教養強化合宿・完全再現 ②立花隆『中核vs革マル』上巻(その14)

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

 【教養強化合宿では10日間で4冊のテキストを消化します。この〝実況版〟の内容を本当に〝身になる〟ものとするには、その4冊のテキストを入手して、並行して読む必要があります。ただし、4冊のうち唯一のオリジナル・テキストである『マルクス主義入門』は市販されておらず、noteで別途購入していただかなければなりません。他の3冊は、立花隆『中核vs革マル』上巻(講談社文庫)、笠井潔『ユートピアの冒険』(毎日新聞社)、絓秀実『1968年』(ちくま新書)です。『ユートピアの冒険』は現在入手困難ですが、図書館にはわりとあります。それらをあらかじめ読んでから〝実況版〟に進むのではなく、〝実況版〟の中で適宜、「では第何章第何節を読んでください」的な指示が入りますので、〝身になる〟ものとしたければ、素直に指示に従ってください

 「その13」から続く〉
 〈全体の構成は「もくじ」参照〉
 ※テキスト(立花隆『中核vs革マル』上巻)を入手した上で臨んでください。

※引き続き第1章第2節「ブント(共産同)結成とその解体」部分の解説です。

 いよいよ本題に入っていきます。
 これまた立花隆が触れていない、この時期の学生運動の重要人物に森田実という人がいます。さらに香山健一という人。〝かやま〟ではなく〝こうやま〟です。森田実と香山健一はコンビというか相棒みたいな関係で、とくに森田実が破格にすごい人だったようです。ともかくこのコンビが、〝六全協ショック〟で意気消沈していた学生たちを叱咤激励して、〝闘う全学連〟を再建していくんです。

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