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2023年投資振り返り&2024年に向けて〜チャーリー・マンガーとウォーレン・バフェットに学ぶ〜

2023年ももうじき終了ということでこの記事を書いている時点ではまだ海外マーケットが開く前なので最後の最後に何か起こるかもしれませんが、大勢は決まったかと思いますので2023年を簡単に振り返りつつ、そこから得たものを踏まえて2024年に向けた部分を語り2023年年末の挨拶としたいと思います。


2023年の振り返り:予想は(恐らく)ほとんどの方が外れたはず

年初来のパフォーマンス
QQQ(ナスダック):+55%

S&P500:+25%

ダウ平均:+13%

日経平均:+30%

となりました。ナスダックの強さが際立った年になったわけですが、この展開を予想できた方はほとんどいなかったと思います(信じていた方は別です)。

というのも2023年の最初の頃は「依然として米国の政策金利が上昇して」おり、長期金利が右肩上がりに上昇していた段階。セオリー通りであれば金利が上昇する局面で株価が上がるとは考えないわけで、予想をしていた方の大半は

・株価はなかなか上がらない
・そのうち金利上昇が頭打ちする
・(何かをキッカケに)リセッションが起きる
・株を買うのはそれからだ

という主旨の発言を繰り返していたと記憶しています。買うのを控えたり、キャッシュポジションを増やしたりしていた方もいたかと思います。

ハイテクや半導体は全く評価されず、GAFAやテスラ、ネットフリックス、エヌビディアなどNASDAQを代表する銘柄はオワコン扱いされていました。米国株は万年割高扱いですが「いよいよ米国株の終焉の時か?」という論調も目立った頃です。

さて結果はどうだったでしょうか。

ここで大事なのはなぜ予想が外れたかを追求することではなく、そもそも予想をする必要があるのかという根本の部分を整理することではないでしょうか?

投資において大事なのは「予想は止そう」だと私は思います。

そもそも投資は「<不確定要素>に対してリスクをとって資金を投じる行為」なので予想をすることそのものが投資の原理原則に反した行為です。

様々なデータやロジックを駆使して、不確定要素をあたかも将来が約束されたかのような確定要素のように示すことは一見知的で高度なことのように見えますが、実際は投資の原理原則に反したものだということです。

例えていうなら赤信号を無視して横断歩道を渡りながら交通安全の重要性を説くようなものだと思います。

2023年の投資結果は何であれ、学ぶべきは「予想は止そう」「予想に耳を傾けるのは止そう」です。

2024年に向けて:「能力の輪」の範囲で投資をし、予想と距離を置く

新NISA開始となる2024年ですが、まず世間に出回っている様々な予想がポジティブでもネガティブであってもどちらにしてもそれらとは距離を置くことが求められます。

特にNISAは長期に投資をするために設けられた制度なので、一々予想に耳を傾けてそれに基づいた投資をしてしまったらNISA枠で売買を繰り返す愚を犯してしまうことになるので予想は極力遠ざけることが肝要です。

その代わり大事なのが「能力の輪の範囲内での投資」です。

2023年チャーリー・マンガーが亡くなりました。99歳大往生です。
さらに2023年の日本の投資に大きな影響を与えたのがウォーレン・バフェットです。

彼らに敬意を表する意味で、よく述べている投資哲学の中で特に有益なのが「能力の輪」です。

自分の能力の輪を理解し、その外にあるものには手を出さないというものです。

能力の輪を把握し、その精度が高ければ高いほどその能力(分野)に集中すべき。故にマンガーやバフェットには集中投資(正確にはフォーカス投資)のイメージが浮かび上がってくるわけです。

能力の輪の具体例として挙げられるのが
・自分が好きなこと
・仕事、業務として取り組んでいること
・趣味
に該当するものですが、興味あることだけでなく「新たに学んで思いの外、理解が進んだもの」も能力の輪に含まれると思います。

興味があることであれば自分からどんどん進んで勉強し、仕組みや儲かる構造などが頭に入って整理できるというのは容易にイメージできると思いますが、興味がないことであっても思わぬ発見・出会いがあるかもしれません。なので「学ぶことを継続すること」が大事なのです。

これは私見ですが
・自分がよく分からないものも含まれた分散されたポートフォリオ
よりも
・自分がよく理解しているもの「だけ」に集中させて、その中で一定の分散を図ったポートフォリオ
の方がパフォーマンスは高いと思います。

理解しているものであれば、何故上昇しているか・上手くいっていないかが整理しやすいので目先の変動に慌てずにじっくり構えることができるようになります。

長期的成長から得られた果実をじっくり構えて収穫することが投資の醍醐味である。そのことを確認する1年になればいいなと思います。

2023年ご愛好いただきありがとうございました。
2024年も細々と更新する予定なので、引き続きゆるくご愛好いただけますと幸いです。

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