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幕別・広尾・帯広の旅(2022.11.7-8)

お客様に漠然と北海道らしい景色が見てみたいと聞かれる事がある。イメージするのは牛が放牧されている、広大な畑や白樺などの木々が並んでいる風景や地平線が見える景色である。そういった牧場や十勝の平原はどのあたりで見られるのか。道東は車で移動する方が多いが、路線バスでどこまで十勝エリアを観光できるか実際に乗って確認してみた。

帯広から広尾間は路線バス約2時間半で、日帰りで行くには時間的にハードである
幕別町も広尾町も小さな町なので、午後開いているお店が少ない
■広尾小学校バス停からサンタランドまでの道のりは坂になっているが徒歩8分はあっという間
サンタランドでは春から夏は季節のお花が見られる。クリスマスローズガーデンもあり冬以外でも楽しめる
馬の資料館は無料でありながら見ごたえあり。競馬好きの方じゃなくても楽しめる
真鍋庭園はエゾリスの宝庫で、北海道らしい動物が見たい方にはおすすめ
真鍋庭園は樹木を見る庭園なので、晩夏(宿根草・山野草)から初冬(紅葉)にかけて楽しめる

1日目 (11月7日)
札幌駅から帯広駅までのJR特急とかちに乗車。幸い道東方面に多い鹿との衝突がなくトラブルなく到着。帯広駅に着くと、まずはバスターミナルおびくるで「とかち2day乗放きっぷ(3,900円)」を購入。バスまでの時間があったため、北海道ホテルに歩いて向かい(徒歩13分) 、ホテル敷地内に着いた瞬間、動く物が・・・近づくとエゾリスだった。そしてチェックイン前に荷物を預かってもらった。

帯広バスターミナル「おびくる」
北海道ホテル敷地内にいたエゾリス

最寄りのバス停から十勝バス広尾線に乗車。車窓からは十勝らしい景色が広がり、途中「幸福」や「愛国」、「中札内美術村」を通り、約1時間半かけナウマン象記念館前に到着。 

十勝バス車窓から
十勝の景色

まずはお昼を食べようと思い、近隣のレストランに行くと臨時休業だった。周辺は道の駅しかなかった為、先にナウマン象記念館へ。敷地内にナウマン象の大きい親子像があり、突然鳴き出した。おそらくセンサーがあり、人が近づくと鳴る仕組みだと思う。
記念館に入ると、ドーム状になっていて、中央に大きなナウマン象の復元骨格があった。
お客さんは誰もおらず、とても静かな空間でじっくり見ることができた。
忠類ナウマン象化石は、1969年(昭和44年)7月に工事現場で偶然発見された。この記念館は、1988年(昭和63年)8月にオープンした。
次のバスまで少し時間があった為、道の駅に寄り「どろぶたのメンチカツ」を食べた。
※「どろぶた」とは幕別町内の広大な土地でどろんこになりながら育つ放牧豚。

ナウマンゾウの親子像
ナウマン象記念館入口
ナウマン象記念館
ナウマン象の復元骨格

広尾まで約50分のバスに乗り、サンタランド最寄りのバス停「広尾小学校前」に到着。
ちょうど小学生の下校時間ともあり、たくさんの子供達と先生が見送りに外に出ていて、にぎやかだった。
サンタゲートをくぐり、徒歩8分。右側の丘に緑の葉で「ヒロオ」と見えた。

広尾小学校前バス停(奥にサンタゲート) 
ヒロオの文字

左側には木製のランタンのアーチがあり、そこから入ると右側に「サンタの部屋」、まっすぐ行くと「サンタの家」があった。サンタの部屋を覗くと「サンタさんはおでかけ中」との看板が。中には入ることが出来なかったが、窓からツリーや暖炉、デスク等が見えた。
 

サンタの部屋
サンタの部屋内部
サンタの家

サンタの家は1階がクリスマスグッズ等のショップで、2階がカフェスペースになっている。外は少し高台になっており、「サンタの鐘」があった。帰り際に気づいたのだが、サンタの部屋の入り口には銀の鐘があり、チャイムになっていた。

