教養強化合宿・完全再現 ②立花隆『中核vs革マル』上巻(その9)

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

 【教養強化合宿では10日間で4冊のテキストを消化します。この〝実況版〟の内容を本当に〝身になる〟ものとするには、その4冊のテキストを入手して、並行して読む必要があります。ただし、4冊のうち唯一のオリジナル・テキストである『マルクス主義入門』は市販されておらず、noteで別途購入していただかなければなりません。他の3冊は、立花隆『中核vs革マル』上巻(講談社文庫)、笠井潔『ユートピアの冒険』(毎日新聞社)、絓秀実『1968年』(ちくま新書)です。『ユートピアの冒険』は現在入手困難ですが、図書館にはわりとあります。それらをあらかじめ読んでから〝実況版〟に進むのではなく、〝実況版〟の中で適宜、「では第何章第何節を読んでください」的な指示が入りますので、〝身になる〟ものとしたければ、素直に指示に従ってください

 「その8」から続く〉
 〈全体の構成は「もくじ」参照〉
 ※テキスト(立花隆『中核vs革マル』上巻)を入手した上で臨んでください。

※引き続き第1章第1節「革共同の誕生と第一次・第二次分裂」部分の解説です。

 ようやく『中核vs革マル』に戻れます。
 p.50の3行目、「武装闘争方針に従って命がけて闘っていた若い党員たちは、突然、党中央から、いままでの方針は極左冒険主義による誤りで、おまえたちが命をかけていたことは、すべて誤れる方針の結果だったといわれて、がく然とさせられた」というのが重要です。

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