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平成初頭の名作、真・女神転生

今週はずっと真・女神転生をSwitchでやっていました。電車の中でも、休憩時間にも、隙間時間を見つけては進めております。久しぶりにこんなにしっかりとひとつのゲームにどっぷりとハマるのはいつぶりだろうか。それくらいずっとやっている。

お恥ずかしながら、自分はこの名作シリーズをずっと触ったことが無かった。幼少期から存在そのものは知っていたものの、当時は難しそうなゲームというイメージしかなかった。不気味な魔法陣が描かれている、漢字のタイトルのカートリッジ。家に有ったSFCのゲームソフトの中で、ひと際異彩を放っていたのを覚えている。実際のところ、当時プレイしても良く分からないゲームで終わってしまっていただろう。グロテスクでカッコいい世界観は子供に理解するにはあまりにも難しすぎる。とはいえ、中学生くらいにプレイしておけば良かったなとは思うが。

プレイすればするほど、このゲームが30年前に出ていたということに驚くばかりだ。デザイン、システム、世界観。それらは今プレイしても全く色あせないどころか、ゲームシステムは今の時代にも十分に通用する出来だと思う。UIの不便さにやや違和感が残るところはどうしてもあるものの、現代でも起こり得る許容範疇であり、やはり評価に影響するようなことでは無い。高画質なドットイラストも素晴らしい。つくづく当時のドットデザイナーは技術が変態じみている。

もちろん、今ではなかなか難しい表現も魅力的だ。エロティックで艶めかしい肢体を晒す女性悪魔や残酷な末路を迎える登場人物達。グロテスクな直接的表現も多く、ダークな世界観を盛り上げる。現在では縛りも多く、こういった表現は難しいかも知れないが、学ぶべきことは多い。

寝る前にプレイしていると、夜中のトイレに行くときに父親がプレイしていたゲーム画面の光景を思い出す。あの気味悪い感情を起こさせるゲームをプレイできることが、なによりも今は喜ばしいのである。

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