見出し画像

μ'sとAqoursの後輩「虹」がどうやら少しずつ面白いことになっていると最近感じた話

いきなり引用にて、

”『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』(にじがさきがくえんスクールアイドルどうこうかい)は、メディアミックス作品群『ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル』に登場する架空の9人組女性スクールアイドルグループ、およびそのキャラクターの声を演じる声優達による実在の9人組女性声優ユニットの名称。現実世界における所属レーベルはランティス。”(wikipediaより)

そうμ's、Aqoursに続く「第3のラブライブ!」が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、通称「」だ。

Aqoursが東京ドームでの4thライブを前に盛り上がり、一方でまだまだラブライブ!といえばμ'sだよね!という声も残るこの現在。そもそもの母体であるゲーム「スクールアイドルフェスティバル」のリリースがなかなか実行されず、アニメーションやCD発売なども無い中活動している虹。

そんな背景もあり自分も「知ってはいるけど見ちゃいない」という恐縮ながら無関心層だったわけだが最近思い付きで触れてみたところ「これはひょっとするとひょっとするぞ」と感じていたりする。

今年で4回目を予定する冬コミ参戦だが過去3回、冊子の中軸にラブライブ!を据えたムック本を私の所属サークルは頒布してきた。今回おそらく虹についてもある程度触れることになるのでそこであれやこれや深堀するとして、ここではこの1週間くらいで感じた虹の面白さの一端をバラバラと恐縮だがメモしておこうと思う。

いやこれが面白いんですよ



スクスタという心もとない基盤の上に生まれた9人

虹は以下の通りμ'sともAqoursとも違ってアプリゲー「スクスタ」の顔的な存在(といってもなんだかんだ先輩が強いわけだが)としてスタートした。

"2017年3月末、『スクフェス』の派生プロジェクト「パーフェクトドリームプロジェクト(PDP)」が発表。『スクフェス』から3人、そして新規キャラクター6人による新スクールアイドル「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が発表され、(中略)9月21日に開催された「東京ゲームショウ」のブシロードブースにて行われた「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル 新情報発表会ステージ」で担当声優9人が発表された。"(wikipediaより)

ゲームが基盤ということでなんとなく亜種感があったがウェブサイトなどでは並列で表記され、先日公開となったスクスタイメージビジュアルでもがっつり仲良くしていた。ラブライブ3姉妹の末っ子ということで問題ないだろう。

がっつり仲良しの図はこちらから 

しかしながらスクスタは2018年リリース予定のままリリースされずお盆を突破し先日ついに来年へ延期のご案内がでた。アニメやCD未発売の彼女たちにとって拠り所だった「スクスタ」の延期、というか延期なくても全然情報がなかったスクスタ。存在意義含めて頭を抱える虹、この逆境というかむしろ「実質的に無」からのスタート。先輩2組のキャッチフレーズを借りるならみんなで助けてラブライブ!それが虹である。

結果として、スクスタによって生まれたもののスクスタが無に等しいことから彼女たちは概念と化したスクスタを身に纏い、きわめて特殊な進化をしていくことになるのだ。


無限のバトルと無限のべしゃり

ということで輝かしいラブライブ!の冠をつけつつも厳しい、むしろ厳しいことも世間によく伝わってないふわっとした感じでスタートした虹。では彼女たちは今に至るまでそもそも何をしてるのかということになる。

私の主観で大まかにまとめると「バトル」「べしゃり」だ。M-1みたいな感じだがスクールアイドルの話である。

まず「バトル」からいこう。彼女たち(キャラ)は「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 マンスリーランキング」という逃げられない月次の戦いを強いられている。シンプルに毎月人気投票を食らっているのだ。

そもそも虹は先輩たちと違い「9人がスクールアイドルユニット」ではない。スクスタの設定によりそれぞれが頑張るという「9人の個別のスクールアイドルの集合」なのだ。それを背景にしたかどうかはわからないが月次で人気バトルを強いられている。概念となったスクスタにある意味強いられているのだ。

他にもなんちゃらイメージガールとかラジオパーソナリティとか年間MVPとかとにかく毎月なにかしら争っている。往年の楽太郎と歌丸くらい争っている。

ただ結果としてこれが演者のキャラ理解をおそらく推進しているだろうし、アウトプットとしてのキャラ紹介も洗練されていっている。スクスタが概念と化して消えているのに健気きわまりない。もう泣けてくる。


