見出し画像

我が家に留学生がやってきた!

こんにちは、TOWNの金山です。
アドベントカレンダーということで、
我が家の今年一番のビッグイベントをご紹介させていただきます。

社内の何人かには話していたことなんですが、
実は7〜8月の1ヶ月間、
我が家ではホームステイの子を受け入れておりました。

プライバシーに関わっちゃうのであんまり詳しくは書けないですが、、
フランス出身の15歳JKです。
(なので写真も今回は一枚だけにしておきます・・・)

ということで、ホームステイしたことのある方は多いかと思いますが、
受け入れは意外と希少な経験かなと思い、シェアさせていただきます。


受け入れの経緯

話があったのは昨年。

夫婦共通の友人が学生の頃ホームステイしていた先から、
「娘を日本にホームステイさせたい」と話があったようで、
”子供がいる家庭” ”語学学校に近い” などの条件が当てはまったようで、
我が家にお声掛けいただきました。

私も妻も学生時代ホームステイ経験があったのと、
信頼できる友人からの紹介だったので、
迷うことなく「へぇなんか面白そう!」ぐらいの
割とライトな感覚で即OKした記憶があります。

心配だったこと

当時はまだ、時期をフワッと「夏ぐらい」としか聞いていなかったので、
あまり深く考えていませんでしたが、いよいよ近付いてきた頃、
徐々に「難易度:高」なことをOKしてしまったことに気付かされました。

「待てよ、長女のバレエの発表会が8月にあるぞ!」(←直前の土日は全部練習で埋まる)
「そもそも夏休みだったら、日中はずっと次女を見ないといけないじゃん!」(←幼稚園なので夏休みは完全お休みになっちゃう)
「あれ?その子、英語通じるの?」(←フランス人なので)
「高校生って思春期真っ盛りじゃね!?」(←海外の思春期事情が全く分からず)
「日本の真夏ってヤバくない!?」(←連日35度越えに耐えられるのか!?)

などと焦り出したのを覚えています。

その他、下記のようなことが気がかりでした。

・食べ物(←食文化の違いもそうだし、妻は料理は得意な方ではない)
・門限(←向こうのお母さんからは「23時までにしてくれ」と)
・その他生活文化の違い(←未知なる恐怖)
・子供への影響(←超絶シャイな子たちなので・・・)
・もちろんお金周りもどうなるか(←どこまで本人に払わせたらいいのか)

また、エージェントを通じての受け入れであれば、
向こうの親御さんと間に入ってくれてルールや事前の準備など進めてくれるのですが、
今回は完全に個人間のやりとり。

直前で、日本語学校との対応や
スマホのSIMを空港で受け取れるように手配したりなど、
こうした事務対応が発生しました。

期待したこと

それ以上に、得られることも多いと期待していました。

・レア体験ができる
・(私の)英語力向上
・子どもの情操教育に
・一足お先に思春期子育ての疑似体験ができる

受け入れ当日

成田からは日本に滞在している叔父さん宅へ1泊してからいらっしゃいました。
自宅まで叔父さんが送ってきてくれたのですが、
「チャオ」の瞬間、目に涙。

そうだよな、15歳の子が今から初めましての日本人宅に
1ヶ月も泊まるんだもんな・・・。
そりゃ泣くわ。

なんとか不安を解消できるようにお迎えしよう!
と思うものの、出せる精一杯の言葉が

「ハーイ! ウェルカム・トゥー・ジャパーン!」

※ちなみに彼女は全く日本語を話せません

コミュニケーション

ということで、
よくそんな英語レベルで受け入れたなと自分でも感心するのですが、
日々コミュニケーションを重ねていくと、
意外と意思疎通はなんとかなるもんでした。

なかでもやはりガールズトークは世界共通で、
妻とはSATC(Sex and The City)の話や好きな男の子の話で大盛り上がり。

盛り上がると二人とも早口になるので、
途中で「ユー絶対今の話分かってないでしょ!」って突っ込まれながら、
私はそれを横で聞いて笑ってる係。

そうした何気ない夕食時の会話が楽しくて、
毎日「ご飯間に合うかな!?」とワクワクしながら帰っていた1ヶ月でした。

妻は昔を取り戻して英語が上達しているのが顕著に見て取れましたが、
私は、Google翻訳片手に亀の歩みです。

※ちなみに彼女は日本語を話そうともしてくれません

コンテンツ

上述の通り、2人の子どものオペレーションもあって
なかなか時間を作ってあげられなかったのですが、
友人家族もめっちゃ協力してくれて
意外とコンテンツ盛りだくさんしてあげられました。

・回転寿司
・お茶体験
・流しそうめん
・金魚展
・銀座博品館
・本人16歳の誕生日会
・花火大会
・温泉旅行
・メイド喫茶

みんなで近所の回転寿司へ

事前にお母さんからは
「この子は神社やお寺が大好きなの〜」と言われてましたが、
本人はあんまりだったようです。
(ありますよね、こういう親子関係w)

