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【ガラルダブル・S8】ペロッサンでおさきにワイドフォース【3桁順位】


▼構築経緯

「鎧の孤島」解禁後、話題になっていたのがフィールドによる強化がある新規の教え技たち。その中でも破格の性能と話題になったのがそうワイドフォース

サイコフィールド上で使うと全体攻撃に変化威力も1.5倍になるというすごい技。しかも威力1.5倍にさらにサイコ補正1.3倍も乗るので一致で撃つとなんかもうすごいことになるわけですね。

これを使わせたい筆頭は勿論、カプ・テテフですね!

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HOMEで活躍の時を待つ色カプ・テテフさん

しかしアローラの神々の受け入れに慎重なガラル地方ではテテフでワイドフォースをぶっぱなす夢は叶わないのでだいたい同じと話題の彼に白羽の矢を立てました。

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イエッサン♂さん。サイコメイカーでタイプ一致ワイドフォースを撃てて♀よりCが高い、実質カプ・テテフである。ということでイエッサン♂でワイドフォースを撃つ構築の検討をスタート。

実質カプ・テテフということは第7世代アローラ構築が参考になるはず、ということでいにしえのカプ・テテフ構築を思い出す。かつてサイコメイカーを活用し、隣のサイコシードを発動、かるわざで倍速可させてサポートするというテテフ構築が複数あった。フワライドを使ったテテフライド、アギルダーを使ったテテフアギルダーなどだ。

今回もイエッサンにフワライドとアギルダーそれぞれを並べて試してみた、が、まったく機能しなかった。

フワライドはおいかぜが優秀なもののイエッサンと並べると悪タイプが一貫し身動きが取れず優秀な退場技だったみちづれもダイマックスに無効と分が悪い。アギルダーはフワライドに比べればまだ動きやすいもののイエッサンのS操作ができず苦しい。いずれもテテフの素の火力が高いことと、そもそもイエッサンと違うそのタイプの優秀さがあっての並びであったことが今更判明、辛い

しかし、それぞれの並びが実現していた「かるわざからのS操作、D操作」を1体で両立しイエッサンとの並びの相性も良くさらに上記2体より耐久に優れたポケモンがいるのだ。

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守りたいこの笑顔、ペロリームである。

かるわざによるS実数272から実質おいかぜないとをはく、ドラパルトなど下降が効かない対面へのおさきにどうぞ、そしてアギルダーのアシッドボムと同じ効果であるD2段階ダウンのうそなきを使える。こいつだ、ガラルのテテフの相方はこいつしかいない。

圧倒的に動きにくい悪ポケモン等との対面におけるイエッサンの引き先として悪ウーラオスアシレーヌ、タイプ補完やトリル対策にジュラルドン、草対策と2枚目のS操作としてファイアローを入れて構築完成。

ここに、おさきにワイドフォースをどうぞする体制が整った。

▼構築一覧&レンタルチームID

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チームID 0000-0003-VY5W-21

▼パーティー個別紹介

ペロリーム

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かるわざ サイコシード
おさきにどうぞ/いとをはく/うそなき/マジカルシャイン
おくびょう
努力値:H252 S252 D4
実数値:189-x-106-105-96-136

イエッサン♂をサポートするかるわざポケモン。サイコフィールドとかるわざサポート役という組み合わせは以下の点が優秀。
・先制技を防ぎながら高速でサポートが可能
・速いだけなのでいたずらごころと違ってこちらの変化技は無効にならない
上記仕様がエルフーンやオーロンゲとの差別化に。

上からワイドフォースを通していくためにまずS操作が欲しいがペロリームはいとをはくおさきにどうぞの2種を両立できる。前者はおいかぜのように使っていくだけでなく、おいかぜと違って重ね掛けができる点も面白い。おいかぜ⇒すいすいなどやダイジェットなど積みあがるS上昇に対して、糸を上からはき続けることでどんどん遅くしていけるのが地味に偉い。

おさきにどうぞはドラパルトやまけんき等の下降が通せない相手との対面で効果を発揮する。また倍速調整では足りない場合も隣をS実数272で即時に動かせるので便利。そしてうそなき。相手がイエッサンより遅い相手の場合やS調整をした後に使うのだがうそなきが入ることでワイドフォースの破壊力がさらに増す。うそなきと組み合わせればほとんどのポケモンやダイマックス状態の相手にもワイドフォースで痛打を与えることが可能。最後はいろいろ試したが上から襷を落としたり、このCであっても耐久に振ってない悪ウーラオスを確定で持っていくことができるマジカルシャインに落ち着いた。