次に「べしゃり」だ。実質的な虹の活動の話になる。虹は「はじめまして!公開生放送」シリーズを皮切りに実はけっこう配信番組をこなしている。

その本丸が3人ごとのチームに分かれた動画配信である。

そもそも虹の9人はそれぞれスクフェス公式サイト、電撃オンライン、ファミ通Appの3つのウェブ媒体をベースに分かれて活動している、ということになっている。

それぞれの媒体にはちょっとした漫画やコラムが日々更新されており概念と化したスクスタなくとも自走できる環境が一応整えられていたわけだ。ただ「ウェブ媒体ごと」というなんともイメージしにくい体系や、結果として訴求力も3分散するという構造上の弱みにより「そうなんだ。。。」と今知る方も少なくないのではないかと推察する、まじでみんなで助けてラブライブ!だ。

一応スクスタの公式サイトに3媒体へのバナーがあるのだが場所はフッターである。フッター。。。

こちらからフッターを目指そう。カミングスーンも切ないが無視してフッターを目指そう。

ともかく、この3チーム式があるわけだがそれぞれYoutubeに頻繁に20-30分の動画コンテンツがアップされるのだ。月数回くらいのスパンで上がっていく。さながらユーチューバーである。スクールアイドルというかスクールユーチューバーなのかもしれない。

ともかく、これによりガンガンしゃべる。ゲーム実況やらテーマトークやらアテレコやらがんがんしゃべる。面白さはぶっちゃけその時によるが「とにかくしゃべる」というトレーニング構造が常にあるのは実は強い。それもあってか最近の配信やAbemaTVでの番組(地味に帯番組である)を見るとなかなか虹はしゃべりがうまいのだ。

「バトル」と「べしゃり」の連続性が虹を強烈に鍛錬し、本来の基盤であるスクスタが始まる前になぜかタフになっているのだ。なんとも涙ぐましい…

尚、私が好きなのはファミ通組である。ちょぼらうにょぽみ先生のカオスな虹4コマに全力で声を当てる3人に感動する。

ファミ通組の活躍はこちらから。個人ブログみたいな体裁だけど気にしてはだめだ!



久保田さんありがとう

ここでいきなり個の話になるが虹の1人に久保田未夢がいる。彼女はi☆Risのメンバーとしても大活躍中でそのイメージで知っている人も多いのではないか。その彼女が虹にスポンと存在している。

競合とまではいわないが他ユニットの顔である久保田氏が虹ということで、他ならぬ私も最初ハテナなところはあったのだがこれは名采配だった。

彼女はその実績と経験に裏付けされた立ち回りで8人をぐいぐいひっぱりつつ穏やかなキャラを活かして「先輩いじり」をうまく受ける動きもとれる。

これがバトルとべしゃりで疲弊しうる虹の緩衝材になり、また経験値の浅い虹の司令塔にもなる。

久保田氏の存在が今の虹に強烈にポジティブに働いていることは明らかでおそらく虹に触れた人は皆思うはずだ、「久保田さんありがとう」。

是非、皆さんも久保田さんへのありがとうの時間を感じて欲しい。




==

★実は本題、がさらじが面白い件

と、「メモ」とか言いながら長々と書いたのは実はこの話がしたかっただけである。

彼女たちのチームごとの動画配信ともう一つの活動拠点、それが「ラブライブ!虹ヶ咲学園~お昼休み放送室 」通称:がさらじ である。

がさらじはこちら。ラブライブ!ラジオ伝統の響枠。偉大なる先輩と同じ系譜だ。

そもそも今回なにかしら書こうと思った理由は「がさらじが面白い」という話をしたかっただけなのです。強烈なプロローグ終了。

先輩たちがにこりんぱなや浦ラジと作ってきたラブライブ!とファンのコミュニケーション起点であり情報発信、情報咀嚼の重要機関であったラジオ。虹にもそんなラジオが用意されておりそれが”がさらじ”だ。パーソナリティは先ほど登場した「朝香 果林」役 久保田未夢に加えて、私の周辺で何かと話題「優木 せつ菜」役 楠木ともり、そして世界の田中ァ!こと「天王寺 璃奈」役 田中ちえ美の3人。

