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002 日本のブランドいちごが大変です。

みなさんこんにちは!
最近いちご飴を作ったら砂糖がマグカップの底にくっついてカップの一部と化しました。れいなです☺︎
くっついた水あめの取り方、知ってる方いたらこっそり教えてくださいね!

さてさて今回は皆さんも今流行りの#おうちじかんで一度は食べる機会があったのではないでしょうか?「いちご」がテーマです!🍓
ただですね、今回ご紹介するのはいちごの「美味しさ」とか「可愛さ(?)」とかあまおうが「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字なんだよー。とかそういうたぐいの話では一切ございません。もうちょいまじめにいきます。笑

タイトルにもあったように今、日本のブランドいちごが大変なんです。
何が大変なんだ笑!って話ですよね。簡単に今回の話題をまとめるとずばり「韓国に日本のイチゴ品種が不正に出回り、250億円損をした!」というイチゴを巡って戦争ならぬ深刻な状況が起きてしまっているのです。

そこで今回はこの一大事を「イチゴ品種大量流出事件」と名付け、以下の項目に沿ってお話ししていきます!よっしゃいくで!

▼目次
□イチゴ品種大量流出事件 ⑴何が起こっているの?編
□イチゴ品種大量輸出事件 ⑵なぜ事件は起きた?編 
□イチゴ品種大量輸出事件 ⑶悲劇を繰り返さないために編

□イチゴ品種大量流出事件 ⑴何が起こっているの?編

 いきなり本題に入る前に、まずはこの写真に見覚えあるよー!という方はいらっしゃいますか⁇🤔

「そだねー。」という訛りが可愛い!と平昌五輪中、何度も話題に取り上げられたカーリング女子の休憩中の様子です。美味しそうにもぐもぐおやつを食べる様子から「もぐもぐタイム」と言われたことも記憶に新しいですね。

しかーーし!彼女たちが手に持っているイチゴ。実は「日本から韓国に不正流出したイチゴ」なんです。いやぁ、驚きですね。(※カーリング選手は一切悪くないです。)

イチゴ大福ブームが到来し、韓国国内でも絶大な人気を誇っている果物"イチゴ"。ですが、韓国で現在栽培されているイチゴのなんと90%以上は栃木県の「とちおとめ」や農家によって開発された「レッドパール」「章姫」といった日本品種由来なんです!

あなたは90%受験に受かります。って言われたら「合格率高すぎいいい、絶対受かるなこりゃ笑」ってなりますよね?それぐらい多いのです!!

韓国では大粒で甘いと噂の「雪香 ソルヒャン」や香りが良いと評判の「梅香 メヒャン」といった品種が有名(名前は可愛い。)ですが、こうしたイチゴの多くが「章姫×レッドパール」など日本の品種を掛け合わせて作られた品種なのです。サラブレッド感半端ないっす。🏇

かけあわせちゃえば勝ちっしょ。という考えなのか何なのか分かりませんが、皮肉にも韓国は日本を上回るレベルでアジアを中心にイチゴを輸出しています。金額にしてなんとびっくり5年で約300億円!日本の約50億円と比べるとその差は歴然…

冒頭で述べた「250億円の損失」というのは”もし韓国で輸出された300億円分が日本から輸出されていたとしたら”とした時の損失額にとなっています。

これがイチゴ品種大量流出事件の概要になります。
よくインスタとかで韓国のいちごパフェとかめちゃ美味しそう!って思うけれど、この事件を聞くとちょっと複雑な気持ちに笑。

□イチゴ品種大量流出事件  ⑵なぜ事件は起きた?編

 ここまで来てみなさん思ったのではないでしょうか?”つか、そもそもなんで日本のブランド品種が渡韓したの?”と。日本のなかだけで栽培すればよかったのに。と思ってしまいますよね。ここからは事件発生の"原因"について書いていこうと思います!愉快な物語風にお届けしてまいります。

【タイトル:AさんとBさん】

むかしむかし、愛媛県にAさんというイチゴ農家を営んでいる女の人がいました。イチゴが大好きだった彼女は雨の日も風の日も関係なく、毎日我が子のようにイチゴを育て、開発し続けました。そんな日々が続き、6年もの年月が過ぎようとしたある日のことです。

