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あの時にありがとう part1

皆さんもあの時苦しかったけど
あの時があるから今があるって思ったこと
たくさんありますよね?
今回はそんな話をしようと思います。

今は明るく元気でポジティブな僕ですが
本当に病んでる時期がありました。

僕は中学校に入りサンフレッチェ広島jrユース
に入団しました。
どういう所なのか、まだなにも知らなかったけど
プロになるためには1番の近道だとは知っていた。
上手い選手が集まって練習をして
行ったことのない全国大会。それも優勝を目指す
チームに入った。
すごいワクワクして楽しみで早く練習したい
って、思ってた。

俺はただの甘ちゃんだった。
入ってすぐに思ったのはレベルの違い
僕は体が一回りも二回りも小さく(140cm38kg)
体力も誰よりもなかった。
今までには感じたことのない息切れや筋肉痛が
体を襲った。

そして、度胸もなかった。
小学校までのただ楽しいサッカーではなく
勝つためのサッカーになっていた。
それに不満を持った僕は練習を1週間以上も
休んでいた。

その時思っていたことは
小学校の時みたいに楽しく練習して
その中でみんなで勝利を目指す。
こんなことを考えていた。
そんな僕を変えたのは監督の言葉だった。

『楽しいだけで勝つよりもチームみんなで辛い
 ことを乗り越えて勝つ方が何倍も楽しいぞ』

1週間とちょっとぶりに練習に戻ると
同級生のみんなから笑われた。
『サボりすぎやろ』って言われた。
ウケ狙いだと思うけど励まされた気分だった。
それから、今じゃコンプライアンスに引っ掛か
るようなキツい練習もみんなで乗り越えて
学年対抗戦で一個上の先輩に勝った時は
それまでの人生の中で一番楽しかった。

僕は今もこの経験があるからサッカーを好きで
たまらない。
時間が経てばチームも変わり、それまでチーム
メイトだったのが相手チームにいたりする。
一緒にやっていた時間が無くなるわけではなく
その時は小学校の頃の楽しさが戻る。

今、苦しかったり辛かったりすることが
それを味わった人としか話せない思い出になる
だから、僕は頑張れる