[ツアーナースひとり旅]高野山+α
最終更新2023年6月11日
今回は遡ること2021年4月の旅。
途中まで書いて放置していたのを発見したので、大幅加筆しつつ2年ぶりに完結させてみます。
和歌山県高野町。
偉いお坊さんが祀られているところという、超ざっくり知識だけはある方が大半なのでは。私もそうでした。
真言宗の総本山・金剛峯寺や、始祖である空海が眠っている奥之院など神聖な見どころ多々。
旅の目的は、仕事の下見。
修学旅行の同行で訪れる予定となりましたが、微塵も土地勘なし。病院あるの?なんかあった時に、郷まで降りて片道1時間とかかかるんじゃね?宿坊で10か所に分かれて泊まるって、それぞれどんだけ離れているのか想像つきません。
ならば、下見に行くしかない。
言うまでもなく、知らぬところに添乗する恐怖たるや。
実は、この仕事始めたての頃は無鉄砲というか怖さを知らず、逆に仕事を利用して初めての地を開拓したい!とウキウキしながら生きていたバカオブバカ女でした。知って初めてわかった恐怖。
前置きが長くなりました。
そんな感じで今回は
2年前の視察をうっすらとした記憶を掘り起こし、写真で一言状態で振り返ります。そうそう、いつも最後に振り返っている旅の予算については、コロナ禍ど真ん中で交通費・宿泊費ともに推定3〜4万円?は安く済んでおり、ほぼ参考とならないのでカットします。
夜行バスで大阪へ
🚌23:25バスタ新宿→7:30なんば
日勤を終えて、ひとっ風呂浴びてから向かったはず。すでに記憶が曖昧。
関西方面(私の場合、京都がメイン)への夜行バスは、基本的にVIPライナーを使っています。
対応いいし、ラウンジ使えるし。早朝到着して、洗顔・メイクして整えらる場所もセットというのはでかい。しかもデパコスや美容家電も無料で借りれるし。
利用当時、旅行するのも憚られるコロナ禍ど真ん中。バスもとにかく安くて、当時で片道5,000円弱だった気がします。今同じ車両で行くとしたら+3,000円以上はかかりますからね。
↑よう覚えてないけれど、出発時間的にこれに乗ったみたい。
1日目
🚌なんば到着
約8時間乗車で、7:30過ぎに難波到着。
早速ラウンジでシャワー、洗顔を済ませ徒歩で南海なんば駅へ向かいます。
🚃南海なんば駅→橋本駅
南海高野線→高野山ケーブルと2回乗り換え約2時間かけて、高野山へ向かいます。
お得な往復切符を購入します。
夜行バスで難波に到着してから約1時間。
🚃橋本駅→極楽橋
差額+600円弱で、素敵な仕様の列車・天空に乗れるっていうので。そりゃとりあえず乗るしか無いでしょと、往路だけ使用。座席は事前でネット予約。
車窓楽しめるかなと思ったんですが、季節柄?かなんか知らんけれど、大した見どころもなく写真も記憶もなく。
🚠極楽橋駅→高野山駅
🚠高野山到着
ここからバスで街中まで降ります。
宿坊 總寺院
町内散策
ざっくりMAPを。街中に掲示してあったやつ。
↑略すにも程があるくらいにまとめてみました↓
とりあえず、ウロウロしつつ昼食に行きます。
常喜院(じょうきいん)の赤地蔵が有名らしいので、ナムナムへ。
昼食 かどはま
角濱豆腐は有名ですよね。
普通にスーパーでも売っているし(都内だけ?)。
そして、ファミマの雑誌を立ち読みしている小坊主がいてなぜか感動。小坊主もこんなことするんか!と勝手に親しみを。
