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成功するために読むべき本3冊を教えます。「整体技術編」

治療技術を高める本とは?

整体師を目指して勉強することは、たくさんある。筋肉や骨の構造を学ぶ解剖学から病気の種類を学ぶ医学辞典や人とのコミュケーションを学ぶ心理学、人間を扱う職業なので関係ない分野はほとんどない。

整体とは、人間研究なのかもしれませんね。詩や音楽・絵などの芸術鑑賞も整体の修行に役立ちます。頭じゃなくて感性を磨くことって大事ですからね。

そこで、一流の治療家を目指すあなたに私が影響を受けた偏っている本を紹介します。

第1位 「整体入門」野口晴哉

第1位は、私の尊敬してやまない伝説の整体師 野口先生の本です。野口晴哉先生は、大正・昭和を駆け抜けたゴッドハンドで難病までも「手」で治していった豪快な人物です。

愉気と呼ばれる手当法と人間の体を12種類に分類した「体癖」が有名。関東大震災の時に荒野の中で苦しむおばあさんのお腹に「手」を当てたら痛みが治ってしまったことから、彼の整体人生が始まった。

彼の整体道場には、「気の合わない人お断り!」と掲げて、クラシックを大音量でかけながら治療をやり続けた。予知能力にも優れて、患者の魂と会話したエピソードや「気」とは何か?ということが丁寧に描かれている。彼の奥さん昭子さんが書かれた「回想 野口晴哉」では、治療のエピソードがたくさん盛り込まれていて面白い。

人生を楽しく思い切り生きるためにもとても重要な本である。私は、整体院がまだヒマな頃、野口先生の本を全部読んだ。彼の弟子が作った全生社からたくさん本が出ている。潜在意識教育や育児法まで分野も多岐にわたり、野口先生の整体エッセンスを吸い込むと自然とパワーが湧いてくるようで不思議だ。整体師なら、この人の本を必ず読むべきである。

「念ずれば現ず」と言って車をゲットした話や道場の壁をぶち壊して建物の気の流れをよくしたら、幽霊が出なくなった話とか興味深い。野口先生の理論で一番好きなのは、「野生」を取り戻す考えだ。現代人は、薬やサプリメントに頼ってばかりで本来持ってる野生を失っている。野生に帰ることで、体が元気になってくるという生命哲学がしびれる。そして、世のお母さんに整体法を教えていた活動が、「母子手帳に日だまりショットを」の元になる考え方だ。師を勉強して、師を乗り越えるべく、永遠に読み続ける不朽の名作だ。

第2位 「いのちの輝き」フルフォード博士

第2位は、オステオパシーの第一人者、フルフォード博士の「いのちの輝き」である。私自身、オステオパシーは少ししか勉強したことないが、フルフォード博士のこの本で整体で「人間を診る姿勢」「心構え」を学んだ。「人のからだには、自ら治ろうとする力が秘め られている。治療はその力に火をつけるだけ」というフルフォード博士の実践から来てる治療哲学に心うたれる名著。

フルフォード博士は、患者の治療において「生命場」を大切にしている治療家で、魂と魂をぶつけ合っていく治療をする。目で見える手技療法だけでなく、その裏側にある患者の生き方に焦点を当てているところがフルフォード博士の治療の素晴らしさだ。

心と体は繋がっていて、トラウマなど心理的要素が体に影響を与える。「仕事をつうじて拾いあげてきた教訓の第一は、からだのシステムとこころのシステムはひとつに結ばれているということだ。治療がうまくいって治療室を自然に出ていくとき、患者はからだが楽になっているだけでなく、こころも楽になっているということだ。からだとこころは確実にひとつのものであり、どちらかがよくなれば、もうひとつのほうが自然に楽になっている。」とフルフォード先生は言う。まさに整体師が治療するときに大事にする一番の考え方である。

また彼は人間をエネルギー体として捉え治療した。「医師としての私の目標は、患者がそのエネルギー・ブロックを解除する作業を手助けすることにある。というのも、エネルギーが解放されて流れるようになりさえすれば、からだは自然に治癒のプロセスをたどりはじめるからなのだ。…エネルギーのブロック解除はからだにとっても、こころにとっても、たましいにとってさえ、心強い味方なのだ。残念なことに、ほとんどの医師はそのことを信じていない。」この考えは、東洋医学の気の流れに通じるもので、私が頭痛整体で頚椎二番のつまりを抜く考えに影響を与えた。ぜひ、あなたも彼の生命力の治療を勉強してほしい。

第3位 「気で治る本」(別冊宝島220)

第3位は、「気で治る本」です。すごいタイトルでしょう!これも整体院がヒマな時に「気」を研究する時に勉強した本です。日本には、神社もたくさんある通り見えないパワーを信じてきた民族である。

現代医療になってから見える技術だけがフォーカスされているが、整体の現場では目で見える手技だけではない何かの力が働いていることに幾度となく気づかされる。そこで、日本における「気の達人」を研究しはじめたのだ。先にご紹介した野口先生も気の巨人だが、他にも波動の話や笑い療法や不思議な治療法の話が出てくる。パワースポットも紹介されていて整体師にとっては、興味深い内容が網羅されている一冊である。

もう廃盤になっていると思うので、中古でもいいからゲットしよう。この本を読んでから大自然と人間とのつながりに深い興味を抱き、整体院前の中央公園をよく散歩するようになった。ヒマな整体師は、今のうちにこうゆう勉強をしておくとあなたの手技に活用できると思う。

気を出そうとしても出ません。もうそこにあるのだ。それに気づこう!「社会と自然のなかでの調和を第一としてからだの調和をはかる」という文章があるが、この「調和」という言葉に整体を極めていく原点がある。自然とのハーモニー、人々とのハーモニー、神々とのハーモニー、患者とのハーモニーによって病気が快癒していくのだ。その自然な流れを身につける入門書としてとてもいい本である。

まとめ:気の流れを感じとろう!

ここで挙げた3冊に共通するのは、気の流れ=エネルギーの流れに着目していることだ。昔の気功師が手をかざして「ハーッ!」と人を吹っ飛ばす術をテレビで見たことがあるかもしれません。そうゆう力づくの気功ではなく、はじめから流れている雰囲気やそこにある気場を意識することだけで、整体技術は格段とレベルアップするのだ。もちろん、目で見える解剖学や治療のやり方に関する勉強は基本として大事です。そこから、患者=人間を研究する視点に立つとこの「気」という存在にたどりつきます。ぜひ、あなたもいい気!元気!最高の天気で頑張ってください。

自然の流れの中で生きている。それが、整体の考え方である。