水槽がたのしいぞという雑記


アクアリウムが好きです。
空間に水槽があるとワクワクしてしまう。
ガラス越しに見る水中って、いきものが重力にとらわれずに3Dで動き回っていて、熱帯魚なんかは身体の一部がぴっかぴかに発光していて、いちばん身近な異世界だなって思います。
 
この記事は我が家の水槽の中身について紹介するだけの記事です。
6000字も勢いよく書き散らかしましたが、他の方の飼育の参考になるような、専門的な内容は何ひとつありません。
完全にうちのこかわいいねの自分用メモです。
筆箱や鞄の中身とか、殿堂入り時のてもちとかを紹介するようなノリです。
需要があろうがなかろうがやってる本人はめちゃくちゃ楽しいやつです。
ちなみに写真がへたくそなので画像はありません。
読む人が種類名の文字だけ見て脳内で魚の姿が思い浮かぶこと前提でガンガンいきます。独りよがりすぎる。
 
 


水槽紹介


現在、我が家のメインタンクである60センチ水槽には熱帯魚を雑多に入れています。
スタンスとしては生体が愛でれればヨシ、オサレ水草レイアウトを維持管理する力量とモチベーションはありません。
とりあえず今は立ち上げて3年間ほど維持している状態です。
 
水槽 :GEXのマリーナだったかな、60センチ幅の一般的なやつ
濾過 :GEXのグランデ60にドライ&ウェット濾過を上乗せ
底床 :大磯砂
レイアウト :流木
水草 :アヌビアスナナ、ミクロソリウム、マツモ
生体 :
・アフリカンランプアイ
・ラミーノーズテトラ
・ファイヤーテトラ
・クラウンキリー
・チェリーバルブ
・ブラックモーリー
・オトシンクルス
・オトシンネグロ
・チェリーシュリンプ(カラーMIX)
・石巻貝
・サザエ石巻貝
・カバグチカノコガイ
 

【底床について】


大磯砂がやっぱり楽なんですよね。
水草ワサワサ、自然を再現…みたいな本格ネイチャーアクアリウムだとやっぱりソイルなんでしょうけど、耐久性がなく適宜取り換える必要があるというのがマジで性に合わなくて。定期的にリセットとかマジでめんどくない???
水景がメインで生体はアクセント、色んなアレンジを試したい、水草のトリミングもこまめにやりたい、みたいなマメな人には良いんでしょうけど、私は無理。吸着系だの栄養系だのもええいわからんわからん。
水槽に関しては定期的にハマったり飽きたりを繰り返すので、モチベーションが下がってしばらく放置しても大丈夫であってほしいんですね。
個人的に底床材はプロホースでガシガシしても壊れないことも大事で、じゃあそれなら目の細かい砂でも良いのかも?と思ったこともあるんですが(なんとかサンドとかをサラリと敷き詰めるの、オシャだしね)
いざというとき、転居やリセットなんかで、砂を別の容器に移したり、水で洗ったりするときに、砂つぶが小さいと扱いづらいんですよね。ガサツでズボラな私には無理。
適当なザルで米研ぎのごとくジャブジャブ洗って水を切って、半永久的に使いまわせる大磯砂、本当に楽ちんで最強。
見た目がぱっとしないというか、オサレさはあんまりないっちゃないんだけど、粒が荒いおかげで生まれたての稚エビが魚から身を隠すことができるのも一押しポイント。
ところで水草レイアウトでよく推奨される、後ろに行くにつれて高くなるように傾斜をつけて砂利を積む一工夫、アレが苦手というか、そんなにたくさん砂利を入れるの重いし量が要るし大変じゃん??汚れ溜まらない??掃除してたら崩れてこない??と思ってしまって、これで水槽立ち上げ3回目くらいなんだけどいまだに砂利は超フラットに敷いてしまいます。
 

【水草について】


水草を植えても(植栽がへたくそなので)浮いてきちゃうのと、プロホースで汚れをガンガン吸いたい派のため、水草を直接底床に植えるのはあきらめています。
アヌビアスナナと、ミクロソリウムを流木に活着させて茂みにしている状態です。
流木を移動させれば下の砂利が掃除できてうれしい。
どちらの種類も、成長が遅い代わりに光量を必要とせず地道にじわじわ育ってくれている感じです。
ミクロソリウムはちぎれたところから新芽がぴよぴよ生えてきて、スポンジフィルタに吸われたままそこで根付きかけていたので、回収して流木に巻きなおしてやっています。
マツモはベランダのメダカ鉢からとってきて入れたんですが、光量が足りないのかエビにつつかれすぎたのか、あまり調子が良くなくてふにゃふにゃしています。まあエビのおやつと隠れ家の足しにはなるかな…。
 

