよなあ。

外山 クラスにキレイゴトばっかり云う学級委員・風紀委員みたいな“正義”の連中がいて、一方に間違ったグレ方をしてる連中がいる、と。たぶんそれとは別に、ロック系・パンク系の連中がどちらにも与せずに散在してるはずで、仮にロック系の連中が“間違ったグレ方”の連中と揉めてるんならロック系の側につくけど……。

藤村 今まさにそれに近い状態になってるわけだよ。というか、もっとヒドい。学級委員たちが“間違ったグレ方”の連中に「仲良くしようぜ!」って呼びかけて、ロック系がハブにされた「その4」有料部分参照)。

外山 そうか。クラックは一応“ロック系”と見なしてあげてもいいか(笑)。

藤村 で、クラックの人たちが怒ってて、その怒りはオレも正当なものだと思うよ。


 福岡リベラル・シーンの“悪い大人”

藤村 ともかく福岡ではクラック系の人たちとシールズ系のFYMとがわりと折り合いが悪い。

外山 そこは東京の状況とははっきりと違うね。

藤村 完全に対立してるわけでもないけどさ。個別には仲良くつながってる個人的関係もあるみたいだけど、全体的に云って、FYMのノリとクラック九州のノリとでは齟齬が大きい。

外山 要は“いのうえしんじ問題”だね。

藤村 そうそう、いのうえしんじを排除すれば解決する問題(笑)。どうもとくにクラック系は薄々そう思い始めてるんだけど、なかなか表立っては云い出せないって状況だと思う。

外山 人間関係が錯綜してて、身動きとりにくいのはよく分かる。佐藤悟志問題(後註.外山サイトの「野間易通徹底批判」参照)の時も思ったけど、ほんとに野間さんとか、首都圏の連中は無責任に放言できてお気楽でいいよ。地方都市の“限界集落”化した運動ムラには複雑な“事情”ってものがある。
 超然と構えて好き放題やってるように見えてるだろうこのぼくですら、FYMの実行委員と薄くつながりがあるんだもん(笑)。奥田愛基の父親って北九州の左派系の牧師なんでしょ? おそらくその人と同志的関係にあると思われる北九州の別の牧師が、実は「劇団どくんご」の小倉公演の中心的な現地スタッフの1人で、もちろんぼくもかなり近しい。で、その息子さんがFYMの実行委員会にいて、1度FYMのデモを見物に行った時、向こうから「父がいつもお世話になっております」的に挨拶されちゃってさ(笑)。非常にやりにくい情勢だ(笑)。

藤村 いや、だけどFYMそのものを敵視する必要もないよ。問題はいのうえしんじ(笑)。

外山 そうそう! “悪い大人”がいる!(笑)

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外山恒一
革命家。マルクス主義、アナキズムを経て03年よりファシスト。福岡市在住。九州ファシスト党〈我々団〉総統。サイト「外山恒一と我々団」(link: http://bit.ly/1wp0Ggi)