読書の日々「リカバリー・カバヒコ」
こんばんは、藤里です。
とうとう、関東も梅雨入りの発表があり、お天気は雨模様。昔のような「しとしと」という雨とは無縁の最近の梅雨。突然やってくる嵐のような雨に注意しながら梅雨明けを待ちましょうかね。
今回ご報告するのは、今年の本屋大賞で7位となった青山さんの1冊。
小さい頃、公園で見かけると夢中になっていた動物の遊具。最近ではあまり見かけなくなりましたが、「アニマルライド」と言うんですね。
今回の小説の主人公は、そのアニマルライドのカバのカバヒコです。
とある団地の公園にたたずむカバヒコには、自分が直したい部分と同じ部分を触ると回復するという、都市伝説があった。
まるでお地蔵様のようですが、このカバヒコ侮れません。
急な成績不振に悩む高校生、ママ友になじめない元アパレル店員さん、母との関係がこじれたままになっている雑誌編集長まで。
どんな悩みにでも静かに耳を傾け、まるでかけ違えたボタンをかけ直すように、静かに心の中を整理するお手伝いをしてくれます。
カバヒコに相談した悩みの数々、決して悩む前のすっきりした状態に戻るわけではありません。
でも、相談する前には解らなかったことが、きちんと見えるようになるようです。
こんな時代だからこそ、心も体も頭も、定期的に見直してあげないと、あっと言う間にバランスが崩れてしまう。
自分にとっては真剣な悩みでも、そこにいない人にとっては、意外と「そんなこと」だったりしませんか。
ただ静かに話を聞いてもらえたら、それだけで心も頭も1つ1つ整理できていく気がするのに、意外と「ただ話をきいてもらう」ってことが難しいと私はいつも感じています。
あそこに行けば、カバヒコがいる!
そんな包容力満点のカバヒコにあなたなら、どんな話を聞いてもらいたいですか?
今回の画像はK.zaki様からお借りしました。
今週も最後まで読んで頂きありがとうございました。
また来週お会いできるように頑張ります。
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