壇上伽藍(だんじょうがらん)
高野山よう知らんかったけれど、ここと奥之院だけはうっすら知っていた。
どうせここ、仕事でゆっくり見学するやと思ってサクッと通っただけ。信仰心の薄い私。
散策しつつ奥之院へ
奥之院
一番奥に、弘法大師こと空海が祀られていている聖地。
空気が全然違います。なんだろ、微々たる経験上で言うと屋久島の縄文杉近辺や出雲大社境内の、あのピンと澄んだ独特の雰囲気の3倍くらい張り詰めている感じ。
弘法大師はなくなっておらず入定しているそう(瞑想したまま的な)なので、いまだ毎日食事が運ばれていたり。※即身仏になっている訳じゃないみたい。
そうそう、この独特の五輪塔(ごりんとう)
上から、空・風・火・水・地を表しているそうで。1年後に、添乗でガイドさんから再三と教わって流石に覚えた。
奥之院で一番大きい五輪塔は誰のお墓かというと
まさかの、お江さんという。徳川秀忠の正室の、あのお江さん。
10日くらいで挫折しちゃいました。
どんなお守りかというと↓説明文、吹いた。
クソとなってケツ穴から飛び出してくるのでご安心くださいて。
宿坊での夕食〜精進料理
さて楽しみにしていた精進料理。
並んでお膝ついて食べるのかと思いきや、椅子!
精進料理、もっと質素かと思いきや豪華だしボリューミーだし美味しいし。
毎日食べたいくらいでした。
奥之院ナイトツアー
夕食後、一息つく暇もなくナイトツアーへ向かいます。
徒歩15分ほどのお寺さんが集合場所。
こちらのお寺の宿泊者以外でも参加可能。
むしろ、ナイトツアーを開催しているのはこのお寺しかないので。
確か、10人程度で割と年齢層高めの参加率だった気が。おひとり様は私だけで、ご夫婦やご家族が大半。
2023年現在だと外国人が多そうですが、2年前の全世界鎖国状態。ジャパニーズオンリーざました。
それでですね、このツアー。
すごく面白ワクワク的に実況できると思いきや…確かにね、1時間という短さで奥の院往復を案内するのは時間キッツキツですよ。
しかしながら、割と高齢の方がいる中で後列の配慮なんか一切なくドンドンと足速に先を急ぐ案内の僧侶。暗闇で転びそうになりながら必死でついていく高齢者ご夫婦を、私だけでなく何人かが心配しワザとゆっくり歩くと、はよ歩けと煽られ。いやいや、無理だってって伝えても無視。だめだこりゃ。
そんないけずな僧侶に腹が立って道中ほぼ記憶なし。
ちなみに、明智光秀のお墓は2ヶ所でもう1ヶ所は滋賀県らしいです。
イライラしながらナイトツアーは終わり。
帰りは各宿坊までバスで送迎と聞いていたのに、私が唯一ちょっと遠目の寺と聞いた途端に「ひとり總持院の人いるんだけれど、どうする?」といかにも面倒臭そうな会話が。まさか途中で降ろされやしないだろうな。
降ろされました。
嘘でしょ?
すみませんが、ここまでしか行けないのであとはまっすぐ歩いてもらえたら着きますのでと、すみません感ゼロで強制バイバイ。
いやこんな寺だらけの薄暗い夜道、一人で怖すぎなんですけれど。このクソ坊主!と脳内で悪態をつきながら、反ベソで歩きます。こんなの知っていたら申し込まなかったのにー。
↑壇上伽藍ナイトツアー?的なものも、他の寺で開催されていたみたい。
そっちにすりゃよかったわ!
