カラーとモノクロ 4
人は心を失うことがあります。辛いことがありすぎて茫然自失するというものです。それは本当に辛い大変なことです。頑張っても頑張っても報われなかったり、乗り越えられないと、心が壊れたり失われたりします。悲しいことです。生きていると誰もがそんな辛い時期を経験します。
アートのために心を失う人もいるんです。
それは自分の求めるアートのために一心不乱になりすぎて、家族のことも寝食も忘れてしまうような状態です。
絵、音楽、書道、華道、茶道、武道など、厳しく道を求めるとそうなってしまうのかな・・・・・・。一生涯、追求者ですね。
もちろん、心を失うほど見つめ抜いて素晴らしい功績を残す人もたくさんいるのは理解しています。
心を失わずにそれをやってのける凄い人もいます。
中途半端に心を失うとまわりが大変。でも、凄い人を支えるために、誰かが(家族や弟子が)社会とのパイプをつないでいます。必死に、しかもそのことに気づかれないくらい上手に。
そのことを忘れてはいけないような気がします。
凄い人は芸術という人類への遺産を残すから、支えてくれる人のことを忘れても許されるのかなあ。
なんて、ちょっと思ってしまったのでした。
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