なんの落ち度もない

富山佳奈利

普段はできるだけ見ないようにしているのだけれど、どうしても目に入ってしまうニュース。特に、殺人事件に関する記事はいろいろ考えてしまうので、気を付けています。

で、たまたま目に入ってしまったのが、ショッピングモールで若い女性を殺害した未成年者(当時)の裁判の話題でした。見出しに大きく書かれていたのがこの枕詞「何の落ち度もない」。常套句だから深く考えたら負けだとは思うのですが、目に入ったと同時に頭に浮かぶ映像があるのです。

理由があれば、突然殺されても仕方が無いの?

「なんの落ち度もない」被害者がいるということは、「そんな目にあって当然の被害者もいる」ということ?

大好きな二時間サスペンスのストーリーを思うにつけ、感情的にはゼロではないと思うけれど、それはあくまでフィクションの世界でのこと。21世紀になってもまだ、「何の落ち度もない」被害者という表現をタイトルに持ってくる報道機関のセンスが、私の感覚とは合わないなと思っています。

「落ち度」ではなく「理由」ではいけなかったのでしょうか?

そして今日もモヤモヤと過ごしています。


追記:
小中学時代のホームルームを思い出してしまうからかな?1クラスに45人も詰め込まれていた時代。例えばいじめがあったとしても、「やれる方にも原因がある」とまことしやかに言われていた、呪いの時代。


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