サンタの鐘
サンタの部屋のチャイム

帰りのバスまで時間があり、お昼を食べ損ねたので、どこか食べられるお店はないかと町を歩いてみたが、どこも開いているお店はなかった。海のまちで海産物が取れることで有名だが、残念だった。仕方なく、コンビニで買った。
気づけば十勝神社まで歩いており、帰りのバスは「十勝神社前」から乗車。ホテルの最寄りバス停まで約2時間半。路線バスの中は暖房もあまり効いてなく、寒くて座りっぱなしは体力を消耗した。18:30頃ホテルにチェックイン。1泊2食付きの宿泊プランにしていた為、ホテルのレストランで夕食を食べた。
北海道ホテルではモール温泉とサウナに力を入れている所でどちらも堪能したが、サウナは慣れておらず、すぐ熱くなって1~2分程しか入ることができなかった。外の気温が一桁で、露天風呂での外気浴が気持ちよかった。

2日目(11月8日)
 
ホテルで朝食を食べ、9時頃にチェックアウト。荷物を預かってもらい、最寄りのバス停から真鍋庭園に向けてバスに乗車。バス停からは歩いて5分程で入口に着き、途中「リス横断注意」というかわいらしい看板があった。受付をするとなぜか割引料金800円(通常1,000円)で入ることができた。メインコースは2つあり、長い方の「キタキツネコース(45分)」を歩いた。園内には私の他に家族で写真撮影に来ている人しかおらず、とても静かで、人が少ないせいもあってか、何匹ものエゾリスが駆け回っていた。
紅葉の見頃は過ぎていたが、まだ赤いもみじが所々にあり、地面に散っている葉も綺麗だった。

真鍋庭園内日本庭園
真鍋庭園内の紅葉
真鍋庭園内のエゾリス2匹
真鍋庭園内のエゾリス
朝ドラ「なつぞら」のロケセット

バスで一度ホテルへ戻り、荷物を受け取り、帯広駅まで歩いた。バスターミナルから競馬場まで向かった。競馬場に併設しているとかちむら内にある「馬の資料館」を見学。入館無料ながら、1階には実物大の馬のレプリカがあり、人と馬のかかわりから北海道開拓と馬や、2階にはばんえい競馬についてのビデオ上映等、とても見ごたえがあった。ランチにはとかちむら内にある「ぶた丼きくちや」で帯広名物の豚丼を食べた。
また、敷地内には十勝産の野菜や食品、お土産等を売っている「産直市場」やカフェ、スイーツショップ、キャンプ用品の販売やレンタルを行っているお店があった。2時間あれば十分楽しめる場所だと思う。

とかちむら入口
馬の資料館 
実物大のレプリカ
輓馬神社
山わさび豚丼

帰りは高速バス「ポテトライナー」の新設された停留所の「競馬場前」から乗車。
車内は1人席が交互に配置されており、隣を気にしなくても快適に過ごせる作りだった。
ただ、暖房が効きすぎており、ちょっとしたサウナ状態になった。
今回は路線バスとの接続の時間や、えきねっとではJR特急とかちのみお得な乗車料金だったこともあり、時間の都合上、行きはJR、帰りは高速バスを利用した。

1日目(11月7日)
 札幌駅 7:58 → 帯広駅 10:39 (JR特急とかち1号)
 西5条17丁目 → ナウマン象記念館前 12:57 (十勝バス60広尾線)
 ナウマン象記念館見学
 ナウマンゾウ記念館 13:57 → 広尾小学校前 14:45
 広尾サンタランド見学
 十勝神社前 16:12 → イオン帯広店前
 北海道ホテル チェックイン
2日目(11月8日)
 大通18丁目 9:19 → 西4条39丁目 9:26 (十勝バス1循環線)
 真鍋庭園見学
 西4条39丁目 10:48 → 大通18丁目 10:55 (十勝バス1循環線)
 バスターミナル12番のりば12:04 → 競馬場前12:15 (十勝バス72)
 とかちむら・馬の資料館見学
 競馬場前 14:37 → 札幌駅前バスターミナル 18:00 (北都交通ポ 
 テトライナー)

(reported by AT)


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