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本の大綱

本の大綱を整理しておこうと思う。

問いと答えの概要

第一部 現在の社会とその課題

問い①:現在はどんな社会なのか?
答え①:資本主義的世界経済である「近代世界システム」が衰退し、資本主義に代わり、知識経済メカニズムが働きつつある社会。

問い②:その社会の課題はなんなのか?
答え②:衰退しつつある近代世界システムが生んだ課題と、新しい知識経済メカニズムへの対応における課題が、ウクライナに見られるような世界規模の危機を生み出したこと(の解決)。なお、「規模の経済」とその利潤の公正な分配が、問題解決のキーとなると思われる。

第二部 新しい社会システムの提案

問い③:その課題を解決するのが「知識共創社会」ということか?
答え③:各国の成熟度に応じて、民主主義・多元主義・権威主義のいづれかの形態を選択し、知識経済メカニズムをスムーズに回し、知識を共創する社会や世界とすべき。

問い④:「知識共創社会」とは何か?
答え④:各国の形態に応じた政策(たとえば、民主主義国家ではベーシックインカム、多元主義国家ではJGP、権威主義国家ではトップダウンの社会民主主義的政策)によって、知識経済メカニズムを社会や世界としてスムーズに回す必要がある。

問い⑤:「知識共創社会」は、現代社会の課題(問い②)をどのように解決するのか?
答え⑤:それぞれの国家あるいは国際社会において、問題を解消すると思われる。(詳しくは別途説明する。)

第三部 新しい社会システムにあった理想の組織・実践論

問い⑥:「知識共創社会」実現のために必要なのが「ティール組織」ということか?
答え⑥:システムの安定性の三要件は「レジリエンス・自己組織化・ヒエラルキー(情報量の適正化)」と言われており、自己組織化できる(唯一の組織形態である?)ティール組織が、民主主義国家における知識共創社会には必要となる。

問い⑦:「ティール組織」とは何か?
答え⑦:ティール組織は「自主経営・個人の全体性の尊重・進化する目的」を特色とした実績のある組織形態であり、自己組織化できるとされる。この組織を基礎とすることで、(民主主義国家における)知識共創社会は安定して運営することができる。

問い⑧:りんくう花火実行委員会のどのような点が「ティール組織」なのか?
答え⑧:(りんくう花火実行委員会の設立時のように)利害関係やヒエラルキーのない個人が集まると、ティール組織になりやすいと思われる。また、コレクティブ・インパクトを実行しやすい組織であり、ドラッカーさんが示す知識社会における懸念を解消するキーとなりそう。

今回のウクライナ危機との関連性について


団塊Jr。エンジニアを生業としつつ、経済学→経営学→心理学へと関心が移ってきた変な人。ついに退職し、「知識志本主義社会」へ旅立つ。夢(妄想?)は、アダムスミスやドラッガーのように結果として新たな学問領域を打ち立てること。SF:戦略性/学習欲/内省/慎重さ/着想