【生体について】


かわいいなと思った種類をパラパラ入れています。雑多。
小型魚に絞って飼うことにしています。大きいお魚もかわいいな、とは思うけど、死んだときの処理がつらくない大きさにとどめたくて。
 

・アフリカンランプアイ


現在は3年飼った子が5匹と、先日追加した若い個体が6匹います。
上層~中層を泳ぎ回るうちのセンター。
 
熱帯魚の飼育に手を出したきっかけの種類。最も好きな魚です。
プレーンなメダカの透き通ったボディに、ブルーに光る眉のワンポイント。
結局シンプルなのが一番強いんですよ。本当に。
メダカのやわらかなボディラインと、顔の輪郭のあどけないまろみ。かわいいね
プラティとかグッピーとか日本のメダカって、顔立ちがちょっととんがってるじゃないですか。ランプアイって横顔がまるんとしてて童顔なんですよね。ロボハムみがあるというか。
雌雄の見分けがメダカといっしょで分かりやすいのも素人に優しくてうれしい。
飼い込むとヒレが飴色になる、というのも良いんですよね。
 
ちなみに熱帯魚の図鑑やサイトでは、だいたいいつもランプアイの隣にアプロケイリクティス・マクロフタルマスなる種が掲載されており、ボディがキラキラ輝いてランプアイがさらに豪華になった上位互換、みたいな感じで紹介されていますが、わたしはこの地味で飴色なプレーンボディのランプアイのほうが好きですね。
ていうかアプロケイリクティスマクロフタルマスくん(名前長すぎる)、店頭では全然見かけないし、名前が呼びにくく長ったらしいままってことはそこまでメジャーではないんじゃないかい。
ランプアイなんてアクアコーナーにだいたい居ますからね。お求めやすさと飼いやすさの安定感も含めて素敵な種類だなと思います。
 

・ラミーノーズテトラ


3年間飼った子が現在4匹います。
中層を隊列組んでキュッキュッと軽快に泳ぐのがかわいい。
 
テトラの中で一番好きな種類ですね。
顔が返り血のように真っ赤に染まっているのが最高なんだな。
酔っ払いというかもうあの赤は鮮血だと思う。
水質が良く健康なほど赤く染まるというのも、よしよし真っ赤で元気だね、と健康チェックしやすくて良いですね。
ちょっと小顔気味で胴体が長めの体形なのも、これは好みの問題だけど私は好き。
しかしなによりラミーノーズテトラのかわいいところは、尾びれが白黒シマシマ模様になっているところだと思うんですよね。わりとマットに塗ったような白黒模様。
お顔の赤!としっぽの白黒!で一粒で二度かわいい。
 
 

・ファイヤーテトラ


3年弱飼った子が8匹くらいいます。
中層から下層のほうをおずおず泳いでいる。
 
この子たちは正直そんなにこだわりを持って導入した種類ではなく、ランプアイの青が引き立つ補色としてのオレンジ色要員で入れたんですが、なんやかんやでほぼ落ちることなく3年間いますね。
オレンジ色が淡いのは色揚げ餌などを特に与えていないからかなと思いますが、うちの水槽ラミーノーズテトラとチェリーバルブとチェリーシュリンプで赤要員がかなり渋滞しているので、正直そこまでもう赤みは要らないんですよね。
うちのファイヤーテトラたちはみんな臆病で奥のほうにひっこんでじっとしてしまうし、朝の餌やりもだいたい寝ぼけてて出遅れがち。
以前ネオンテトラを数匹飼っていたとき、混泳相手よりも俊敏で餌食いが早かったためにブクブクと太っておなかがパンパンになってしまっていたのですが、この子たちは餌やり時の初動が遅めなのでそこまでおデブにはなっていないように思います。
小柄で色が薄めで、存在感は控えめなんだけどいい具合に群れて空間を埋めてくれるので、モブとしてとても優秀です。この種類が推しの方ごめんなさいね。
 
 

