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東京学芸大学 田中 夏希選手

木下:よろしくお願いします!
田中:よろしくお願いします!
木下:春から大学生活最後の年になります。ここまで大学生活振り返って率直な気持ちを聞かせてください。
田中:これまで色々な人に支えてもらってバレーボールに打ち込むことができました。なので最後はみんなにとって頼もしい選手として、チームを勝たせることができるように頑張りたいと思います。
木下:ありがとうございます。深いです。 高校は春高という目標があり大学はリーグという少し形態が違うので気持ちのモチベーションなどのコントロールは難しくないですか?
田中:リーグ戦は長期にわたって行われるので、モチベーションを保つのが難しいです…。 総当たり形式なので負けが続いてしまうと、チームの士気が下がったりするからです。
木下:そうですよね。負けが続くと自分達のバレーが正しいかどうかもわからなくなってきますよね。そういうった中でどのようにしてチームや自分をコントロールされているのでしょうか?
田中:セッターとしてスパイカーと常にコミュニケーションを取り、コンビを合わせることは必須なので逐一声をかけるようにしてます。 個人としては気分転換に温泉に行ったり、好きな曲を聴いてモチベーションを上げたりしています。
木下:なるほど。 好きな曲教えてください。(笑)
田中:よく聴いているのは Shape of You/Ed Sheeran /The Nights/Avicii / セブンティーン/YOASOBI です!
木下:ありがとうございます。チームとしてのモチベや士気が下がってる時はミーティングなどは行われてるのでしょうか?
田中:試合出ているメンバーや上級生の中でミーティングをして、これからどういう風にチームの士気を上げていくか話し合うこともあります。
木下:具体的に一つだけ聞かせてください!!
田中:特に上級生でのミーティングが多くあって、次の練習からは仲間同士のコミュニケーションにおいてしっかり目を見て取ろうだったり、後輩が声を出して上級生は声を出さないっていうのはダメで、上級生が人一倍声を出さないといけない、などの話し合いをします。
木下:なるほど。 チームとして動くためにも上級性から動かないとダメだよね。ということですね。 そういうところから雰囲気や士気も変わってきますよね。大事だと思います。 ありがとうございます。

木下:セッターとして技術の面で必ず意識されてるところを教えてください。
田中:セッターとして意識していることはトスを上げるテンポを意識してやっています。 スパイカーはセッターのトスを上げるテンポを見て攻撃に入ってくるので常に一定のテンポを上げてあげることが大切だと考えています。
木下:なるほど。テンポを大事にしているのですね。確かにスパイカーはセッターのテンポや出すタイミングを見て入りますしね。勉強になります。

木下:今高校生活を振り返るとどのように感じて、想いや考えをお持ちなのかお聞かせください。
田中:高校時代はセッターとして大きく成長できたと考えていて、大村工業に行っていなかったら今の自分はないと思います。 また、春高は自分にとって小さい頃から憧れていた場所だったのでコートに立てただけでも嬉しいのですが、高校2年の時に準々決勝で惜敗してしまい、センターコートに行けなかったのが心残りです。
木下:なるほど。 高校生になって、セッターとしてどういうセッター論と言いますか、セッターはこういう人間性というのを学ばれたのでしょうか?
田中:元全日本の朝長先生や古くから大村工業の歴史を築いてきた伊藤先生にセッター心について教わりました。 特に自分の中で印象深いのは 「勝ったらスパイカーのおかげ、負けたらセッターのせい」という言葉です。
木下:ありがとうございます。 僕もその言葉は常に思っています。 大切な気がします。 その考え方は最初からスッと入ったんですか?
田中:その言葉の意味とかについては詳しく教えてもらった記憶はないのですが、自分なりに解釈をして落とし込んでみるとスッと入ってきました。
木下:なるほど。準々決勝で負けるとここ残りになりますよね…ですがそのおかげで次に繋がることもあると思いますが、その時はどのように考えて切り替えたんですか?
田中:正直相当引きずりましたけど、また強くなってここの舞台に戻ってこようという気持ちはしっかりあったので切り替えて頑張ることができました。
木下:なるほど。ありがとうございます。

