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米ネット証券の暗黒 ― ロビンフッド問題について考える― 【2月5日及び8日付投資日報巻頭記事完全版】

物議を醸しだした「朝令暮改」

既に各所で報じられているように、米ネット証券取引最大手の一つ、ロビンフッドの行動が物議を醸している。


ゲームストップやAMCエンターテインメント、アメリカン航空等々、昨今米国の個人投資家の間で取引が過熱する時、その大半はロビンフッドが主戦場となっていた。

そんな中、同社は1月27日に「市場のボラティリティや情報の周知徹底の必要性」を名目に、異常な急騰を見せていたこれらの銘柄の取引を停止するとブログで発表。特定の証券の取引に必要な証拠金も引き上げた。取引制限された各銘柄は翌28日の取引で急落。ゲームストップは前日の価格から44%下げて引けた。しかし29日になると、今度は制限対象になっていた銘柄の購入を限定的に認めると発表。その結果これらの銘柄は時間外取引で急反発する事態が発生。流石の朝令暮改ぶりを問題視する声が上がっている。

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