イエッサン♂と並べて先発させるのが基本運用だが生き残った場合も後続をサポートが可能、かるわざ持ちの中では比較的耐久もあるため使いやすい良ポケでした。

ちなみに「なぜペロリームは糸をはけるのか」がめっちゃ気になって調べたところこういうことらしい。

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糸って言うかそれほぼ砂糖なのでは、、、、

イエッサン♂

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サイコメイカー こだわりメガネ
ワイドフォース/ハイパーボイス/マジカルシャイン/マジカルフレイム
ひかえめ
努力値:H4 C252 S252
実数値:136-x-75-172-115-157

ワイドフォースを高火力でぶっ放すガラルのカプ・テテフ。

各所で計算されているワイドフォースの威力についておさらい。

80(威力)×1.5(サイコF特別効果)×1.3(サイコF補正)=威力156

既にすごい、そこらのダイサイコを凌駕する威力を全体に撃てると表現するとそのヤバさが伝わる。さらにこれをタイプ一致でC172にメガネの1.5倍でぶっ放すのだ。

いわゆる火力計算で良く使われる式に入れてみよう。

156×1.5(タイプ一致)×C172×1.5(眼鏡)=60,372

ひかえめゲンシカイオーガのしおふきが57,375のため雨が降ってない限りは眼鏡イエッサンのワイドフォースの方が火力が出ることになる、なにがどうすごいのかよくわからなくなってきたがとにかく高火力。無振りドラパルトをダブルダメージ計算で確1と言うと「え、すごい」とおもってもらえるのではなかろうか。他にもひかえめゲンシカイオーガの無天候しおふきで倒せる相手はだいたい倒せるのでダメ計アプリに入れまくってみよう!

基本的にはペロリームや後述のファイアローと並べて上から展開していくことになるがSが実値157もあるので最速90属までを抜ける。これはかなり優秀な数字、特にトリパ系統など中速構築には隣にジュラルドンなどを置いてS操作なくワイドフォースを展開して削りまくるシーンも多かった。

こだわりメガネだけど意外と使えるのでは?と考えふういんとトリックルームを入れて試してみたがとにかく殴ってる方がやはり便利だったのでフルアタにしている。

エスパーが通らないときに一致で削るハイパーボイス、苦手な悪に抜群を取れるマジカルシャイン。最後のマジカルフレイムは消去法的に採用したが隣のペロリームをリベロダイスチルで狩りに来る鋼エースバーンをうそなき込みで倒せるのがめちゃくちゃ偉かった。

眼鏡のため展開によってはダイマックスも択に入れながら動かすことになるがとにかくその火力で大活躍。一度は皆さんも考えるだろう高火力ワイドフォースは本当に強いのでフーディンなど他のエスパー勢でさらに火力を出す構築も試してみたいなと感じました。

ファイアロー

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はやてのつばさ きあいのタスキ
おいかぜ/オーバーヒート/ブレイブバード/まもる
うっかりや
努力値:C252 S252 A4
実数値:153-102-91-138-80-178

相手に悪や鋼が多い場合はペロッサンの並びが出しにくい。そういった場合に後述のアタッカーをシンプルにおいかぜで補強しながら自らも攻撃役になれるのがこの構築の縁の下の力持ち的役割であるファイアローだ。

基本的にはおいかぜから襷で生存、可能ならワンパンを入れて後続にという運用になるが環境にゴリランダーやフシギバナが多いため対面有利の場合はそのままアタッカーとして運用していくことも多かった。

炎技枠は地味に増えている気がするアーマーガアを意識してC特化にしてオーバーヒートを持たせた。これは良かったのだが特殊型にすると飛行攻撃技がぼうふう一択になる。試してはみたが流石にしんどかったため思い切って物理のブレイブバードを採用している。アローを襷で運用する際、耐久下減は大局に影響がない。ブレイブバードの威力を少しでもあげるために性格はうっかりやを採用している。うっかりやの効果の例としてはひかえめだと確定がとれない無振りウルガモスにブレバで確定が取れるなどがあり悪くはないと思う。

なお「ペロッサン先発+アロー&誰か後発」の場合はダイマックスが後発組に回ることが多い。後述のウーラオスが鉢巻ということもありファイアローでダイマックスしダイジェットとダイバーンで立ち回ることも多かった。

今回のうっかりや採用など研究のし甲斐があるなあと思うポケモンです。

ウーラオス(いちげきのかた)※キョダイ個体

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ふかしのこぶし こだわりハチマキ
あんこくきょうだ/ふいうち/インファイト/いわなだれ
いじっぱり
努力値:A252 S252 H4
実数値:176-200-120-x-80-149

