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【整体技術】今すぐ上達させる3つの方法とは?

整体院は、治療技術が全てです。

整体院は、リピートしてもらうことが整体院経営の肝です。毎月、新規が何人きたとしても全員ザルのように来月まったく残っていなかったらどうしようもありません。リピートしてもらうには、整体の技術を高めなければなりません。なぜなら、下手だと通ってくれないからです。また、せっかく頭痛で集めた患者さんを治せない場合、サギになってしまいます。では、整体の技術を上げるにはどうしたらいいでしょう?

シンプルに言えば、すごい上手い先生に直接教わることです。空手でも柔道でも野球でも自分でやるより、いい師匠やコーチがいてこそ選手が上手く上達していくのです。口では言えない「感覚」の世界があります。ぜひ、いい先生を見つけてください。とはいえ、近くにいない人や学んでいて全然上手くなっていかない人のために今回は、整体技術を上達させる方法をわかりやすく説明したいと思います。

私も整体の専門学校で3年と中国での研修、東京での研修、野口整体の流れの研究などをしていろんな整体法を学んできました。おかげさまで毎日たくさんの人の痛みを取り、笑顔になってもらうことができています。まだまだ未熟ですが、この道は永遠の勉強です。これまで私が学ぶ時にこれぞ最短!と思うやり方を伝授したいと思います。ぜひ実践してみてください。

整体技術マスター 3つのコツ

整体には、西洋のオステオパシーやカイロプラクティックや東洋系の推なや野口整体など気功のような技術などさまざまあります。どの手段を選ぶには違いはあれど、すべて人間に対して行うことを忘れないでください。整体の学校、スクール、塾などでは、技術を一生懸命教えていますが、「患者」=「人」を忘れ去ってることが多いです。まず、「人」に施すことをよ〜〜く覚えておいてください。では、行ってみましょう!

1)タッチを磨け!

治療の上手い!下手!は「タッチ感」です。新規の患者さんがやってきて、頭痛があったとします。左のこめかみが痛いとしかめっつらでやってきました。あなたは、その痛みが左の首の筋肉の張りから来ていると見当をつけたとしますね。患者さんの首の検査します。その瞬間です。あなたの手が患者の首に触るその瞬間に治療の極意があります。患者は、どれほど上手い先生か?を鋭いセンサーで感じ取っています。最初言いました。タッチがいい先生は最初のタッチがいいので信頼してもらえます。そうすると、患者の心が安心すると同時に体も緩むのです。

手には「心」が出ます。

緩んだ体に施術するのと、力の入った体に施術するのでは180度治療効果が違います。いくら整体の達人でも、力ずくで患者の首ねっこを急にグッと掴んだら、うまくいくはずの治療は失敗に終わります。達人は、タッチの天才でもあります。整体セミナーなどで、先生の手技を受けた時に「めちゃくちゃ優しいタッチだな」と感じたことありませんか?そうなんです。すっと入ってくるんです。北風と太陽ではありませんが、力ずくではなく、日だまりのような優しいタッチで圧をかけていきましょう。

人間のパワーってすごいものがあって、患者の筋肉の張りをあなたの手のひらが感じただけで緩むのです。押す必要がないのです。あとは、患者の骨のズレと筋肉の張りを感じ取りながら拮抗した力で、相手の苦しみを感じとっていくのです。あなたの鋭いセンサーが患者の「つまり」を発見します。もし、タッチが強いと発見できません。普通にどんな硬さか?どんな温度か?どんな変な感じがするところを感じとっていきます。まさに人間関係を作っていくことと同じですね。

タッチの磨き方は、いかに自然になれるかです。風や木々の揺れや日光の優しさ、小川の清流を思い出してください。私は、そっとパワーと呼んでいますが、お母さんがテーブルを拭くときの優しさです。力で拭くとご飯粒は取れませんが、そっと遠心力に任せて円運動をすると自然な力であっという間に取れてしまうのです。これがタッチの極意です。

2) イメージをしよう!

