お国柄が出る?インバウンド消費の特徴

3月29日に観光庁が訪日外国人消費動向調査の2018年(平成30年)の結果を公表しました。この調査では、国別にインバウンド客の日本での消費額と、買い物代、宿泊代などの費目別支出額が分かります。訪日者の国籍によって、日本でのお金の使い道の特徴が異なります。

データ可視化ツールTableau上で、各国の消費の構成を比較しました。以下のリンクからご覧ください。(note上でtableauの埋め込みが出来ないのが残念。画像も貼っておきます。)

一時期、爆買いで話題になった中国人の消費額を見ると、買い物代が中国人1人が日本で使うお金のうち、およそ50%を占めます。圧倒的に買い物代が多いことが分かります。しかし、2017年と2018年を比較すると、買い物代のシェアと金額は減少しています。

では、オーストラリア、スペインはどうでしょうか。どちらの国も宿泊代が約40%を占めています。オーストラリア、スペインに限らず、欧米豪のインバウンド客は滞在日数が長いため、宿泊代の占める割合が高くなります。買い物代の金額は中国の3分の1程度となっており、訪日に求めるコンテンツは、買い物ではないのかもしれません。


東南アジア代表として、東南アジアの国の中で初めて年間100万人を超えたタイを見てみると、飲食費の占めるシェアが2017年から2018年にかけて、拡大していることがわかります。ご当地グルメをPRするなら、タイ人がターゲットとして適するかもしれません。

*当サイトでは、各種インバウンドデータの解説やインバウンド動向を紹介します。

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