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読書の日々「老いてはネコに従え」

こんばんは、藤里です。

日曜日に更新するのを目標にしていたのに、2週もダウンしていた自分が情けない限りです。おかげさまで体調も少し落ち着き、今週は更新できました。ご心配下さった方に深くお礼申し上げます。

『老いては子に従え』という教えはよく耳にしますが、『ネコに従え』という教えは新しい(笑)

養老先生と下重さんの対談形式で進んでいくこちらの一冊。戦後日本の在り様をずっと見てきた2人がどんな重たい議論を繰り広げるのか!!と、緊張しながらページをめくって見れば、その実、まさかの猫対談。

「私たちはどうしてこれほどまでにネコに惹かれるんでしょうね」
「人間と違って、ものをいわないからじゃないですか。ものをいったら憎たらしくなることもあるかもしれない」

老いてはネコに従え

猫の可愛さと言えば、猫好きさんは永遠に語れるのではないかという愛情が言葉のいたるところに転がっていて微笑ましくなりますね。私も猫は好きです。アレルギーでなければぜひとも、私をおそばに置いてほしいくらいには好きですね。

代わりに猫グッズであふれるお部屋を見回すのですが、やはりグッズはグッズ。実物と暮らしていないから猫にならう機会はなかなか得られそうもありません。

だからお2人が語る猫に学ぶ極意がとても楽しい1冊だと思います。もっとも猫対談は1/3ぐらいで、残りはそこから派生した人間批判?的な内容なので、ひたすら猫について語ってほしい人には合わないかもしれません。

今の自分に何が足りないのか、自然に感じるのでしょう。人間も動物の一種ですから、もともとはそういう能力が備わっていて、自分の不調を感じる事だって出来るはずなんです

基本的にはこんな感じで、「猫はこうなのに人間はこれだもの、やんなっちゃうよね」みたいな(笑)

人は縛られることを嫌うけれど、実は縛られていたほうが、自分で何も考えなくていいので楽なんですよね

なんて嫌味じゃなくて揶揄する感じもあって、楽しい一冊です。


気が付いたら、戦後の日本を作り上げてきた世代の訃報をよく目にするようになりました。1人、また1人と尊敬する人たちがいなくなり、なんとなく心細さを覚える今日この頃です。

もう目の前にある線を飛び越えたら、新しい時代の仲間入り。でも私はもう少し今の時代の中で学ばせてもらいたいから、時々若者に馬鹿にされることもあるけれども、「お先にどうぞ」と今はやりたいようにやることにしています。



今回の画像ははぎ様にお借りしました。

最後まで読んで下さりありがとうございます。
また来週お会いできるよう自己管理を徹底したいと思います。

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