見出し画像

【詩】流れる音 ~ そして扉を開ける

暗い夜空 

星だけが私を見ている

横たわる私は目を閉じて

静かな夜

遠くから何か聞こえる

サラサラサラ・・・


砂時計の砂が 静かに落ちているような

遠い海辺で 砂浜に寄せる小さな波のような


それとも・・・私の中から聞こえる音? 

何かが 流れ去るような

苦い思い出? 悲しい記憶? 黒い感情? 

私を形作ってきた さまざまな意識・・・?


耳を澄ませる 

ゆっくりと 少しずつ 

確かに 何かが流れ去っていく

流れた後には 何かが流れ込んでくるのか?
何かに変わるのか? 

それは私に何をもたらす?


私はただ 音を聴き続ける

サラサラサラ・・・

サラサラサラ・・・


夜明けが近い

「もうすぐだよ」 

「おめでとう」

どこからか 聞こえる声


私は期待する

私の中で 何かが変わることを

新しい何かが形造られることを


その時はいつ来る?

まだ少しかかるかもしれない

今はただ 準備をしよう

時が来たら 素直に受け入れられるよう

ある日 開けた扉の向こうに

いつもと違う景色が広がった時

落ち着いて 一歩を踏み出せるように










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?