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「インバウンド客が偉そう」なのは仕方がない?という話

こんにちは!
今日は、少しショッキングなお話をしたいと思います。

タイトル通り、
「インバウンド客が偉そう」なのは仕方がない?
というお話です。

最近、ネットなどでこのような話題を耳にします。
「なぜ日本に来る旅行者は、日本語を話そうとしないんだ?」
「英語を知らないのが悪いみたいに、偉そうに英語を話すんだ?」
「もういっそ、フランス人みたいに、『こんにちは』と声をかけてこない限り振り向かないとかどうだろう(笑)」

確かに、私も観光地の現場で、たくさん、強気な旅行者と会います。
強気に「Do you speak English?」と言ってきたり、急におすすめの漬物屋を聞かれて調べようとしたら「もういいわっ」みたいな感じで去ってしまう旅行者。
もちろん、多くの旅行者はとても素敵なんですが、たまにこういう方はいます。

ただ、私自身、これまで何度も海外旅行をしてきて、思うことがあります。
程度の差はあれど、私も海外で、同じことをしていたかも…。

例えば、以前韓国に行った時。韓国では、たまに英語が通じない時があるのですが、韓国語でまくしたてられたらどうしようという恐怖から、今思うと少し強気な態度をとってしまったと思います。
人それぞれ、「自分の態度の平均値」ってあると思うのですが、舐められたら怖いという不安の気持ちから、旅先、特に海外では、いつもより強気な自分になります。
なので、無意識のうちに、現地の人からしたら、なんでこの人カリカリしているの?と思われていたかもしれません。

また、私の英語レベルは、旅行は困らないかなあというレベルなのですが、すごく早く話されると聞き取れません。なので、シンガポールにいったときも、少し強めの態度をとっていたかもしれません。同じく、舐められたくないと思って。

海外旅行をしたことがある方、そんな経験ないですか?

だから、もしかしたら、日本に来る旅行者も、同じなのかもしれません。
日本は、ほとんどのものが日本語で書いていて、エリアによってはほとんど英語が通じません。
治安がいいと言えども、海外の人からしたら、怖いと思います。
特に英語が第二言語な国の方からしたら、怖さも二重です。
なので、強気な感じで、「あなた、ここ、どういけばいいかわかるっ?!?」みたいな語気強めの英語を話すのかもしれません。

また、最近英語の勉強がてら、道を聞かれた後に、「どこから来たの?」など問いかけをして少し会話を楽しむようにしたのですが、すると、さっきまでこわばっていた旅行者の顔が柔らかくなって、親しみやすい笑顔で「自分は~~」と話し出したりします。
そういう場に何度も出会うと、「この人は、知らず知らずのうちに身構えていたんだな」と感じます。

もちろん、「すべての旅行者が強気」でもないですし、「旅行者は強気でいい」というわけではありません。

私たちは、ツーリストシップ(旅行者のあるべき姿)として、旅行者になるべく笑顔でいようという発信を強化しますが、受入側も、この事情を知っていてもいいのかなと思います。
そうしたら、強気な旅行者に対して、必要以上に「怖い」「いやだ」という感情を持たずに済むと思うのです。

特に、日本には世界の中でも有数の独自文化があり、独自の言葉を使う国ですから、旅行者は緊張します。
全部を受け入れる必要はありませんが、そういう旅行者と会ったときは、できる範囲で、こちらも優しい笑顔で受け入れていけたらいいなと感じています。

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