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函館研修レポート 2024/4/21~22

研修目的

春になると必ず聞かれる桜の開花。
道内各地開花の時期は異なるが、北海道随一の名所である函館の桜は最も早く開花を迎える。
札幌から日帰りで函館に観光に行きたいというお客様もいるため、市内にあるいくつかの名所へ実際に足を運び今後の業務に役立てる。

1日目
①    札幌6:52 → 函館10:38 (特急北斗4号)
②    キャンドル作成体験
③    住三吉神社 → 函館八幡宮 → 函館公園 → 八幡坂周辺散策 → 五稜郭公園
④    函館宿泊

2日目
①    五稜郭公園散策
②    桜が丘通
③    湯の川熱帯植物園
④    函館発15:55 → 丘珠着16:35 

■1日目

札幌駅から函館へ向けてJRに乗車する。
札幌‐函館間は自由席の車両がなくなり指定席のみになった。
途中乗り降りはあるものの、終点までほぼ満席の状態だった。

4/12より劇場版名探偵コナンの公開を記念して、作品の舞台となった函館市内で映画とコラボしたスタンプラリーのイベントが行われていた。
市内10か所にあるラリースポットを巡り、5か所でスタンプを集めるとオリジナルグッズがもらえるというものだ。
この研修旅行に向けて事前に映画も鑑賞したので、イベントに参加してみることにした。

まずは函館駅にある観光案内所でスタンプラリーの台紙を頂き、スタンプが設置されている朝市と金森倉庫を目指す。
どちらも長蛇の列ができていることに驚いた。
国内外問わず、おひとり様から家族連れまで年齢層も様々だった。

次の目的地まで向かうため市電を待っていると、次の電車は運よく箱館ハイカラ號だった。
4月中旬から10月中旬まで土日祝限定で1日3回ほど運行している。
乗り込むと車内は少し狭く感じたが、内装も明治・大正時代のものを再現されている。
乗車後、座席にて乗務員さんに行き先を告げ運賃を支払う流れとなっており、通常の市電とは異なる様子を写真に収めながらみな楽しんでいた。

観光地を訪れるだけではなく、アクティビティなどのニーズが最近増えている。
私も現地で何か普段とは違うことをしてみたいと思い、キャンドル作り体験に参加してみることにした。

国内屈指の花の生産地である函館近郊の町で育った花々をドライフラワーに加工したものが店内に飾られている。
好きなお花を自由に摘んだあと、芯となるキャンドルとアクリルの円柱の間にお花を配置していく。

全体の色味やバランスを考えながら30分程集中して取り組んでいた。
特に難しい作業があるわけではないので、お子様連れのお客様もいらっしゃるという。
複数人で来ていても個々で集中して取り組むため、おひとりさまでも参加しやすいのが嬉しい。

完成後円柱に蝋を注ぎ、固まるまで20分待つ。
外に出てもいいということなので、予定していた周辺の散策にでることにした。

函館の桜の名所といえば五稜郭公園が有名だが、その他の名所が谷地頭駅周辺に集中している。

まず一か所目が住三𠮷神社。
境内に向かう坂の両脇にソメイヨシノが植えられている。
あいにく咲き始めの状態で残念ではあったが、坂の上から眺める満開の桜と津軽海峡の景色はとてもきれいだろうと思った。

二か所目は長い階段を登った先にある函館八幡宮。
しだれ桜がちょうど見ごろだった。
駐車場があるからか、唯一谷地頭周辺で海外の団体客を見かけた。

3か所目が函館公園。
先に訪れた2か所より桜の開花が進んでいた。
出店が多く花見客でにぎわっていた。
ここでは訪日観光客を見ることはなく、地元民が多いように感じた。

時間になりキャンドルを受け取りにお店へ戻る。
表面がつるつるした状態から再度温かい蝋にくぐらすことで側面が溶け、お花が浮き出てきた。
仕上げを行ってもらい完成。
旅の思い出を持ち帰ることができるのはうれしい。

表面がつるつるの状態
仕上げ後

今回は時間の都合上旅程に組み込んでいなかったが、時間に余裕ができたのでスタンプの設置場所でもある函館山に足を運ぶことにした。
しかしあいにくの強風でロープウェイは運休、スタンプは頂上の展望台に設置されているので押すことが出来なかった。

次に旧函館区公会堂へ向かう。
明治時代に建てられた洋風建築で重要文化財に指定されている。
函館山からの景色は見ることができなかったが、バルコニーからの眺めもよかった。
劇中の舞台でもあることからキャラクターのぬいぐるみと一緒に写真を撮っている観光客も多数見受けられた。

今回のように映画とコラボすることで、ファンは聖地巡礼を行い、普段足を運ばないような観光名所にも訪れるきっかけになる。
観光客にとっても市にとっても嬉しいイベントだと思った。

お花見の期間中、夜のライトアップが行われるため五稜郭公園を訪れた。
明かりにともされている桜は幻想的な雰囲気でとても綺麗だった。
人通りが少ないのでゆっくりと鑑賞したい人には夜もお勧めだと思う。

■2日目

オープン直後に五稜郭タワーに到着するとすでにチケット売り場には長蛇の列ができていた。
事前にコンビニで購入していたため直接エレベーター待ちの列に並ぶ。
団体観光客も多かったが、10分程並んでエレベーターに乗り込むことができた。

地上90mにある展望2階から五稜郭跡の星形が見える。
今のシーズンだけ桜のピンクで縁取られとても綺麗だった。

園内で浴衣の貸し出しを行っており、訪日客が着用しながら散策をしていた。値段も高すぎず気軽に利用できそうだ。

140年ぶりに復元された箱館奉行所を見学する。

ゴールデンカムイの作中に出ていたこともあり、聖地巡礼に訪れる人もいるという。
館内は襖が開かれ全体で72畳という圧巻の広さだった。

五稜郭公園前電停から二駅、柏木町電停で降りると桜が丘通がある。
名前の通り桜で有名な通りである。
道の両脇に桜の木が植えられており、満開の時期はきれいな桜のトンネルが出来上がる。
あいにく満開ではなかったが、それでも晴れた空と桜を見上げながら歩くのはとても気持ちが良かった。

最後に函館市熱帯植物園に向かう。
サルが温泉に入浴している姿を見ることができる人気の観光名所である。

例年12月からGW前後までその様子をみることができるが、見学した日は気温がとても高かったため湯に浸かっているサルは一匹もいなかった。

サルの生態に関して日本語のみならず多言語でアナウンスがかかっており、国内外からの観光客の多さを感じた。

温室内では日頃目にすることは珍しい各国の植物を観察することができた。
規模は大きくないので、時間が限られている時でも気軽に立ち寄ることができる。

最寄りのバス停から15分ほどで函館空港に到着。
とてもコンパクトな空港だがインフォメーションセンターには函館の情報が掲示されていたり名産が販売されているお土産屋さんがあったりと、搭乗まで飽きることなく時間を使うことができた。

■研修を終えて

五稜郭公園の桜はやはりとても綺麗だった。
札幌市内でここまでのものを見ることはできない。

多少ハードではあるものの、日帰りでも函館へ行くことをおすすめしたい。見学する場所を厳選すれば桜と函館の街並みも同時に楽しむことができる。

舞い散る桜と写真を撮るため、桜の枝を何度も振り、木にダメージを与えてしまうなどのマナー違反が各地で起きているという。
訪日客が増えるのは嬉しいが、最低限のマナーをもって行動するよう案内所でも呼び掛けていきたい。 (reported by KH)


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