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大分トリニータ2020 選手まとめ&個人的感想GK&DF編

「note?そんなものもあったわね…」状態でした。ご無沙汰しておりました。新型でコの付くアノヤローのせいで危ぶまれたシーズンもリーグ戦34試合を無事完走することができました!と言うことで今年もやります!まずはGK&DF編!実はシーズン終盤から書き始めてて義宜は今年もフル出場達成した呈で書き終わったらその翌日欠場して泣きながら書き直したドン!では行ってみましょう!

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高木駿

ルヴァン杯開幕の湘南戦で試合終了間際に決勝点となるPKを献上してしまったのは、今思えば今シーズンの苦境を予兆していたのか。昨シーズンまで2年連続全試合フル出場を果たしていた正GKは長期中断から再開した直後の連戦で複数失点が続き、第6節~8節の3試合で合計12失点を喫すると第9節からはムンキョンゴンにスタメンを明け渡した。我々は正GKが変わるシーズンを目撃する事になるのかと思った矢先の第25節にスタメン復帰しその後は最終節を除いてスタメンを守り切った。去年よりハイボール処理の回数が減った上に出る時もボールに全く触れない事が多くなった気がするのは気のせいだと思いたい。足元の技術はJリーグ全体のGKを見渡しても確実にトップクラス。来シーズンもドキドキワクワクハラハラのゴールライン1m前のパス回しに乞うご期待。

ムンキョンゴン

第9節で大分トリニータ在籍4年目にして待望のリーグ戦デビュー。なおリーグ戦で大分トリニータのGKとして外国籍選手が出場したのはムンの出場が初。歴史に名を残した。デビュー戦でその直前直後に無慈悲なまでの大量得点で対戦相手を叩きのめしていた王者川崎を何とか2失点でしのぐとその後は安定したハイボール処理を武器に崩壊してた守備の立て直しに貢献。第23節までゴールマウスを守り続けた。大分のGKに求められる足元の技術も並のGKよりは確実に上。高木と比べると流石に劣るが高木が異常なだけ。出場当初はムンを経由するボール回しが少なかった物の、試合を重ねる毎にボールを貰う為にゴールをガラ空きにしてパスコースを作ったり相手FWをぎりぎりまで引き付けるなど徐々にタカギナイズされ、大分サポは成長への感動と若干の胃の痛みを覚えた。来シーズンも高木との正GK争いに期待したいが兵役は大丈夫かー?

吉田舜

正GKとして群馬のJ2昇格を手土産に大分へやってきたがリーグ戦・カップ戦とも出場無し。ルヴァン杯が短縮され天皇杯はJリーグのほとんどのチームが参加を見送られた影響を諸に食らった形になった。キャンプ中の「デジっち」では自身のすきっ歯をネタに存在感を示したので来シーズンはプレーでも存在感を期待。サポに「ナイスすきっ歯」…いや「ナイスキーパー」を連呼させてくれ。

香川勇気

インフルエンザで新体制発表には出遅れたが左WBの主力として奮戦。田中・星・髙山といった右利きが多い左WB候補達の中でレフティーと言う強みを存分に生かし相手守備陣の横の幅を広げさせる事に成功。特に左CBに入る事の多かった三竿との連携が抜群で、香川が開いて作ったスペースを三竿が猛スピードで駆け上がっていくと言うパターンを確立し、松本-岩田の右サイドと同等もしくはそれ以上のストロングとなった。第12節ホーム柏戦では伊佐のシュートが直前のプレーで転倒していた香川の尻を直撃しそのままゴールイン。元日本代表・鈴木隆行を彷彿とさせる尻ゴール達成かと思ったが残念ながらオフサイドとなり、香川本人のSNSで「俺の尻がオフサイド」なる迷言を生んだ。なおこのシーンで大分トリニータの試合解説でお馴染みの元焼肉屋こと増田忠俊氏がオフサイドのルールを理解して無いことも発覚させた。9月に肉離れで戦線離脱。来年はシーズン通した活躍を。

