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妄想非化学研究書 音楽と映画を読む 誇張された非科学的現実妄想生活15

■大嫌いな読書感想文と衝撃のエレファントマン

子供の頃に大嫌いだった宿題、それは読書感想文でして。
本を読む事や宿題をする事は特に嫌いではないのですが。

ただ読んだ感想を書くにつけ、何を主軸に描いていいか。
一定のあらすじを主軸に自分の感じた事を書けばいいが、
そのあらすじ=内容のまとめが苦手で全くまとめられず。

じゃぁこの本を読んで思った事だけを書けばいいのかと。
そうすると私が感じた事だけ書いてしまい内容が不明に。
原稿用紙で何枚もとめどなく書き連ねてしまう事に至る。

本を読むより視覚に直接入り込む映画の方が好き

私の学校では読書以外にテレビでやる映画でもOKな事が。
チャップリンの独裁者だったり夏の戦争映画だったりと、
本読みたくなきゃ映画だけでも見て感想文書いて来いと。

ありがたい本を読まずに映画見て即感想文書けるじゃん。
しかも同じ映画見てる連中も多いからあらすじ不要だし、
簡単に自分の感想を感じたまま見たまま書けるじゃんと。
結果、原稿用紙一枚のぺらっぺらな感想文が出来ますが。

映画でも良きとはいえ、やっぱり戦争映画がテーマだし。
チャップリンの独裁者は子供でちょいと話が理解し難く。
そこでタイミングよくエレファントマンでもよいらしく。
テレビで初放送だったし不純な動機で子供心に観たくて。

感動作と先生からお達しはありつつも子供時の関心だと、
エレファントマン=化け物みたいな人の映画との認識で。

当時テレビでやってた明智小五郎な土曜ワイド劇場とか、
へいちゃん金田一の連続殺人事件な物と同じ認識でして。

日本のドラマの方が怖かった幼少の頃、、、でも見てた見てた

泣けるのは大人の言い分であって子供は化け物が見たい。
そんな不純な動機と宿題という大義名分で少し夜更かし。

しかしいざ映画が始まるとそんな不純な動機どこへやら。
見世物小屋、汚い部屋、世俗の見下したような言動とか。
小学生には色んな事柄がショックで打ちのめされ大号泣。
親の前ではありつつ所々で泣かされて言葉を失っていく。

読書よりも視覚に入ってくる映画などの映像作品の方が、
短時間で情報が蓄積され、考える事も少なくラクである。

しかしながらエレファントマンに関してそれが仇になる。
映画を観終わっても中々感想文を書く事が出来ず考える。
ぺらっぺらな文章すら書けずただただぼーっとしちゃう。

教科書では教えてくれない、異国の地の実話な物語。
上手くいかないなぁと、また映画を思いし朝が来る。
結果的に、原稿用紙で三分の二ほど埋め何とか提出。

そんなエレファントマンの監督なデヴィッド・リンチは、
十年もしない内にまた私をツインピークスで虜にします。

■Twin Peaks Theme/Angelo Badalamenti

90年に入ってすぐ位から少しずつその波は訪れ大ヒット。
私は親が加入していたWOWOWでその面白さを確認する。

録画してなくて見れてない話とかありレンタル屋行くも、
ヒットしすぎて第一話から借りれないし全然返却されず。
どの店も同じで意味不明な回転率をはたき出してた様な。

後に発売されたVHSで14巻段ボールBOXを5万円位で購入。
ドラマの見せ方を変えたと思ってます、ツインピークスは。

人々をただただ無下に夜更かしさせたツインピークス

物語的には、どうという事もないと勝手に思ってまして、
でも一話見終わる毎に「もう一話見てから寝る」になり、
結果として朝まで寝ずに出勤時間を迎えてしまう感じで。

次の話が即観たくなってしまう作りにまんまとやられて。

作曲家アンジェロ・バダラメンティさん、リンチ監督と
相性が良く感じられ、不安にさせる音階を散りばめる人。
恐怖や狂気を安易に駆り立てるのではなく、切なさやら
悲しさやら感情の不安定さを音として表現してるような。

ツインピークのヒットもありリンチ監督の過去作などが、
ビデオで再発されたりして簡単に観られるようになって。

砂の惑星やブルーベルベット、いやはや独特な雰囲気で。
イレイザーヘッド再発は先輩方が喜んでたので私も見た。
うん意味不明、、、めちゃめちゃ好きこの映画な感じで。

意味なんて突き詰めなくてよいのです、監督の頭の中が
垣間見れるだけで良き、アーティストなんてそんなもん。

夜中に眠れない時は、イレイザーヘッドをオールナイトで繰り返し、、、これぞ源泉垂れ流し

芸術家たちの一端だけでも感じられれば受け手は良しと。
私はイレイザーヘッドとマルホランド・ドライブが良き。
砂の惑星も、リンチ監督作の方が好きだったりしますし。
カイル・マクラクラン、マクラクラカンカルマクラカン。
脳内に字画を浮かべなきゃ言えない名前で好きな俳優で。

カイル・マクラクラン、マクラクラカンカルマクラカン、ん?マクラクラン?

そういえばボウイ様も、一瞬ツインピークスでてまして。
そんなボウイ様は、ブロードウェイでエレファントマン。
その後も、リンチ作品にも曲を提供してたりと繋がりが。

左が一瞬だけのツインピークス、右がブロードウェイでエレファントマン大喝采

■プロパガンダ・フィルムズとポリドールな氷室京介

BOØWYの頃を含めレコード会社は東芝EMIだった氷室さん。
1995年にポリドールへ移籍しその後の海外移住へ繋がって。

ミュージックビデオをプロパガンダ・フィルムズが作成。
プロパガンダ・フィルムズはツインピークス制作してて。
そのおかげか氷室さんのビデオが洋物な質感になってて。
特にスコールという曲はまんまツインピークスな色合い。

プロパガンダ・フィルムズは資金繰りが大変だった様子。
1991年にポリグラムという会社が買収したとの事でして。
ポリグラム系列であるポリドールへ移籍した氷室さんが、
率先してプロパガンダ・フィルムズと組むのも理解でき。

そういえば、ガラスのジェネレーション!佐野元春さん、
1992年発表のスウィート16のジャケ写がチェリーパイで。

たしかツインピークスがヒットしてた際、
町中のチェリーパイが消えたって話題で。
食べたくても食べれないチェリーパイを、
ジャケ写にしたと佐野さん言ってた様な。

上の黄色いジャケ写がスウィート16、ツインピークスはパイとドーナツとコーヒーのドラマ

色んな意味で色んな所へ影響を与えてたリンチ監督でした。

もう長編映画は撮らないよぅ
何だかんだ一番好きなリンチ映画、マルホランド・ドライブで今回はお別れ

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