・クラウンキリー


3年間飼ったオスとメスが1匹ずついます。メスはちょっとそろそろヨボヨボしてきた。
ずっと水面直下に吸い付くようにいますね。
 
こちらも以前からかなり好きなメダカです。シマシマボティにカラフルで個性的なしっぽ、そしてランプアイとは違った青に輝くおめめ。小さな体にギュッと魅力のつまったお魚だと思います。
導入当初は雄雌2匹ずついたはずなんですが、いじめられっこだったほうの雄がなんか長生きしてますね。うちの雄の子はしっぽがそこまで立派じゃなくて、あまり見栄えはよくないのですが、あまり人気のない最上層にぽつんといてくれるだけでなんとなくうれしくなります。
メイン水槽の隣にウーパールーパーの水槽を置いており、ウパ監視用のウェブカメラを設置しているのですが、ウパ水槽越しにメイン水槽が奥に少し映るんですね。
水面のあたりをクラウンキリーがぼんやり泳いでいるのがよく映りこんでいて、ふふってなる。
 
 

・チェリーバルブ


1年以内くらいに入れた6匹がいます。
中層から底のほうまで餌をさがしています。
 
この種類は、図鑑とかで知ってはいたけど正直全然ノーマークで、なんで突然飼い始めたかというとカワコザラガイが沸きに沸いて困り果てたからです。
(多分外のマツモをそのままドボンしたときについてきたっぽい。迂闊だなあ
チェリーバルブがカワコザラガイ等の小さなスネールを食べてくれるという噂を見かけて、半信半疑で導入したけどまあパッタリと見なくなりましたね。
予想以上に仕事をしてくれました。
見た目も昔飼っていたアカヒレと似ていて、むっちりふっくらとした体形で、焼き魚にするとおいしそうな感じがかわいいです。いやな褒め方だな。
体色も良い感じに紅に染まっており綺麗。
ただ前述のとおり、ランプアイを愛でるための水槽なのに赤要員が多すぎるので、匹数を絞ったほうがよかったかなあと思ったりしています。だってやっぱり同種で群れたいかなって思っちゃうんですよね、購入のときにね。
 
 

・ブラックモーリー


最近導入した雄が1匹。
水面から底のほうまでうろうろしています。
 
ガタイがよい卵胎生メダカ(プラティとかソードテールとか)って、個人的にあんまり守備範囲じゃなかったんだけど、どうも油膜が消えないので試しに一匹入れてみるかあと導入。
水面をパクパクしてくれており、油膜もあまり気にならなくなっている気がします。
実はこの子は油膜対策もなんだけど、うちで3年間水槽内のマスコットだったGHDグラミー氏が旅立った後の心の空白を埋めるための1匹としての役目もちょっとあってのお迎えでした。
同じGHDグラミーをすぐすぐお迎えするのもなんかな~と思って、逆にハチミツ色と真逆の真っ黒な子で個性派枠として採用したんですが、良い意味で別の個性があってかわいいですね。
マットブラックな体に、ヒレの先だけちょっとオレンジ色の差し色が入るのがけっこうカッコいいなと思います。鑑賞性は地味に高いけど写真写りは悪い。
草食性が高いためか、オトシンやエビ用に入れたミニプレコタブレットに一番乗りで突進しています。
 
 

・オトシンクルス


3年間飼っている子が1匹います。
わりとシャイですぐ隠れがち。前面まではほぼ来ません。
 
コケとり要員兼マスコット。シャイすぎてわりと長期間姿を見かけず、まだ生きているのかわからんな…という時期が結構ありました。
最近新たに導入したオトシンネグロが全然ものおじしない感じで、なんかそれに感化されたのか、ここ最近は人前でもくつろいでいてくれている気がします。
流木や水草の上に腹びれで立っちしていたり、葉っぱの裏に逆さにくっついていたり、たたずまいがかわいいのと、じっとしているので他の子より格段に撮影しやすいため、よく写真に撮りがちです。
 
 

・オトシンネグロ


つい最近1匹導入。
この間フィルターの排水口のパイプで水流に揉まれながら茶ゴケをモフモフしていて、こいつすごいなってなった。
 
ネグロは以前飼っていて、見た目のキュルンさは並オトシンほどないけど仕事はできる丈夫な子って印象だったんだけど、久しぶりに飼うとやっぱり独特の魅力があっていいですね。
ミニサイズのプレコみがあるというか。
ガラスの前面にもものおじせずくっついてモフモフしているのでかわいいです。
 
 

・チェリーシュリンプ


もともと半年前くらいに6匹くらい買ってきたカラーMIXから、なんか最近急に増えて、現在少なくとも15匹以上はいますね。いや多分もっといる。
 
チェリーシュリンプって漠然とミナミヌマエビの色違いだと思っていたんですが、近いけど別種のシナヌマエビからの改良種だったんですね。最近まで知らなかった。
うちの水槽、エビが全然増えないな…って感じだったんですよね。買ってきて入れても気が付くといないな…みたいな。
まあそりゃそうで、熱帯魚を小型種とはいえ混泳させまくり、テクがないのであまり水草も茂っておらずなうちの水槽内環境では、流木とわずかな水草という隠れ場しかないので、エビの肩身が狭かったんですね。
エビ、たまに1匹見かけるな、ああまだいたのか、くらいの。

