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週刊 金相場展望 2022年6月13日号

株式会社投資日報社の代表取締役社長であり、サイクル分析の大家でもある、鏑木高明が毎週執筆を行っている金相場展望のレポートでございます。

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先週のNY金相場は前週比25.3㌦高の1,875.5㌦(期近)で引けた。また週の高値は6月10日1,879.6㌦で前週の高値1,878.6㌦を上回り、4週連続高値更新となった。ただ10日は週の安値1,826.5も付け、これは前週比では安値を下回った。日足ベースでは強弱が入り交じった線となったが、心理的には10日発表されたCPIの影響が強かったようだ。以下、経済指標に金がどう変化したのかをロイターのニュースから掲載しておく。


10日の金現物相場は、荒い値動きの中で反発。米消費者物価指数(CPI)の上昇を受けてFRBの利上げが加速するとの見方が強まり、経済面のリスクが注視された。5月のCPIは高い伸びを示し、FRBが0.5%の大幅利上げを9月まで継続するとの見方が浮上。これが要因となり、金は一時1824.63㌦と、5月19日以来の安値を付けた。しかし米ミシガン大学が発表した6月の景況感指数(暫定値)がガソリン高騰に押されて過去最低に落ち込むと、金相場は景気への影響を見越す投資家の動きによって直ちに切り返した。ニューヨークの独立系金属トレーダー、タイ・ウォン氏は、来週の金相場はFOMCの影響を受けるとの見方を示した。スタンダード・チャータードのアナリスト、スキ・クーパー氏は、利上げの見通しや軟調な現物市場を考えると、金相場は「驚くほど底堅い」と分析し、インフレ率が利上げペースを上回る可能性への不安が背景にあると指摘した。

要はインフレ率が利上げペースに勝るかどうかが焦点であるが、最終的にはインフレは抑えらるとの見方が勝れば、金は利上げに対する弱さを露呈することになる。しかしインフレ率が勝れば、金は棒上げすることになろう…

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【鏑木高明 プロフィール】
関西学院大学経済学部卒。1995年に世界的に著名な米国のマーケットアナリスト、レイモンド・メリマン氏と提携、国内初の相場サイクルとアストロロジーレポートを発行。サイクル、アストロロジーを活かした相場分析には定評がある。株式会社投資日報社 代表取締役、投資日報出版株式会社 代表取締役、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツ 取締役、日本テクニカルアナリスト協会会員、投資日報α編集長。


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