盤上の物語

盤上の物語、プロローグ

本日(3/17)、cakes連載の第2回が公開になりました!

今回は、攻撃のツートップである飛車と角の上手な使い方を解説しています。

はじめに

さて、将棋がいまの形、ルールになってから、定跡は幾重にも塗り替えられ、新しい戦法や価値観は尽きることなく更新を続けています。
ここまで歴史の長さ、重みのあるゲームは囲碁くらいしかないでしょう。

江戸時代から始まった名人制度は400年を越えて令和時代まで続いており、今春の名人戦は、「竜王・名人vs三冠」という頂上決戦になりました。

将棋AIとの対決も歴史の1ページです。
電王戦でAIに立ち向かい、勝った二人が今春の叡王戦で番勝負を争うことになりました。


盤上の歴史

そして盤外の歴史とともに、盤上の歴史も脈々と続いています。

ここ数年で盤上は変革の時期を迎えました。
当たり前が当たり前ではなくなった時代に、
「いまの将棋はわからない」
そんな声も聞こえてきます。

私は9年間モバイル編集長を務め、中継環境の整備に力を尽くしました。
いまの将棋界は、リアルタイムで対局を楽しむ環境が整い、盤外の物語を楽しむ「観る将棋ファン」が増えています。

盤外だけではなく、盤上の物語も少しずつ理解していくことで、より将棋の楽しさを味わえると思います。

以前は、勝又清和六段の連載や著書で盤上の物語を知ることができました。
最近では、片上大輔七段の著書で盤上の物語を知ることができます。


最新定跡

お二人のような、精緻な内容を書く自信はありません。

それより、Webという特性を活かしてリアルタイム性を重視し、物語を上書きしていこうと思います。

結論は勿論のこと、潮流にも重点を置いてお届けする予定です。


「観る将棋ファン」の補助線になるのが目的ですが、指す将棋ファンにとっても、最新定跡を知れば棋力向上につながるはずです。

例えば、ここで角換わりについて興味を持ったら、本を通して深堀りして棋力向上につなげてください。


おわりに

棋譜の取り扱いは厳重さを増しており、「いついつ、誰と誰が○○戦で指した」といった形で実戦例を用いることはできません。

ただ、盤上の物語では、「誰が指した」だけでも十分にその流れを汲むことができるので、大きな影響はないと思います。


この「盤上の物語」が将棋を観るときの補助線となり、将棋の楽しさを増すお手伝いができれば幸いです。

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