宿坊に戻ったら、お布団が敷かれてありました。
ありがたや。
レビュー参考リンク
かねがね好評のようです。私には微塵もわからんが。
2日目
宿坊での朝食〜精進料理
可愛いんですが、埴輪とか空洞恐怖症(そんなものはなく造語なんですが)の私は直視できなくて。昔のカービィに出てくる序盤のザコボスみたいで無理。
食後は、そこまでゆっくりしている暇もなく。
庭に出て、部屋を眺めたりして早々に出発。チェックアウトぎりぎりまで居たかったわね。
バスで15分。
徒歩でも40分弱の計算で出ているけれど、途中で通行禁止のエリアがあり。いずれにせよ、すごい山道を登るので歩くのは現実的じゃ無いと思います。
くど 〜九度山駅おにぎりスタンド
少し早めに高野山を出たのは、この素敵なおにぎやさんに寄りたかったから。
と謎のイートインでゆっくりする暇もなく
次の電車がきましたので、難波へ向かいまして、551など色々買い込み
15:30には当時の職場(コロナ療養ホテル)到着し、そのまま夜勤でしたね。夜勤っつっても、当時はまだ波も来ておらず落ち着いていましたから、たっぷり6時間は寝たはず。
よしこれで予習はバッチリと張り切っていたら
なんとなく予測はついていたものの、コロナ禍で秋に延期。その秋分も結局中止になってしまい、実際に私が高野山添乗に行けたのは1年後になるのでした。
[参考]高野山宿坊選び
ようわからんですよね。
私、全ての宿坊を検索してHPあるところは読み込んで徹底的にリサーチして決めました。ポイントは、古すぎない・飯がうまいの2点。
今回はご飯と予算重視(当時価格で15,000円以下)で最終決定しましたが、候補に残った数箇所もご紹介しておきます。参考になれば。
まずは今回お世話になった宿坊から。
總寺院(そうじいん)
1泊2日2食付き1名 スタンダート部屋
こちら一休com.で15,000円弱で予約したのですが、特別室にアップグレードをして頂きました。
同じ条件で今年の6〜7月のお値段を見ると。
とはいえ、アップグレードはお部屋のみで
精進料理はスタンダート仕様だったのかと思いますので(にしたって豪華だったが)、安易に比較はできないのは重々承知。
にしてもですよ!いま調べて自分が一番びっくりしていますよ。
いやーこの価格帯は2度と泊まれないね。もっと味わえばよかったー。なんならきちんと予定組んでもう1泊すりゃよかったー。
候補に挙げていた、宿坊3カ所もどうぞ。
一乗院(いちじょういん)
食事がぶっちぎりで美味しいらしいです。
HPからして別格な。ここはほんと、最後まで悩みましたが予算で諦めました。
福智院(ふくちいん)
高野山、唯一の温泉&サウナ付きに惹かれました。
いずれ泊まりたいー。
蓮華定院(れんげじょういん)
真田丸を観ていたし!という単純な理由で候補に挙げていましたが、仕事で宿泊できたのでよし。メインストリートからは少し離れていてちょい不便かもです。
また、宿坊によっては色々な体験プログラムを組んでいるところもあるので、そちらを重視して選んでも良いかも。
私が次回利用するとしたら、阿字観(瞑想)できるところにしますね。
金剛峯寺ならば、宿泊せずとも体験できたり。
ゲストハウス Kokuu
別に宿坊でなくとも、という方はゲストハウスも良さげ。
他、ホテルや旅館は隣町の橋本まで山を降りなければなさそう。
おまけ 次の高野山まで1年間の記録
脱線にも程がありどうでもいい話だと思うんですが、久々に写真を漁ったら何かと理由をつけてコロナ禍でも外に出まくっていた私がいました。
己の評価を更に下げる覚悟で、ちょいと振り返ってみます。高野山の旅本編とは関係のない蛇足ですので、よほど親しい方以外はどうぞここでストップして頂いて。次回お会いしましょう。
仕事以外は自粛していたと思い込んでいたのですが…とでもない。真逆でした。
2021春 山梨・喜多方・京都呪い
夜勤明けで(当時、コロナ療養ホテル勤務)無性に、ほうとうが食べたくなりまして。新宿から高速バスで、サクッと移動。
高野山から1週間後の4月中旬。
出張健診のバイトで、福島へ。現地集合解散(交通費全額会社負担)を利用し、延泊して喜多方ラーメンを8杯食べ歩きという暴挙に出ておりました。
5月早々には、
新大阪でのプライベートナース業の帰り、仕事の縁を結んでください祈願のため京都へ行っていました。全然覚えてない!