ラブライブ!のラジオと言えば活動報告や広報などベース活動の拡散がおおいのだが前述の通り虹はそうもいかない。それもあってか独特で面白いラジオになっていると感じる。

・毎回ボイスドラマがある

がさらじは毎回ボイスドラマがありそこで虹の9人の日常などが展開される。もう百回くらい言っているが概念と化したスクスタのおかげでストーリー性そのものがない虹にとってこのボイスドラマは貴重な存在だ。これまでの通りキャラ理解とべしゃり性能が高いのでなかなか仕上がりも良い。そしてこのドラマは”がさらじ”を放送しているキャラ3人の物語という設定があるため「メールが増えないわね」「同じ人ばかりメールをよこす」などメタ展開まであって気が利いている。

・μ'sとAqoursの曲を紹介して盛り上がる

これぞ虹である。”がさらじ”では「ラブライブ!ミュージックレッスン」というコーナーがあり、ここで先輩2組の楽曲を流し盛り上がるのだ。Aqoursとμ'sの歴史を知っていればこの異質性は説明の必要もないだろう。しかもただ流すだけではなくコメントもまた悪くない。「ぼらららはみんなが通る道でやっぱり原点」「青ジャンはアニメ、これぞアニメ!」「虹もいつかこうなりたい」などぐっとくることを言ってくれる。μ'sともAqoursとも違う虹だからこそできるアプローチであり、スクスタが描くスクールアイドルの競演を体現する素敵なコーナーだ。

・田中が面白い

田中ちえ美、通称:田中ァ!面白いのである。これはもう聞いてくれとしか言いようがない。一応エピソードを一つ貼っておくと今週の配信ではビリビリ電流をくらってすごく汚い声で悶えていました。

演者一覧のこちらから顔と名前をチェック。演じる天王寺璃奈は顔をボードで隠し続けるというキャラ。「ラジオなのにボードを使うキャラを演じる」という構造上かなりきつい役を完遂する田中にも注目していただきたい。


===

虹は架かるか?

ということで虹がなんだかおもしろいという話をとりとめもなく書いてきたが彼女たちの今後で気になる点をいくつか。

一つ目がスクスタの開始と虹としての活動拡大だろう。スクスタは2019年(できればなるべくはやくリリースしてあげて欲しい)、また彼女たちキャラのソロ曲も実はすこしずつ公開されてきている。これらを追い風に色んな活動が増えていく期待はある。ただし虹は9人がそれぞれ活動するアイドルたちの集合体と考えるとこれまで通りのライブになるのか、アニメはどうなる、そもそもそういうことあるのか、など不確定要素も多い。それだけにちょっと期待もしてしまう。

二つ目は「ラブライブ!ミュージックレッスン」の話でも触れたμ'sとAqoursとの関わり方だ。


虹は上記の通り「27人」というオールスターゲームを背景に持っており、もともとμ'sとAqoursを繋ぐような立ち回りを期待させる。すでに”がさらじ”でそれを予感させる空気を作っていたりこれからの活動もそのムードは維持されるだろう。もともと「絡まない期間」があったμ'sとAqoursを知っているだけにそのコントラストはより際立っていくだろうしラブライブ!の新展開への足掛かりにもなるのかもしれない。

そんなラブライブ!シリーズと個々のファンをうまく繋ぐ”架け橋”のようなコンセプトがなんとなく似合うような気がするのだ。かっこをつけた言い方をすれば「虹は架かる」もの、そんな意味がもしかしたら虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会には込められているのかもしれない。

最後の3つ目は虹は思ったよりずっとラブライブ!を感じるものだということだ。これは文章化が難しいのでもう少し考えて冬コミの際にでもまとめられたらと思うのだがとにかくラブライブ!には違いないのだ。もし、このとりとめもない文章を読んで虹に興味を持った人はこの話を思いだして頂き、印象の突合せをしてもらえるといいかもしれない。


さてさて、ながながとなってしまいましたがというわけで虹がなんだか面白いよという話でした。無論、今のラブライブ!の「顔」はAqourで異論なし。だがその裏で虹がどうやら少しずつ面白いことになっているらしいことが少しでも伝わったらいいなと思います。

追伸

ちなみに現時点での私の推しキャラは宮下愛金髪で巨乳でばあちゃんが好きらしい。ファミ通組なので田中ァ!とセットでチェック可能です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?