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シンプルなルールとシンプルな作りは、面白さの極致
1925年にフィンランドのユシラ(Jussila)社から発売されたベストセラー『コリントゲーム』です。創業者ユッホ・ユシラ(Juho Jussila)氏がデザインして世界に広めました。発売当時から、全く新しい発想のおもちゃとしてヨーロッパで人気を博し、特にイギリスで大流行しました。日本には戦前に伝わり、パチンコのルーツにもなりました。100年近く経った今もなお、基本的なデザインとシンプルな面白さは
もっとみる蜂の巣状の六角形の穴から、新たな遊びが見えてくる
縦横12㎝×2.5㎝、厚さ7㎜の板状のピースは、5色、各20枚あって、すべて同型のハニカム構造になっています。
ハニカム構造で作られているということは、ピースの耐久性を保った上で、もっとも材料を少なくして軽量化するのが目的なのでしょうか。
この一風変わったおもちゃ、じつは積み木なのですが、60%は木材で、残りの40%は再生プラスチックでできています。オーストリアのピアトニック(Piatnik)社
動物たちに、木製ボタンをかけてあげて……
このおもちゃに収納されている5枚の厚紙には、かえる・ぶた・ねずみ・ちょう・てんとうむしが描かれています。ややおどけた感じの淡い色づかいのイラストです。厚紙にはまた、1個から5個までのくぼみがしつらえてあります。
そのくぼみにブナ材のボタンをはめていく「型はめパズル」、ハバ(HABA)社の『ボタンパズル アニマル』です。握りやすく、誤飲につながりにくい直径5㎝のボタンです。
ハバ社のおもちゃにつ
男の子も女の子も、料理の楽しさを!
ブリオ(BRIO)社の「木製レールウェイ」は、長年、世界中の子どもたちに愛されてきた人気のおもちゃ。ブリオ社というと乗り物のおもちゃのイメージが強いのですが、「キッチンシリーズ」も、なかなかの味わいなのです。
おままごとキッチンシリーズの『レンジ』は、かんたんな組み立て式のキッチントイです。白いプラスチックのサイドバー、透明なレンジの窓、黒く丸いつまみ以外はすべてMDF(繊維状にした木材に接着剤
精度が求められるブロックを木でつくる理由(わけ)
ブロックのおもちゃと聞いてすぐに思い浮かぶのは、デンマーク、レゴ(LEGO)社の「レゴブロック」「デュプロ」、そして株式会社カワダ(東京都新宿区)の「ダイヤブロック」「ナノブロック」ではないでしょうか?
「レゴブロック」は、製造誤差の許容範囲が0.002㎜以内に定められているとのこと。1,000,000個の成型をして、標準規格に適合しない数はたった18個程度と言われています。こうした極めて高い
力を合わせると、みんなが勝利するゲーム
ドイツ、ハバ(HABA)社のボードゲーム『果樹園ゲーム』です。このゲームは、プレイヤーどうしが競って勝ち負けを決めるのではなく、プレイヤーみんなで協力し合って進めていくというユニークな特徴があります。勝ち負けよりも、ゲームを進める過程を楽しむことに重きが置かれているのです。
りんご、洋なし、さくらんぼ、プラム、4種類の果物の樹に今年もいっぱいの実がなりました。早く収穫しないと、ずる賢いカラスがや
豊かな自然からの贈り物
小さな白いパーツを穴にはめて、キノコを完成させていきます。キノコの柄の部分はぐらぐら不安定なので、バランスよくはめていかなければ倒れてしまいます。手の器用さがまだ充分に育っていない子どもたちでも遊びやすいように、小さな手で持ちやすく適度な柔らかさが特徴の『マッシュルーム』です。目と手の協応を促し、バランス感覚を高めます。
このおもちゃはコルクでできています。ワインの栓などに多く用いられるコルクは
子どもたちの成長に、ハンマーが打ちこむもの
ハンマーでたたくと木球は、穴に入りカタンと音を立てて落ちてきます。
一瞬、木球が見えなくなって子どもたちは不安になりますが、再び横の穴から出てきて安心します。自分がたたき落とした木球を、子どもたちは耳をそばだてつつじっと見続け、達成感を味わいながら何度も何度もくり返し遊びます。
道具を使ってものをたたき、それによって生じる音や感触を学んでいく時期があります。このおもちゃ『ノックアウトボール』は、
万華鏡からのぞく、雨の日のあとの素敵なできごと
フランス、アプレラプリュイ(Après la pluie)社製の『万華鏡』です。
長さ22㎝ある筒の中にプラスチックのビーズが入っていて、美しい模様の変化を楽しむことができます。
万華鏡
英語のカレイドスコープ kaleidoscopeのこと。錦眼鏡,百色眼鏡ともいう。玩具の一種。3枚の鏡で三角柱をつくり,底に色紙,色ガラスの小片を入れ,上ぶたの小穴からのぞくと種々の対称模様が見え,回転させるこ
木箱のなかで模様を作る積み木?