人間は、物体ではありません。心も持ってます。ツボも目で見えません。(この話は、解剖の話に詳しい)あなたは、整体の施術をする時、何をイメージしてますか?筋肉や骨や神経の流れをイメージしてますか?絵が見えるはずです。見えない人は、解剖の本を見ましょう。個人差はあれども同じパーツで人体はできてるので、どこのパーツのどの部分が悪いか?をイメージするのです。

そして、もっと深く!もっと深く!その人の中を旅行するのです。わかりやすく言えば、その人の体になりかわるのです。痛みは、患者本人にしか実際には感じません。先生が押した圧と患者の押された圧の痛みは違ってるかもしれません。それを同一する方法は、「自分を治療するイメージで相手を治療すること」です。そうすれば、ほとんど狂いなくツボにズバッと圧が入っていきます。それはもう無意識の世界ですが、必ず同一化するのです。仲がいい二人が、料理を食べて同じところに感動して、「うま〜い」と声を上げることと似ています。

あなたのイメージが未来を作ります。

よく上手いはずの先生が治療に失敗する例として、前に成功した通りに治療してしまうことです。同じ患者でも日によって時間によって心も体も変動します。前回の施術は参考になったとしても、そのままでは適応できません。しかし、この「患者成り代わりの術」を使うことで、患者の痛みの震源を知り、治すルートまでつかめてしまうものです。
イマジネーションは、人間の持った特別な能力です。日本語で、思いやりと言います。現代に失われつつある能力なので、整体師である私たちが磨いて残していかなければなりません。患者も自分の苦しみを寸分狂いもなくわかってくれる整体師がいたら、安心して大事な体をあなたに任せることができるのです。イメージしましょう!患者の体を!患者の人生を!患者の生活!そして過去と未来を!私たちが、整体という素晴らしい仕事に携わる大事な意味がここにあります。単純に一通りのコースを巡るだけのマッサージにならないでくださいね。

3)姿勢を美しく!

整体の技術をすぐに上達させる方法の最後は、「姿勢」です。上手い人は、治療する姿が美しいです。これは、整体が芸術と言われる所以です。痛みを一瞬で取ることはもちろん、その所作が美しい人は治療がうまくいっています。合気道でも空手でもそうでしょう。達人の技は、強さと美しさを兼ね備えています。私の尊敬する野口晴哉先生の整体の動きも風のように美しかったそうです。そこには、型が出来上がっています。

マスターするには、下半身を鍛えておくことが大事です。木を想像してみてください。枝がしなやかに風に流れて踊るのは、根っこが土にどっしりの張ってるからです。体の軸がブレないことです。人間の力は、腕力(うでぢから)ではイヤな感じがしますし、奥まで浸透しないんですね。人間には、丹田(たんでん)というおヘソの下に気を集める部分があります。丹田にどっしりとと座った形で施術すると腕や手に必要以上に力を入れなくても患者の体の奥まで圧が浸透するのです。

姿勢は、すべての基本です。

人間は、人の間と書く通り距離が大事です。治療部位によって、先生の立つ位置があります。一番姿勢の安定する位置をとってください。先生が安定した姿勢をとってると患者は、安心して治療を受けることができます。どのポジションになってもどっしりと地面に根を張る下半身と風に揺れる枝のようにあなたの腕や手が患者の上を踊るのです。土台がしっかりしてないと、ヒョットコ踊りになってしまいます(笑)

四股を踏むといいでしょう。武道をやると本当はいいのですが、体の重心を先生自身が取れてることが大事です。なぜなら、患者はそのコピーになるからです。姿勢をチェックする方法として、一連の施術をビデオで録画してみてください。そうすれば、どんな姿勢で治療してるか?よくわかります。かっこいい整体師になることを期待しています!

まとめ: 自然体の治療を心がけましょう

いかがでしたでしょうか?整体の技術を上達させる方法としては、上記3つのアプローチであなたの学んでる治療法を高めていくことができます。これはどんな治療法でも同じです。なぜなら相手は人間だからです。タッチ感・イメージ力・姿勢この3つを磨きあげてください。

最終的には、透明人間に治療されてるごとく、患者に全くの負荷なしに痛みが取れる域まで行けることを目指しましょう。まさに風になるがごとしです。あなたという風が吹き抜けて時代が去って行きます。整体は、体の流れを整えて人生の流れを向上させる見えない領域に携わっています。あなたの優しい心音が、患者の疲れた心と体を新しいメロディーに変えていくことを願っています。

力づくで生きてきたけど、少しだけ力抜くこと覚えた整体師 日比大介

頭痛セラピーを天職にする。
あなたのまごころの手のひらを貸してください。