それがなんか、この春から急に稚エビがちらほらと出てきて、なんか10匹くらいワーッと増えて、あちこちをうろつき始めて。
そしたら親エビもだんだん表に出始めて、なんなんだろうねアレ、誰かが堂々とし始めると安心するのか、群れが増えて心強くなったのか、エビたちがもう魚が近くにいても平気でそのへんツマツマするようになってきたんですよね。
色もMIX親が赤、黒、原種っぽい緑、透明に近い子と色とりどりだったのを、稚エビもバラバラに受け継いで実にカラフル。
水槽内で一番目立つのは赤で、いや赤色もう渋滞してるんだけど、でもやっぱりぱっと見てそこにいる!という喜びがあります。
一方で黒や透明、地味な子たちは、よく目を凝らすと見つけることができるのがかくれんぼのようで、それはそれで喜びがあります。

稚エビ発見まではあまりエビの給餌を意識せずにいたんですが、稚エビがあまりにおちびなので、今はエビ専用餌を一日数粒ずつあげてみています。
給餌のおかげか、いちばんおちびの稚エビがほんの数日で1ミリから2ミリくらいに育ってるのですごいなあと思います。
魚たちと違ってその場にじっと留まっていてくれるので、ついついエビばかりをじっと見てしまいます。
魚はこっちの気配を感じて餌がほしいとソワソワしたり、ちょっとおずおず物陰にかくれてみたりするんだけど、エビはマイペースにしてくれているので気楽に眺めていられますね。
 
 

・石巻貝
・サザエ石巻貝
・カバグチカノコガイ


 
石巻とサザエ石巻は3年選手が数匹ずつ、カバグチカノコガイは今年くらいに買ってきた2匹がいます。
石巻貝たちはときどき2段アイスのようにおんぶにだっこで走行していてかわいい。
カバグチカノコガイたちは石巻貝よりも足?のひだひだがやわらかくて走行速度が速いので見ごたえがありますね。
飼うとき店員さんに「この子たちはくっつく能力は高いけど、もしひっくり返ったら自力で起き上がれないのですぐ助けてあげてください」と言われたので、留守中にひっくり返ってしまったらどうしようと若干不安を覚えたんですが、今のところは無事すごしています。
石巻貝は1匹ウパ水槽に派遣しており、たまにウパにはむつかれながらも日々元気にコケを掃除してくれています。
 

あとがき


初めて熱帯魚水槽を始めたのは大学生のときで、下宿先の近くの熱帯魚屋さんで水槽セットと生体を買いました。
超小型水槽をアカヒレで立ち上げて、30センチキューブでランプアイやGHDグラミー、ラミーノーズテトラなどを飼いましたね。
当時から好きな種類が全然変わっていない。
下宿先引き上げて実家に戻るときに、無料で魚を酸素パッキングしてくれた店主ご夫妻への感謝は今でも忘れません。
 
我が家の水槽の見た目は、ネットや雑誌でよく見る映えレイアウトとは程遠く、水質管理も正直よくわかっていないし新しい魚の水合わせもとても適当ですが、魚やエビがかわいくて時間を忘れて眺めていられるので、生活に潤いを与えてくれるだいじな趣味の一つだなあと感じています。
趣味として継続する上で、他人は関係なく自分が楽しめるかどうかというのは大切なポイントだと思うのですが、わたしは自分の水槽に関して他の人があまり興味を示さなかろうが、逆にこんなお粗末なレイアウトなのと思われようが、気にせずうっとり眺めていられるので、すごく健全に楽しめていると自負しています。
あとこれまでの経験上、あまりハマり倒すと反動で急に熱がフッと冷めて全然のぞき込まなくなる期がちょいちょい来るんですけど、水槽って照明ON・OFFと餌だけパラッとやっておけばとりあえずフィルターが回って環境維持してくれているので一週間くらい放置してもなんとかなるので助かりますね。週末エイヤと水替えすればどうにかなる。

追記
立ち上げて3年って書いたけど、よく考えたら立ち上げ3年後に引越しで一回リセットされたな…??
まあ生体と飼育水はそのまま引き継いだから継続判定でいっか…


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