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週刊 金相場展望 2022年6月27日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。

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先週のNY金相場は前週比10.3㌦安の1,830.3㌦(期近)で引けた。週の高/安の値幅は32.6㌦と前週の76.4㌦に比べて半分以下となった。もっとも前週に比べて特段の材料のない状況ではあったが、その中でも目立ったのが、10年債金利が前週の高値3.498%(6月14日)から二段下げを演じ、先週23日には3.005%まで低下したことで、金相場の下げを軽微にしたといえるかもしれない。ただ、現段階では金相場にとって金利上昇に対する警戒(下げ圧力)は依然として強い。興味深いことに金利が5月9日に3.2%を付けた時には、金相場は週間で74.6㌦下落した。これは今月のFOMCで0.75%の利上げを決定した時と同等の下げ幅となっている。なお当時の10年債金利の調整は二段下げで13~16日間で高値から15.5%を下げた。現在、金利は高値を付けたあと、同様の二段下げとなっているが、同じ下げ率となれば、2.95%が底値となる。3%前後が最初のサポートになりそうだ。その意味では今週からの金利上昇は金相場に下げ圧力加える可能性が高いと言える。ただ金利上昇を金相場は徐々に消化しつつあるとも言える。


一方でインフレに対する過剰反応も収まりつつあり、それは今年の前半の金相場と金利の動きを見ればよくわかる。


金が史上最高値を付け時(3月)、金利も同じように上昇、金は完全にインフレを意識した展開であった。しかし4月以降はインフレが金に与える材料としてのインパクトを失いつつあった。
ただ思うに、この材料は金利のさらなる上昇局面が到来したときには金相場を再び舞い上がらせる要因にはなろう。しかし…

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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。


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