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「その競技がなくならない」:株式投資と事業を比べて 2

事業をやっていて、常に頭を悩ませ、不安なのは、その事業そのものが、その市場そのものが無くなってしまうということ。

簡単に言えば、陳腐化してしまうということ。

スポーツに例えるなら、例えば、あるスポーツを一所懸命にやっていて、プロになるために努力し、やっとプロになったと思ったら、そのスポーツ自体の人気がなくなってしまっていた・・・というような状態。

どんなにその業界で圧倒的な競争力を築いていたとしても、その市場全体が細って行ってしまえば、全体のパイが小さくなってしまったら、なんの意味もない。

だから、常に新しい市場、業界を探し求めていかなくてはならない。

これが楽しいところでもあり、大逆転のチャンスでもあるのだけど、今の事業でいい位置を築けば築くほど、そこにしがみついていたくなる。

自分もいつまでも若くはないし、ひとつの事業を10年くらい掛けて頑張っても、そのとき、市場自体が細っている・無くなりそう・・・というのは、困る。

そこで、次の事業を考えるにあたっては、

「需要が一番強いもの・根強いもの」

にしようと考えていた。

それは何かな?と思ったら、今の資本主義の世界では、「お金」。
お金の需要は一番強く根強い。
だから、「お金」を扱う事業を行おうと思い、その一歩として、失敗しようと成功しようと資産運用を自分で行っておくことが必要だと思った。

それで株式投資をはじめたのだけど、安心感がもう半端ない。

株式市場が無くなることは、よほどのことがない限り、ありえない。
そして、あまり進化しない。
ということは、何かを学べば、それは一生モノだし、勉強したことが無駄にならないということでもある。

Webの世界などでは、一昔前に勉強したことが、あっという間に無駄になってしまう。
そして、以前に主流だったものを使うことが鼻で笑われるようになり、そのうち、以前に主流だったものが存在しなかったかのように忘れ去られてしまう。

「Tableタグでのレイアウト」なんて、今から学ぶ人は触れることすらないだろうし、想像すらできないのではないだろうか・・・。

だから、勉強をしていても、「ああ、いずれ、これらは役に立たなくなるんだろうな」と思いながらの勉強となる。

だけど、株式市場の世界ではそんなことはまったくない。
移動平均線や一目均衡表などは古くから変わっていないし、ロウソク足などは江戸時代からあるらしい。

そして、どれだけ夢中になっても、上達しても、無駄にならない。
安心して勉強できる。

それは今まで味わったことのなかった安心感だった。



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