食べ物

彼女曰く、世界で一番好きな食べ物がバターチキンカレー。
二番目がトッポギ。
ということで、我が家は連日トッポギ祭り。

飲み物は、家ではいつも炭酸を飲んでいるとのことで、
ウィルキンソンをダース買い。

気が抜けちゃうとダメみたいで、
飲み掛けのペットボトルが部屋に大量にありました笑
もうー、贅沢ものめ。

お肉は安いブヨブヨ肉が苦手で松坂牛が好きとのこと。
うん、出せませんね。

我が家は子供を中心に動いているので、
申し訳ないけどトッポギ以外は庶民的な味に付き合ってもらいました。

でも、「トライしてみる!」「ダメかと思ったけど食べられる!」
ってちゃんと食べてくれる超絶いい子ちゃんでした。

思春期JK

これについては当初の不安は全くの杞憂でした。

むしろ英語だからなのか、会話していると
そもそも15歳ということを忘れてしまうほど大人。

・気を遣える
・子供と遊んでくれる
・部屋にこもらずコミュニケーションを図ろうとしてくれる
・マナー全般できている
・食事中スマホを触る時は「Can I…?」と確認を取る
・遅くなる時もちゃんと連絡をくれる
・危機管理ができている
・Noとは言うけどチャレンジはする
・主張はするけど妥協もする

マジで「どう育てたらこんないい子に育つの?」とママに問いたい。

ただたまに、たわいない会話で、
「あーそっか15歳だった!」と気付かされることも多く、

途中から友達も増えてきて、
帰りが遅くなってくるようになってくると、我が子のように心配して。

あー、高校生の子を持つ親ってこんな気持ちなんだろなって。
一足お先に擬似体験させてもらいました。

門限

ママからは23時まで、と言われまして。。

あれ? 高校生って補導されちゃうんじゃない!?
と思ったけど、東京都ってそんな条例なかったみたいです
(違ったらゴメンなさい)。

通ってる語学学校では彼女は最年少。
クラスの20代の子はクラブでヒャッホーしているらしいですが、
彼女はちゃんと門限に合わせて帰ってきてくれました。
(小まめに連絡もくれるし、ほんとエライ)

ただ連日猛暑の中、新宿や原宿を徘徊して
ろくに水分も取らずに真っ赤な顔して帰ってくるので、
門限よりもそっちがとにかく心配でした。

子どもの経験として

うちには小学生と幼稚園の娘がいるのですが、いずれもシャイ。

このプロジェクトを伝えたときは上の子は特に大反対するだろうな〜
と思いきや、意外とすんなり受け入れてくれました。

もちろん滞在中は自ら対話するようなことはしなかったですが、
意外にも朝起こしに行ってくれたり
「ご飯できたよ〜」って伝えてくれたり、
オヤスミのChuをしにいったりと、
彼女たちなりに距離を縮めて楽しんでくれていました。

ふとした時に子どもたちだけの空間になってしまったことがあり、
私が戻ったら3人で「かくれんぼ(Hide and Seek)」をしてたことも。

意外と子供って環境与えると適合していくんだなぁと、学びでした。

帰国後も「また来てもらいたい!」って言うほど。
彼女の優しい性格が90%ですが、子供たちもしっかり成長してました。

困ったこと

反対に困ったことも列挙しておきます。

・水分を取らない(←高校生ってこんなでしたっけ!?飲んでくれーーー!)
・エアコンが付けっぱなし(←まぁ猛暑なのでしょうがないっ)
・ジムに行きたいリクエスト(←未成年×外国籍×一時滞在だと難しいんですね。。)
・日本人の友達が欲しいリクエスト(←何とか知り合いのつてで同い年の子をアテンド&意気投合!)

でも本当これくらいです。
本当に世話の掛からないいい子でした。

帰国前夜、謎の高熱

これはオワッタと思いました。

帰国日前日の夜中3時です。
我々の寝室の外からすすり泣く声が聞こえて、
「maybe I have a fever…」。

熱を測ると38.3度。
大慌てで現地のママさんと連絡とって緊急会議。

お預かりしてる身としては何かあってはマズいので、
こちらはしっかり病院連れていきたい。

でもママさんはうちに迷惑掛けたくないし、
飛行機の延期やらなんやら大変だからとにかく空港に連れてってくれと。

どっちにしても空港の検温で引っ掛かっちゃうので、
翌日簡易検査キットを試してみることに。

・・・結果は奇跡的にも「陰性」!

ただ、当初は家族みんなで空港に送って
感動のお別れを計画していたのですが、
子供たちはハグもできず、急遽私だけが車で送ることに。。

そこだけが心残りでしたが、これもいい想い出です。

書き始めると想い出は尽きないですが、
とにかく、“逆ホームステイ” は大成功で
めちゃめちゃいい経験になりました。

実は私も大学生のころ1ヶ月間、
NewZealandにホームステイしていたのですが、
ほとんど家族とのコミュニケーションを取ろうとしなかったどころか、
連日飲み歩いて、週末はスノボや旅行と好き放題・・・。

今回逆の立場となって、
さぞかし当時のホストファミリーは落胆してただろうな・・・と思えて、
ただただ大反省です。

最終日の空港で、彼女の荷物を引いてあげながら
「日本で何が一番想い出に残ってる?」ってドヤ顔で聞いてみたら、

「んー、友達と遊んだこと!」

まぁ、JKだもん。そうだよね〜。

今でも本人・お母さんからは定期的に連絡をもらっており、
ついこの間はエッフェル塔が見えるオープンカフェでの写真が送られてきました(どんな生活やねん!)

嬉しくも「来年もまた日本に来たい!」って言ってくれているので、
部屋はそのままにしています。

Merry Christmas and A Happy New Year!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?