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頭の良い人でも相場で大損する話

投資・トレードをしていると、上手くいっているときは気分が良いもの。
お金は増えるし、自分の行動や予想が正しかったという自信が漲ってきます。

ところが逆回転しドツボにハマりはじめるとお金は減る、
マーケットは予想と逆方向に動く、
投資する前にしっかり調査し万全を期して投資した銘柄は下がり続ける、
となってしまい無能感に打ちひしがれることになります。

マーケットから「お前はバカだ」「お前には才能がない」と言われているような気になってしまうものです。

ただ、頭の良い人でも相場で大損するケースは少なくありません。
なまじ頭が良いと自覚していると「自分は正しい」と思い込んでしまうことがマズいようです。

そりゃあ、ロジカルに考えれば赤字で上場廃止基準に抵触するような銘柄の株価上昇が続くはずはないんです。

また、業績は黒字、微増ながら業績は伸びていてPBR1倍割れ、財務に問題のない銘柄の株価がそこから30%、40%も下落するのはおかしいです。

でも、そういうことが起こり得るのが相場の世界。

そこで自分の考えに固執してしまうと、良くない結果に繋がるケースが多いです。
(固執し、含み損に耐え、最終的に大きな利益を出した方もいますので断定はしません)

有名な話では万有引力の法則を生み出したアイザック・ニュートンが相場で大損した話です。

詳細は上の日経ビジネスの玉手氏執筆の記事をご覧下さい。

ニュートンも南海泡沫事件で大損しました。
一度、株価が高いところで利益確定した後も上昇を続ける株価を見て高値圏で再エントリー、
そしてその後の暴落局面ではナンピン買いしてしまい、最終的には投げ売りすることになりました。

ニュートンは歴代最高の天才科学者といわれる正真正銘の天才ですが、そんな彼でも大衆の狂気は読めなかったという話です。

いま、株式市場は非常に強いです。

しかし、買われる銘柄が偏っていて全く上昇していない銘柄も少なくありません。
自分が買っている銘柄が全く上昇していない方や、上昇過程で利食いしてしまい指を咥えて見ている方も多いでしょう。

そんな方は自分が馬鹿に思えるかも知れませんが、そんなことはありません。

相場は天才だろうが人格者だろうが大損する世界です。

そして、相場では大損しましたがニュートンの業績は一切揺らぎません。

上のニュートンの記事では併せて、株式相場で失敗しピストル自殺した岩本栄之助さんも紹介されていますが、嘆かわしいことです。

人間の最も美しい姿は逆境や理不尽に立ち向かう姿です。

これは黄白に代え難いものです。

仕事柄、含み損を抱えて居る方から深刻なご相談を頂く事もありますが相場は明日もあります。

努力すれば、少なくとも今の自分より明日は良くなります。

相場で負けた反省はしなければいけませんが、必要以上に自分を卑下しないでください。

繰り返しますが相場は天才だろうが人格者だろうが大損する世界です。








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