木下:大村工業高校を選んだ理由を聞かせてください。
田中:2012年の大村工業VS創造学園の試合を小学生の時から数えきれないくらいずっと観ていて、高校の進路を決める時に多くの高校から声をかけていただいたのですが、セッターとして大きく成長できる高校に行きたいと思い、当時見ていた大村工業のセッターがすごく好きだったのが決め手です。あと、元全日本セッターの朝長先生に学びたかったのも理由の一つです。
木下:なるほど。 数えきれないほど見てたんですか! どういうこと考えながら見てたんですか!? そうですね。朝長先生の影響もでかいですよね。
田中:どういった感じでトス回しをしているのか、とかセットの仕方やトスのあげ方などを研究してました。
木下:なるほど。今の田中選手のトス回しはそこからきているのでしょうか?? セッターとしてゲームメイクというのは常に課題になってくるのですが田中選手がゲームメイクで意識されてることを教えてください!
田中:まずはしっかり速攻やパイプを使って真ん中の攻撃の意識を相手に植え付けさせて、サイドのブロックを少しでも薄くさせるようにしてます。 また、相手のブロックの状態を見ながら自分たちの攻撃の前の状況と照らし合わせて1番有効な攻撃はどこなのかを考えながらトス回しをするようにしています。
木下:ありがとうございます。 真ん中の意識というのはどのカテゴリーでも重要になってきますよね。私も意識します。 後半戦にサイドやコンビなどで意識させた状態は大きいですよね。 自分達が通用している攻撃を頭の中に入れていたりしますか?
田中:試合中に自分で見たり、仲間に外から研究してもらったりして、今自分たちの攻撃は何が有効なのかを短い時間の中で話し合ってます。
木下:なるほど。タイムやミーティングの短い時間の中ですね。 大学生になってくると高校と違って技術の指導は減ってくると思うんですね。監督さんは技術ではなく勝ち方を重点的にご指導されてる感じですか?
田中:大学になると、高校よりは指導することは減りますけど、レベルの高いことを要求されるので、いつでも監督の要求に応えれるように技術を高めないといけないと感じています。
木下:なるほど。それってとても難しくないですか?笑どうやって技術を高めるんですか?
田中:その日でた課題を自主練でできるまでやっています。
木下:なるほど。 本当に自主性の部分が強いですね。高校とは違いますね。

木下:その中で学芸大の副キャプテンとして決まりました。率直な気持ちを聞かせてください。
田中:しっかりチームをまとめれるようにキャプテンと一緒に頑張りたいと思います。
木下:メンバーの中で決まったんですか??
田中:監督とメンバーの推薦で副キャプテンになりました。


木下:田中夏希選手にとってセッターとはどういうポジションですか?
田中:司令塔って言われるだけあって、セッターがしっかりしてるかどうかでチームの勝ち負けが決まると思っているので、自分が技術でも頭でも他のセッターに負けないように頑張ろうと思ってます。
木下:ありがとうございます。田中選手にとってバレーボールとはどういうスポーツですか?
田中:すごく大好きなスポーツで、バレーボールを通して色々な人と出会えましたし、競技者として、人間として大きく成長できました。
木下:ありがとうございます。 今指導する上で中々厳しい環境になってますが、ご自身なりの考えで良いのでどういう指導の方が良いと思いますか?
田中:考えてプレーさせることが大事だと思います。中学・高校は指導者が何でもかんでも答えを出してしまって考えることが減ってしまうので、大学に行ったときにすごく苦労すると思います。なので、一つ一つのプレーに対して一体自分がどういうふうに考えてプレーしたのかをしっかり持つことが大切だと思います。
木下:確かにそうですね。 答えを出してることが多い気がします。 バレーボールを理解してる選手には答えをすぐに出しては行けないなと感じますね。 大学ラストシーズンの抱負や意気込みを教えてください。
田中:学生バレー最後なので、悔いのないよう精一杯頑張って、最後は笑顔で終わりたいです。
木下:ありがとうございます!最後に見てくださってる皆様や応援してくださる皆様に一言お願い致します!
田中:応援してくれる人たちが観ていて楽しくなるようなバレーをできるように頑張ります!! 応援よろしくお願いします!
木下:ありがとうございました!
田中:ありがとうございました!

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