GTSで余っていたパルキアと交換してもらった悪ウーラオス。

イエッサンが苦手な悪タイプや鋼タイプに強く、悪タイプの筆頭になるバンギラスやガオガエンに後出しで痛打を与えられるのが優秀ということで採用。ペロッサンで先発して相手がバンギ-ガエンなどになるとどうしようもないので素直に悪ウーラオスに引くことになるがそこからの突破力は流石なものがあった。

持ち物は様々検討したがラプラスインファイトで持っていけるほか火力で解決できることがかなり多かったためこだわりハチマキに落ち着いた。

インファイト以外は必須技のあんこくきょうだ、サイコF運用でもなんだかんだ使えるケースが多いふいうちまでは確定。そして最後枠に採用したいわなだれだがこれが結構おすすめだったりする。

フシギバナコータスリザードンという汎用型晴れメンバー構築が一定数今の環境には存在するが、イエッサンを見てバナではなく先発にリザードンが来るケースが多々あった。この際、ウーラオスとアローで先発しておいかぜから動くのだがリザードンはダイマックスして突っ張ってくることが多い。悪ウーラオスのダイマックス技のほぼすべてを1発は受けることができるリザードンはダイジェットのマトとしてウーラオスを殴ってくる。そこで上からダイロックである。

ダイロックなら確定でリザードンを倒しつつ裏から出てきがちなコータスの晴れも打ち消し一気に有利展開に持っていける。同じ飛行打点でもかみなりパンチではできない芸当がいわなだれなら可能というわけだ。

一致格闘の高火力はポリゴン勢にも強く、今の環境においてかなり頼りになる物理アタッカーとして活躍してくれた。

今回初めて悪のウーラオスを使用。水とは使用感が違い面白く、かなり良い追加ポケモンだなあと改めて感じました。


アシレーヌ

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うるおいボイス いのちのたま
ハイドロカノン/ハイパーボイス/ムーンフォース/エナジーボール
ひかえめ
努力値:H188 B48 C252 S20
実数値:179-x-100-195-136-83
H:10n-1  S:準速セキタンザン抜き

イエッサンが苦手な悪タイプに強く、悪タイプの筆頭になるバンギラスやガオガエンに後出しで痛打を与えられるのが優秀ということで採用。(数行ぶり2回目

ということでウーラオスと近い採用理由だが弱点の少なさと高耐久性、通りのいい水タイプが高火力で撃てるなどの個性があり、それが理由でダイマックス運用することが多い。また特殊型のため、ペロリームのうそなきの恩恵も受けることが可能で、弱点をつけずともうそなき+一致ダイマックス技で暴れることができるのが偉い。

持ち物は火力重視でいのちのたま。技構成もシンプルでダイマックス後も4回目のダイストリーム感覚で撃てるハイドロカノン、圧倒的便利なハイパーボイス、一致フェアリー最高打点ということでムーンフォース、水同士の殴り合いに強くなるエナジーボールとした。

セキタンザンが見えたらとりあえず起用!などの意識はしたものの登板頻度はそこまで高くはなかった。が、出れば必ず活躍する信頼感があり素の性能の高さを痛感。

余談になるがアシレーヌをチームの先頭にしておくと異様にゴリランダーが先発で出てくるのでおそらくファイアローで狩りまくれる気がした。アシレーヌ先頭でアローを最後尾に置いた盤外戦術をメインにした構築をぜひどなたか分析お願いします。

ジュラルドン

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すじがねいり とつげきチョッキ
てっていこうせん/りゅうせいぐん/10まんボルト/ドラゴンテール
ひかえめ
努力値:H236 C252 S20
実数値:175-x-135-189-70-108
S:おいかぜ下でドラパルト抜き  H:16n-1

「すじがねいりによりこのゆびを無視してドラゴンテールで退場」というトリル対策、構築全体でやや苦手なギャラドスへの打点など用心棒的な存在としてジュラルドン

サイコF運用のため相手もワイドフォースを撃ってきたり、キッス+ラプラスの並びにこのゆび対策で選出することが多いなどD補強が必須だったのでもちものはとつげきチョッキ

技はチョッキのため少し火力が足りないのでてっていこうせんりゅうせいぐんで一致技は高火力に、対ギャラドス他で貴重なでんきタイプになる10まんボルト、トリル役やカビゴンにぶっ刺さるドラゴンテール

活躍シーンで一番多いのがやはりガチトリル構築への対面となる。一番得意なパターンはブリムオンーイエッサン♀。イエッサン♂と先発してワイドフォースとてっていこうせんorダイスチルでブリムオンを飛ばしてしまえば終始有利で展開が可能。サマヨールやポリゴンの場合もワイドフォースで削りながらドラゴンテールで強制退場、やはり有利に進められる。