三竿雄斗

左CBをメインにほぼスタメン出場。ベンチに回った試合でもより攻撃的に行く場合の重要なカードとして結果的に自身のキャリア初、そして大分の選手としてただ一人リーグ全試合出場を果たした。前述の通り香川との相性が抜群で右CB岩田以上の怒涛のインナーラップを連発し大分の生命線であるサイド攻撃を活性化。活性化させ過ぎて三竿本人が途中完全にバテてた時期もあった。香川負傷離脱後はシャドー野村・左WB田中とトライアングルを構成。セットプレーではキッカーとしても当てる側としても重要な役割を担った。昨年と比べてミスも目立ったがアウェイFC東京戦でのロスタイムであわや同点弾となりかけた相手のシュートを冷静にゴールライン上で防ぎ勝ち点3確保に貢献したので全て許す(何様?)。誕生日が同じでお馴染みの弟・三竿健斗とは互いのJ通算100試合出場セレモニーの試合で対戦相手となり一緒に記念写真を取ると言う相変わらず強烈な縁で結ばれている。

鈴木義宜

主将であり鉄人。筆者は「#トリサポ義宜教」なるハッシュタグを作り義宜神として崇め奉ろうと画策したが、水沼貴史氏がどこから仕入れて来たのか「大分の皇帝と呼ばれているそうです」とDAZN中継中に発したことから「皇帝」の異名が定着し、筆者の計画は頓挫した。過密日程のなかリーグ戦5年連続全試合出場・4年連続フルタイム出場を目指した今シーズンは第30節アウェイ名古屋戦でシーズン3枚目のイエローを貰うと、その後の試合で大分サポは大分の選手にイエローが出る度に「イエローだけどー!義宜じゃなかったー!」と若干サツキとメイみたいなリアクションを続けることになる。が、第32節ホーム札幌戦で突然の欠場。その前の柏戦で側頭部にボールが直撃して頭部打撲を負いドクターストップがかかったとの事であった。連続フルタイム出場は166試合、14940分で途絶えたが偉大な記録には間違いない。そして欠場した試合では後頭部に高木の蹴ったボールが頭に直撃して倒れこんだ羽田を見て思わず笑うなどリラックスした表情を見せた。鉄人にも休息は必要だったのだ。札幌戦以外はフル出場し今年も退場・出場停止が無かったのは本当に立派。もはや名人芸と化したシュートブロックと不用意なカードを貰わないクリーンさを併せ持つ稀代のCBとして大分の最終ラインを完全封鎖し続けて欲しい。

小出悠太

獲得当初は義宜・岩田のバックアップかと思いきや右WBで躍動。当初は右CBで起用される事が多かったが途中出場で初めて右WBで起用された清水戦でいきなりアシストを記録。その後も時折右CBとしての出場を挟みながら右WBでは松本怜と併用される形で出場を重ねた。甲府では3バックの中央をやっていた選手が右WBで躍動し、長年の課題だった松本怜を休ませられる選手の不在を解消する事になるのだからサッカーはわからない…と思ったが考えてみれば我々大分サポは小出の攻撃性を2018年に身を持って体感していたのを忘れていた。忘れたい試合だってある。人間だもの。ふぉれお。WB勢の中では流石に守備力が高い上に岩田の生かし方が上手く、また知念と併用すると小出から知念というホットラインが(たまに)開通する。公式発表は無かったが11月のホーム川崎戦で負傷した模様で交代しそのまま戦線離脱。シーズンラスト2試合でようやく復帰したが香川と共に両サイドの主力としてプレーした選手の離脱は痛かった。来シーズンもポリバレントな活躍を期待。

