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空模様、心模様、体模様

朝焼けは雨、夕焼けは晴れ、月がぼんやりしたら雨

空模様から予想できる先の天気。
心や体にも、今やこれからの様子を知るための心模様、体模様があるのではないかしら。
今日はそんなことについて書いてみました。

昔、お世話になった先輩が言うには

私、体調が悪くなる時はきまって胃に悪そうなものが食べたくなるのよ。この前はポテトチップが無性に食べたくて。そしたら案の定、風邪ひいたわ。

と。彼女にとっては、胃に悪そうな物が食べたいことが体調が悪くなる予兆、体模様らしい。

私が繰り返しているツイートに

というものがある。
何となく感傷的な時は、疲れがたまっている。
元気な時は昔の恋なんて、頭のどこかに置き忘れているものだから。

そして、以下も私にとって今とこれからを知ることができる心模様である。

私が精神的に追いつめられている時に身近になってしまうものが2つある。それが植物とトイレだ。

中学校が嫌だった。
1年生の後半から浮き始め、2年生でいじめられ、一応解決したが、3年生は自分から人との距離を置いていた。

その時、心を寄せていたのが植物だった。
教室のすみっこの棚の上には観葉植物の「パキラ」の木。その隣が私の居場所だった。
時々水をやり、埃がたまると持っていたポケットティッシュで葉っぱを拭いた。
窓からの光を受け、気持ちよさそうなパキラと頭の中で話しているような気持ちであった。
パキラと将来の夢を語る。
その気になればできてしまうのよ。本当に。

パキラにしてみれば、知らんこっちゃないだろうが、パキラの世話は私にとって、教室にいる唯一の意味だった。
そんなパキラとはクラス替えで別れてしまい、私は学校がますます嫌いになった。

私は元々花が好きだけれど、パキラとのことがあってから精神的に追いつめられている時は普段以上に花屋に行く回数が増え、家の鉢植えが増えていることに気がついた。
だからそんな時は、あ、今まずいことが起こっているぞと考えるようにしている。

次はトイレ。
こちらは大学を卒業してからの話。
トイレに居座りたくなる時、私はたいてい精神的に参っている。

不景気だったのと不器用だったのとで就職先が決まらず、私は大学を卒業した後も、小さな出版社でアルバイトをしていた。
そこでのエピソードは別の機会に書きたいが、私はアルバイト先で上手く振る舞えていなかった。
仕事が不出来でいつも小言を言われ、萎縮するから失敗し、ますます小言を言われ、悪循環の中で唯一小言を言われずに済んだのがトイレだった。

その出版社のオフィスはマンションの一室を改装したようだった。トイレは1つだけで、社長も社長夫人もバイトも皆がその個室を使っていた。
1つしかないトイレに安心を求めようとするのだから、もちろん安心は得られないし、度々通うから皆に迷惑をかける。
結局、上手く働けず精神的にまいってしまい、在学中から卒業後までの数カ月しか続けられなかった。

話がそれるが、バイト先のトイレのトイレットペーパーの上の小物置きには、何故かいつもマッチ箱があった。
何に使うのだろうと先輩に聞いたら、どうやら社長夫人のものらしい。
喫煙用ではない。
マッチを擦ると、大便の匂いが消えるらしいのである。

1人で休日出勤した際、誰もいないからと大便の後にマッチを1本拝借したら、瞬時に匂いが消え、わあすごいと小躍りしてしまった。(実際に消臭効果があるのかはわかりません)

今思えば、排便後に無断で社長婦人のマッチを使い、1人小躍りとはいかがなものか。
当時の自分は辛くて追いつめられていたかもしれないが、今なら先方にはたくさん迷惑をかけたに違いないと反省している。あの頃、独りよがりでごめんなさい。

話を戻します。
今の職場は辛いことは特にないが「安心できる場所」が思いつかない。そして1人になれる場所がトイレだけだ。
だから、精神的に良くない環境なのかもしれない。
仕事が滞るからトイレにこもらないように気をつけたい。

ところで、この頃私は観葉植物を2鉢、家に迎えた。
絶えず花を活けているし、今日はサボテンを買った。さらに生協でラベンダーの苗を頼んだ。
すでに土は購入済みでベランダハーブ園計画が進行中である。

そこまできて、気がついた。
間違いない。これは予兆だ。
精神的に追いつめられているかもしれない。
一体何に。
考え始めて2週間が経ったが、特に覚えがない。
こういうのは、後になってわかるものなので、年末あたりにもう一度考えてみようと思う。

あなたの「予兆」は何ですか。
思い当たることがなくても、心模様、体模様ってあるかもしれません。
もし、この話で印象に残ったことが、トイレのマッチ箱なら、ごめんなさい。
こんなとりとめもない話におつきあいくださり、ありがとうございます。