内寸20㎝四方の木箱のなかに、パズルのようにぴったり入っているのは積み木です。3歳くらいからの子どもたちでも扱いやすいように、やや大きめの堅牢なブナ材でできています。
この積み木『ゲオミックス』の大きな特徴は、木箱のなかでモザイク模様を作って遊ぶことができることです。画像のパターンだけでなく、何とおりものパターンの模様を作ることができます。
大きさや色が異なる6種類の台形がそれぞれ4個(計24
色と形でマッチング。そして楽しくコミュニケーション!
スピナールーレットを指で弾いて回転させ、針が指した5種類の色(黄色、緑、オレンジ色、赤、水色)や、5種類の形(丸、三角、四角、星形、半円)のカードを集めて、ピザを完成させていきます。
25枚のカードのなかには虫がついているカードも含まれていて、そんなカードはごみ箱に捨てなければなりません。また、他のプレイヤーからカードを奪うこともできます。ルールはとても易しいのですが、みんなでわいわい盛り上がる
ひとつのパズルで、ふたつの絵柄を楽しむ
二層構造になっている木製のパズルです。
ゾウの親子とアジアの熱帯雨林の動物がモチーフになっています。草むらにはトラやヘビも見えます。それぞれの階層に違った動物のピースをはめ込んでパズルができあがります。たくさんの動物が色鮮かに描かれた芸術品のようなパズル『木製2重パズル アジア』です。
慣れないうちは、子どもたちがひとりで完成させるのは難しいかもしれません。しかし何度も挑戦するうちにひとりででき
ユーモラスなでんぐり返しが、笑いを誘う
ドイツのおもちゃメーカー、ヴァルタークラウル(WALTER KRAUL)社の『ころころ君』です。名前のとおり、フェルトで作られた人形が ユーモラスに斜面を転がり落ちていきます。
転がる原理はいたって単純です。頭部に球体のおもりが収納されていて、そのおもりが上下に移動することによって、ぐるん、ぐるんと、体操の前転をするかのような回転運動に変わっているのです。
ヴァルタークラウル社は、1889年創
手や指をフルに使って、創作したときのよろこび
デジタル感度が高く、ゲーム志向が強い現在の子どもたちですが、アナログの機械を使ってモノを創作することもじつは大好きなのです。材料を加工しながら、それが少しずつ形になっていく過程に心を奪われるのです。
この木製おもちゃ『手おり(機織り)』は、アルゴイヤー・ヴェブラーメン(Allgauer Webrahmen)社、旧ヘルムート・ミューラー(Helmut Muller)社の製造です。
ヘルムート・ミュ
木の温もりを感じながら、素朴な音の世界にあそぶ
19世紀、スイスで考案された手回しオルゴール。その原理を応用した『ミュージック ボックス』です。木箱のスリットに曲譜(パンチカード)をセットして、ゆっくりハンドルを回すと……、白木の箱から、聴き覚えがある素敵なメロディーが流れはじめます ♬
「ます(シューベルト)」「魔笛(モーツアルト)」「メヌエット(バッハ)」「ブラームスの子守唄」「喜びの歌(ベートーヴェン)」「クリスマスソング」「聖しこの夜
色と音のグラデーションを愉しむ
葉っぱ状のカラフルなグラデーションの木片が、枝状の支柱に取り付けられています。てっぺんからビー玉を落とすと、カラコロ、カラコロ、優しい音をたてながら落ちてきます。
カエデ材が用いられた木片は、上から下にいくにつれてサイズが大きくなり、色のグラデーションにとどまらず、音までもグラデーションになって響きます。
美しい色、美しい音が、子どもたちの感性を育てます。何度も何度も、繰りかえし遊びたくなるお