星雄次

得意とする左WBには新加入の香川・田中達也が優先的に使われ、去年たまに起用されたシャドーはそもそも戦力過多でシーズン前半戦は全く出番無し。しかしその香川が負傷で戦線離脱してからは巡ってきたチャンスを逃さず先発出場を重ねた。戦術理解度はチームトップクラスで周囲との連携をうまく使いながら走り回り、ホーム清水戦では対面のエウシーニョに散々抜かれながらも武器の運動量で追い縋り最終的にはエウシーニョをガス欠に追い込んだ。また昨年までは基本的に左WBに配置されてもほぼ右足でのキックで左足は微妙…というのが個人的な印象だったのだが今年は左足で鋭いクロスを上げる場面も見られ、個のレベルアップを感じさせたがまさかの契約満了。その直後のアウェイ柏戦で先発すると得意のゴール前への飛び込みやセットプレーでのキッカーを務めるなどフル出場し強烈なデモンストレーションを魅せた。新天地でも運動量とあざとさを武器に活躍してほしい。

岩田智輝

今年も右CBを主戦場に走り回った。過密日程でたまにお休みする試合もあったが出場した試合は全てスタメン・フル出場した事から片野坂監督の信頼が伺える。今年は相手チームからのマークが厳しかった事や右WBに松本怜以外が配置されることが多かった事も影響してか去年よりオーバーラップを仕掛ける回数は減った(気がする)。その代わりに増えたのがサイドチェンジで、特に左WBへの対角線のサイドチェンジは精度が高く攻撃のスイッチを入れるパスとしても機能した。攻撃時の駆け引きも出来るようになり、アウェイ柏戦でのキャプテン翼の登場人物・松山光の必殺シュート「イーグルショット」を彷彿とさせる地を這うようなミドルシュートは同じような位置からその直前まで上げ続けていたクロスを相手選手へ印象付けた事がゴールへと繋がった。課題は守備でたまに集中力が途切れる事と、お洒落なプレーをしようとすると大体失敗する事。それと去年イニエスタとやり合った様にマッチアップ相手と度々口論になるが、今年結婚もしたのでそろそろ落ち着いて欲しい。

高橋祐翔

高卒新人の今年は出場無し。写真で見るたびに体に厚みが増してる気がする。同じ左利きDFの三竿や香川をお手本に!

刀根亮輔

守備に力を入れる時に左CBで先発、もしくは試合終盤のクローザーとしての出場が多く、特に刀根・羽田の同時投入は横浜大洋ホエールズ時代の盛田幸妃・佐々木主浩を彷彿とさせ「ダブルストッパー」と称された(主に筆者の脳内で)。滲み出る威圧感と空中戦を武器に相手選手とのデュエルに挑み続けた。今年は左CBか終盤の守備固めで出場する事が多かった影響か去年まで見せた攻撃参加は目立たなかったが与えられた役割を粛々とこなす姿に大人としての更生を感じさせた(見た目はヤンキーだけど悪事は働いてません。多分)。来年から交代枠3に戻った場合、片野坂監督は元々守備固めを多用しない采配なので出場機会を得られるか。アウェイ湘南戦後のイサスタで発言した「3年間ありがとうございました」は笑えない冗談だと思いたい。

羽田健人

大卒新人の筈なのに5年くらいはチームに居る気がする。今シーズン初出場初先発のアウェイG大阪戦で失点の原因を作ってしまう。その後は刀根とのダブルストッパーとして試合終盤にボランチの位置で途中投入されていたが、ボランチ勢に負傷者・行方不明者が相次いだ為かホームFC東京戦からいよいよ本格にボランチとして先発出場。挙動不審な動きを見せたりしながらもボールを受けに行く→繋ぐを愚直に実行し続けた。するとボランチとして試合に出場する度に素人目にも動きがスムーズになっているのが分かるレベルで成長。短いパスを繋ぐだけでは無く思いた切ったロングパスを出すまでになった。片野坂監督に羽田のボランチ起用を進言したというコーチ陣、慧眼半端ないって!。そして鉄人義宜が欠場したホーム札幌戦では代役として3バックの中央でプレー。義宜が乗り移ったかのような獅子奮迅の働きをみせた。「デジっち」では新卒選手恒例の一発ギャグを無難にこなしたかと思いきや、実際はただ滑りでtake3まで要していた事をYouTubeで配信されたデジっちフルバージョンで晒された。ところで羽田くん、「卑弥呼さま~」は馬場賢治の持ちネタなので次を考えるように(無茶振り)


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