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海抜0m以下に実家がある

タイトルにもあるとおり私の実家は愛知県の濃尾平野にあり、家が立っている場所は海の水面の高さより下です。え?どういうこと?と思われるかもしれませんが、そういうことです。

サムネのような看板が公共施設の壁などに貼られており、もし堤防が決壊とかしたら、ここまで水が来るよというとても恐ろしいことを示した看板です。小学校や中学校の壁にもありました。ちなみにサムネの看板近くの公民館に貼られているものです。海抜−1mなので、海の水面は1m上にあるってことですよね。なんでこんな表記にした?

海抜0m以下なのに、実家の隣にはちゃんと川があります。しかもちょっとずつ流れている。これは不思議。海抜0m以下なら川の水は海に出ることなく、水が溜まっていって大きな池になり海より高い水位になってから海に流れ出るはずです。でも実家は水没することなく、川はどこかへ流れていく。
この不思議を解明するには実家の川の下流へいってみるとわかります。
下流にいってみると、聞き馴染みのない「ポンプ場」なる大きな建物があります。そのポンプ場は海抜0m以下を流れてきた川の水を吸い上げて、海水面より高い隣の川に汲み上げています。
もしこのポンプ場が壊れたら実家のあたりは水浸しになってしまうわけです。かなり緊急事態ですね。とはいえ、実家のあたりで20年くらい過ごしましたが、壊れたという話は聞いたことがないので、かなりの頻度でポンプ場のメンテナンスをしているのではないかと思います。ポンプ場担当の職員の方ありがとうございます。

私の実家のあたりは水に弱い地域ということがわかっていただけたと思いますが、さらに地震にも弱い地域でもあります。濃尾平野というのは木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が何千年もかけて岐阜の方から流れてきて作った平野です。なので、地盤は砂地。大地震が一発起これば、液状化現象が起きて、実家の周囲は水浸しになり、地面はぐちゃぐちゃになると見込まれています。もうすぐ南海トラフ地震が起きるかもと言われているので、結構心配しています。

実家のあたりは水にも弱く、地盤も弱いのです。仮に大規模な災害が起きても命だけは助かる訓練や知識や、人の繋がりを持っていて欲しいですね。

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