百舌鳥古市古墳群世界遺産登録…と、ぱんだ。 紙カフェレター その10

「百舌鳥古市古墳群世界遺産登録」
漢字ばっかりだ。
しかも読めますか?これ。
「もずふるいちこふんぐん」
もずてなんやねん。ふるいちでどこやねん。ですよね。

百舌鳥(もず)は大阪府堺市の、ある地域のことを指します。今でいう堺市北区とか西区とか中区とかのあたり。

堺地図

わからんちゅーねん。しかもなんで百舌鳥やねん。鳥の名前やがな。
そうなんですよ鳥の名前なんですよ。

仁徳天皇の陵墓を造るにあたり、広大な草原を視察していた際、目の前に一匹の鹿が現れ突然倒れた。見つめていると、耳から百舌鳥が鹿の鼓膜を食い破って出てきた。その様子から仁徳天皇がこの土地を百舌鳥(モズ)と名付けたという伝説があります。
エグい。エグいよ。
仁徳天皇陵、宮内庁での名は百舌鳥耳原中陵(モズノミミハラナカノミササギ)といいます。百舌鳥と耳と原て。そんなに衝撃だったの?きっと忘れられなかったんだろうな可哀想に。でもさあ鹿も可哀想だよ忘れないでおくれよ。

そういや仁徳天皇も幼名は大鷦鷯尊(オオサザキノミコト)。鳥の名前なんですよね。
中百舌鳥(なかもず)っていう町の隣には白鷺(しらさぎ)っていう町もある。どーもこのあたりは鳥がキーワードになってる気がするなあ。

あ、そうそう。陵墓って確かにお墓なんですけど、本人の生前に造られるんですよ。今のお墓の概念とは全く違っていて、粛々と拝む、というよりもっとオープン。
仁徳陵はじめ巨大墳墓にあるくびれ部分の突起は「造り出し」と呼ばれ、ここが祭壇になっていて様々な神託がくだされた場所でもあります。埋められる予定のご本人交えて様々なマツリが行われていたのです。んだからね。「お墓なのに不謹慎な」っていう感覚とは少し違う。すごく政治的な場所でもあった。いわゆるマツリゴト(政)の語源ですよね。その土地の人間たちを統治するための場所。軽く言えばなんちゃら市なんちゃらホール、みたいな集う場所だったんです。マツリゴトなので政治的発言もどんどこ発しちゃう。神託と政治が複雑に絡み合っていた時期で非常に興味深い。

百舌鳥古市古墳群MAP

古市は羽曳野市~藤井寺市にあたります。
古墳時代は3世紀後半~7世紀初頭を指しますが、この時代に一気に古墳があちこちに築造されていきます。そのなかでも堺・羽曳野・藤井寺には巨大古墳を造る天皇や豪族が現れた。
大きさを競っていた、というのもひとつの見解だし、大きな古墳を、しかも海側近くに造ることによって海の向こうから来る渡来人をビビらせるという目的もあった。
造っている間は人足・職人の生活を保障したので、古墳造りはそのムラの住人において働く場所、飯の種なわけです。いくつもの古墳を造ることによって技術も進み、ムラも発展していったんですね。(ムラの形成についても色々あるんですがキリがないので割愛)
分業も確立。作業工程においての役割(現場監督・デザイナー・職人など)も職業として全うできた、まさに産業革命。

順番的に古市→百舌鳥→古市→百舌鳥という順で古墳が出来上がっていったみたいでその真意は謎ですが、この地域はこの時代には都市として成り立っていて、すでに古墳時代に現在の日本の働き方を形づけていた証拠となる。ので、世界遺産になったという背景もあります。産業革命・政治的役割、もちろん世界一の大きさであることも。そして意外にも、住宅街のど真ん中に令和の現在まで美しく保たれている、ってことが海外では「信じられない!」とのことらしく。それについての評価も高かった。

百舌鳥古市古墳群世界遺産登録

ユネスコ審議委員会、満場一致で意義なしの結果に。
2019年7月6日、アゼルバイジャンでの世界遺産登録発表の瞬間は鳥肌立ちましたなあ。


…前置きが長くてごめんなさい。
とにかく古墳の凄さを少しでも発信したく。

そしてやっぱり自分は堺の人間なので、百舌鳥古墳群、つまり堺の古墳をまずPRしたくて、以下のようなオリジナル商品をどんどん開発していきました。


まず、古墳ものオリジナル商品のデビュー作は「ぱんだこふん」。
まさかのパンダと古墳の融合です。

ぱんだこふんマーク


ぱんだこふんはんこ(親)


ぱんだこふんはんこ(子)


ぱんだこふんレターセット


考案したのは『パンダ専門店 大阪ぱんだ』オーナーのながたさわこちゃん
実は彼女、紙カフェの元スタッフ。スタッフ時代に考えてくれて、うちのオリジナル文具に起用させてもらいました。さわこちゃん、ありがとう。

『大阪ぱんだ』は大阪の日本橋商店会にあるテイクアウトカフェ&雑貨屋さん。
店内パンダしかいません。ぜひ行っていただきたい。

大阪ぱんだメニュー

《大阪パンダ twitter》


《ぱんだこふんFacebook》

《パンダ専門店 大阪ぱんだ》

大阪府大阪市浪速区日本橋4丁目13−15 日本橋商店会内


真面目なこと書いといていきなりパンダはないだろう、なんて突っ込み入れちゃいましたか?いやいやいや、これも立派に堺アピールです。古墳を知ってもらうための、パンダは大事なツール。え?じゃあ堺の動物園にパンダいるって?すいませんそもそも堺に動物園はないです。
じゃ、なんでパンダかって?

可愛いからに決まってるじゃないですか。

ぱんだこふんレターセット


レターセットに使用している封筒は(株)羽車さんの洋2カマス封筒。

《(株)羽車ストア》


便せんは書籍紙であるクリームキンマリ。どんなペンでも引っかからずスムーズに書けます。送られた相手はきっと困惑のるつぼ。強烈な印象づけと地元アピールが同時に。

あれ?これって古墳のある町のひとなら皆さん持っといたほうがいいんじゃないですか?


ぱんだこふんレターセット

↑↑↑
ご遠慮なくお買い上げくださいね( ̄∇ ̄)☆

紙カフェレター その11に続く


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