日曜日、フードコートの後日談


こんにちは。日曜日いかがお過ごしですか。
また感染者数が増えていますね。長らく我が家は外食らしい外食をしていないのですが、今日は娘達がどうしてもクレープが食べたいと言うので出かけました。
開店直後のショッピングモールのフードコートはまだ空いています。下の娘はまだ小さくて食べるのも遅いくあちこち触ってしまうので、空いているうちにクレープを食べさせることにしました。
フードコートのクレープ、数ヶ月ぶりに食べたので二人とも大喜びです。

端っこに席を取りクレープが焼き上がるのを待っていると、斜め前の席にいつものおじいさんが座りました。
まだコロナが流行る前、我が家がほぼ毎週ショッピングモールにでかけていた時のこと、日曜日の同じ時間帯の同じ席に同じおじいさんが座っている。そのことに一番はじめに気がついたのは夫でした。おじいさんはいつもクロスワードパズルの本を開いて座っています。

それを見て考えたお話がこちらでした。

あのお話の中で現実にあった出来事はこのおじいさんのことだけで、あとは作り話です。
語り手を私と同じ境遇の「子持ちの主婦」にしたことから「偶然って重なるものですね!」と感想をいただいたのですが、なにせ作り話なもので。何だかすまない気持ちになりました。

noteやTwitterで文を書き始めてからしばらく経ちますが、私は本当のことと作り話を結構混ぜこぜにして書いています。だから全てが本当ではなく、こうなったら良いなあやこうなら面白いなあも多々あります。皆様を騙すつもりもないのですがこういうことを書くのは初めてなので、この場を借りてお許しください。

でも時々思う時があるのです。何が本当で何が作り話なのか。新聞記事ならば事実である必要がありますが、個人的な出来事を書く場合、例えば夫との関係が順調な時は夫を「良い人」に書くだろうけれど関係が悪くなれば「夫はひどい人間だ」と書くでしょう。私が語り手である以上、夫の人間性は私目線でしか語られないのだから、読んで下さる皆様は私の視点でしか夫のことをわかるはずもなく。そして私は今感じたことを事実として書いた場合、その時は真面目に書いているのですが(客観的に見て偏った内容でも)作り話をしたつもりもないわけです。

私の拙い文章では限界がありますが、語り手の目線で進んでいく話の面白さに読み手が引き込まれていくのが名作の素晴らしさなのでしょう。
とここから先はその専門の方がいらっしゃると思いますので話を戻します。

フードコートでクロスワードパズルをしているおじいさん、今日久しぶりにお見かけしましたが、お元気そうでした。
あの頃と違うのは彼がマスクをしていること。
あれから1年半くらい経つのでしょうか。またマスクを外したおじいさんをお見かけできるように願っています。

コロナが始まり娘の学校が休校になったあの時と今と、特に気持ちを引き締めも緩めもせず同じように気をつけながら私は暮らしています。その間に楽し いはずの盆暮れの休みが何もしないまま来ては行き、また夏休みがやって来ます。娘達の子供時代が何もないまま過ぎていくのがかわいそうなので、工夫して感染しない程度に楽しい思い出を作りたいです。

多分コロナがなくても私は日々の暮らしに不平不満を言いながら慌ただしく暮らしているはずなのでコロナが全ての不幸だと思いたくはないですが、それにしても長くて疲れてしまいます。あとどのくらい続くのか先は見えないけれど、淡々と暮らしていくしかありません。
ああ、コロナが作り話だったら良いのに。来週もどうか皆様、無事でありますように。

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