5月に入り。またもや出張健診を利用して、秩父の旅へ。
この頃から、コロナのワクチン接種が始まったのよね。懐かしい。
私も5月早々から業務に付きつつ、じわじわと恐怖の5波(デルタ)が蔓延し始め。ホテル・民間救急同乗業務共に忙しくなりました。
同時に、時勢を反映しこの頃の都内ホテルってば格安叩き位売り価格となり。こんなチャンス滅多にねえなと、ビジホ宿泊巡りをし始めました。
どんだけ安かったって
例えば、こちらのレムプラス銀座。2023年春現在見たら、1泊12,000円/人でしたが当時は3,500円とかでしたからね。
2021夏 オリンピック始まる
この頃は、午前ワクチン→午後民間救急→ホテル夜勤o→明けで民間救急→どこかのホテル泊まる→1日ワクチンなどなどの無限ループのコロナ漬けで働き続けていました。
いくら本業が壊滅とはいえ、今思えばなんかに取り憑かれていたよなぁと。後悔はないけれど、2度と戻りたくない日々でしたね。
いろいろ泊まって得た知識は
カードキー差し込みタイプは、歯磨き粉がちょうど良いということ。
そしてデルタど真ん中大流行なのに
再び京都へ行ったようです。何考えてたんだろ私。
姪・姉と共に、狸小路のドーミーに泊まりました。
姉に会いに行くとはいえ、なんでこのタイミングで札幌強行したのかは謎。
2021秋 添乗業一時再開
9月に入ると5波は急に落ち着き。
次のオミクロンまでつかぬ間の平和が訪れましたよね。
この頃のワクチン仲間。
しばらくはグループLINEで繋がっていたんですが、だんだん面倒くさくなっちゃってシレッと抜けて、今誰とも連絡とっていません。あれだけ仲良かったのに。私ってそんなもん。ごめんなさい。
ちなみに、療養ホテル仲間達とは繋がっています。
流石にホテルっ子達との戦記と言いますか、約2年苦楽を共にしてプライベートで何度もご飯に行ったり、いまだほぼ毎日LINEしているので、そちらは向こう数年は仲良くしてくれるはず。
2022冬 コロナ6波
大爆発でしたが、デルタほど重症者はおらず。でもとにかく感染者が多い多いで日々入所取るので疲弊してホテル勤務していた気がします。
この頃に同行した添乗も1本だけ。
2022春 そして再び高野山へ
また京都に行っておりますよ私。
今回、2021年〜しか載せていないけれど、2020年にも数回は行っていますね。
この時は、呪いのお礼参りで絵馬だけ書きに行きました。
すっごい混んでていて、写真もまともに撮れておらず。
というわけで、
巡り巡ってやっと高野山添乗ができたのが5月下旬。
そして、翌月の2022年6月。
このド派手に復路でミスった知床の旅へとつながるわけなのです。
これだけ遊び歩き、挙げ句の果てに海外添乗(大流行期ノーマスク約1週間)までしてもコロナに罹らなかったのに、大人しく引きこもり始めた2023年早々に罹っちゃった話は別で書いたので割愛。もう自分にがっかりさ。
というわけで
蛇足の方が長かったですが、5類になってから初めてコロナ禍の私を振り返ってみました。結構忘れていましたね。
そして、京都で呪いすぎでしょ私。最近まで平和に多少嫌なことあってもまぁどうせ金輪際会わんしと飄々と生きていたのですが、先日とんでもない我が身棚上げクレーマー新人ツアナスの被害に遭ったので、帰国したら(地味に長期海外添乗中)ちょっくら行ってきますわ。久々の安井さん。