令和の虎・竹之内社長の本が非常に読みやすかった話

令和版マネーの虎のYoutube番組「令和の虎」にも出演されている、りらくる創業者竹之内教博氏が出された著書、「無料の男がたった7年で270億円手に入れた物語」を読んだ。

令和の虎でも非常に物腰柔らかく、志願者に寄り添いながら分かりやすく指摘を伝える姿と同じく、著書も非常に読みやすかった。

中身も、ビジネスを成功させるためかなり理屈的ではあるが、どのように日頃から物事に疑問を持つかや、どのような見方で判断するか、どうのような行動や新しい仕組み化をしていくかなど、経営者志望でなくてもためになる話がたくさんあった。

前述で書いた通り、非常に読みやすい所が自分には印象が強かったので、そこを掘り下げてみたい。

読みやすい点の一つは、余計なエピソードや枝葉の話を書かない所だと思う。大学をすぐに中退した話や、母親とのエピソード、前妻との子供のエピソード、筆者の歩みの一端が書かれるたびに脱線するかと思いきや、すぐにビジネス方面に話の軌道が戻って驚いた。文章を書き出すと、書き手としては無駄に言葉を増やしたいはずだ。

ビシネスを真剣に学びたい読者のために、ビジネスに関しての話だけに抽出していると感じた。本の内容でも、無駄は省く、本質しかいらない、そう思わせてくれた。

もう一つ、章の組み立て方で、2章で「りらくる」という成功ビジネスの成功を書いたあと、3章で過去にもどって美容師時代でのサクセスストーリーを書かれていたことに、時間軸を入れ替えた不思議さを感じたが、これも工夫なのだと分かった。

まず読者が一番読みたい内容でもあり、本のタイトルでもある、「りらくる」の成功の詳細を最初に読ませることで、読み手がすぐ知りたいことをすぐ提供する。そのあとの章で、美容師時代の仕事の学び方や、今後のビジネスの内容や、Q&Aと、後から知りたくなってくる深い内容が順に続く。

まずは読者が求める、"物語の冒険性が高い"内容から書き満足させる。そういう本の章立ての書き方もあるんだなと思わせられた。

ビジネス本であり、タイトルの煽りもやや強いが、ビジネスについて書く言葉も非常に平易で分かりやすく、面白い内容なので、興味のある方はぜひぜひです。



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