また相手があくびをしてきた場合へのダイサンダーなど小技も効き、器用さに助けられるケースも多かった。

ちなみにジュラルドン自身のB方面強化があるのでダイドラグーンはそのままでも十分OKなのだが今回に限って言うと隣がアローやイエッサンが多いため相手のAが1段階下がったところで彼らが消し飛ぶケースも少なくない。そのため実はキョダイジュラルドンを試す格好の機会だったのではと思っていたりもする。

キョダイジュラルドンを大活躍させる構築、地味に考えてみたい…

▼選出例

基本形

先発:ペロリーム イエッサン♂
裏 :残りから2体

悪+鋼が2枚以下、特にバンドリ以外には基本これ。相手の先発がドラパルトやまけんきなどならおさきにどうぞ、それ以外にはいとをはいてワイドフォースから始動。ガエンなどがピンで出てきた場合は落ち着いて裏からウーラオスやアシレーヌを出してイエッサンを温存して終盤一掃する。

悪、鋼が多く基本形がきついケース

先発:ファイアロー ウーラオスorジュラルドン
裏 :イエッサン♂+α

アローでおいかぜを入れながらイエッサン以外のアタッカーで殴っていく。おいかぜを基本使っていくので裏にイエッサンを入れておくと終盤展開で効いてくることも多いので選出優先度は高い。

ガチトリパ

先発:ジュラルドン イエッサン♂
裏 :残りから2体

ジュラルドンでドラテなどを使ってトリル役を飛ばしながらワイドフォース。ちなみにDに振っていないポリゴン2はうそなきワイドフォースで落とせるため、ポリ2がピンで入ってる構築相手に迷った場合は基本形で入ってもなんとかなったりする。

その他
▼ラプラス構築
ガエン+ラプラス⇒イエッサン♂+ウーラオス
ガエンに効かずともワイドフォースを撃ちインファイトとセットでラプラスを落とす。威嚇込みでもワイドフォースとセットにすれば8割弱くらいの確率でH振りダイマラプラスを落とせるため、ガエンの攻撃を受るイエッサンを犠牲にしてでもこの選択が強い。
キッス+ラプラス⇒イエッサン♂+ジュラルドン
このゆびがあるためジュラルドン。ワイドフォース+ダイスチルもしくはダイドラグーンから入る。ラプラスにダイサンダーを撃ちたいシーンだがどうせ1発では落ちず保険を起動してしまうので長期戦を覚悟して丁寧に動くのが吉。後発にウーラオスを入れておけば壁を破って鉢巻あんこくきょうだを通せるのでお勧め。

▼セキタンザン構築
アシレーヌを入れる
とりあえずアシレーヌを入れてダイマックスさせることから始めるのが吉。隣の候補はふいうちで起動のドラパルトを叩けるウーラオスか追い風で底上げできるアローあたりとの択。

▼エースバーン+ゴリランダー
基本選出からイエッサンをダイマックス
基本選出時にエースゴリラが並んだ場合や初手追い風以外のエースバーン汎用構築の場合はペロリームを生贄にイエッサンを動かす。この際、いとをはくのも良いが敢えてダイスチルを誘いペロリームでうそなきをエースバーンに、隣のイエッサンでダイバーンを鋼エースバーンに入れてワンパン。そのまま晴れ下でゴリランダーを殴るという流れが強い。この場合後ろにアローが居ると心強い。

▼戦績など

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当初案として使ったフワライドやアギルダー、そしてなんとなく使ってみたくなった霰トリプルアクセルサンドパンなどの暗黒構築が300位台まで上げてた順位を25,000位まで融解。これを再び3桁順位まで引き上げてくれました。ありがとうペロッサン。(後日伸びたので画像更新しました)

「上から高火力ワイドフォース」のテーマはやはり強く、フーディンなどが一定数増えたこともよくわかる突破力でした。今回はペロリームを活かしてみましたが他にもワイドフォースを通すパターンは複数経路がありそうでまだまだ研究が進みそうなネタだと思います。

また今回はペロリーム+イエッサンの裏構築の組み合わせをかなりいろいろ試しました、これもまた好みによっていろんなパターンがあるような気がします。

是非、興味を持った方はレンタルで試しつつ個性的なワイドフォース運用を開発してください!

※その他ガラル記事(レンタルチームもほぼほぼあり)はこちらから


対戦記事まとめ https://note.com/toxumeikixin/m/m7e87c4924904

過去にAPPDATEさまで公開させていただいた記事はこちら(http://bit.ly/38cB9RX)から!アローラ!





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