「ついに…ついにこの日が来たのね…!」

そうなのです。長年の努力の成果が実った末、Aさんはついにのちに「レッドパール」と呼ばれるイチゴの品種開発に成功したのです!そんな手塩にかけてイチゴを開発してきたAさんですが、ある日大事件が起こります。

その事件とは、韓国の農業研究者なる男Bが図々しく「レッドパールの苗を分けてほしい」とAさんに頼むためはるばる日本までやってきたのです。Aさんからしたら我が子のようなイチゴ。もちろん簡単に手放すわけにはいきません。

しかし何度も断れど断れど、Bも諦めません。

「お願いだ。わざわざ日本まで来たからには手ぶらで帰るわけにはいけねぇんだ。」(北島康介の仲間風)

しびれを切らしたAさんはついに条件付きで、苗を分けることにしてしまったのです。これさえなければ…。その条件とは3つ

その1:Aさんに対し使用料を払うこと。(ロイヤリティと言います。)
その2:他の人に絶対絶対譲らないこと。
その3:5年間の栽培期間に限ること。

この3つの条件は何があっても守るように。そうAさんはBさんに対して忠告しました。こうして二人の間には固い契約が結ばれたのでした。

実は人と人の間で結ばれた契約は法律と同じくらい重ーーいものであり、守らなくてはいけない責任が付いてくるのです。

とまあここまでの話を聞いて皆さん大体結末の予想はついてきましたよね…?そうなのです。Bさんはこの契約を破り友人に苗を譲ってしまうのです。悔しいっ

「ちょっといいもん貰ったからお前も育ててみろよ!」

なーんてBさん、軽い気持ちだったのかもしれません。しかし!これを受け取った人がまた友人に苗を譲り、アッっという間に韓国にAさんの苗は広まってしまったのでした。ちゃんちゃん。

このお話は日本のブランドの中でも「レッドパール」についてですが、他のブランド品種もこのように流出してしまったケースが多いのです。
つまり個人間で結んだ契約に違反したことが理由として挙げられているのです。

□イチゴ品種大量流出事件  ⑶悲劇を繰り返さないために編

 さてさて、この事件の概要発生原因についてはもう皆さんばっちりですね⁇しかしながら刑事なるもの同じ事件が起きないようにするにはどうすればいいのか常に目を光らせておく必要がありますよ~。
(急遽皆さんは刑事の設定です。)

先程の物語【Aさん、Bさん】ではBさんが勝手に友人らに苗をばらまいてしまったことが悲劇の連鎖の始まりとなってしまいましたね。それが気づけば韓国全土へ!Aさんはレッドパールを「私のよ!!」と証明することは難しくなってしまいました。

ではでは、もしもAさんがレッドパールに「A作」と自分が開発したことをアピール(品種登録といいます☺︎)できていれば?Bさんもこーんなに横暴にふるまうこともなかったんじゃないか!と。

ですがみなさん。品種登録ってとーーってもめんどくさいんです。しかもお金もかかる。ズボラ女子なんて一生やらないんじゃないか、ぐらいには手間も費用もかかります。しかも、国境を越えた品種登録なんてもう頭がぱんくしちゃいそう。

まず、Aさんのように海外でイチゴを保護したい!と思ったら開発から年以内に手続きを終えなきゃいけないのです。4年って一瞬ですよ!!大学生活を送っている方、送った方は想像してみてください。ね?

それから、お金。な、な、なんと!100-200万円かかります。こーれが個人のイチゴ農家ともなるとだいぶ痛手ですよね?開発でもお金がかかるのに気が滅入っちゃう農家さんも多いのが現状です。

そして極めつけはこれ!日本で決められた規定が韓国でしっかり履行されるかは韓国側にゆだねられてしまうのです…。国境おそるべし。

以上のように時間もお金も奪われ、おまけに守られるか分からない賭けのような海外での品種登録。問題山積みであることはどう見たって明らかです。

あくまで個人的な意見に過ぎませんが、AさんとBさんの契約内にあった使用料(ロイヤリティ)の金額を国外向けに引き上げて、品種登録の資金に充てられるようにお金を循環させる。こうした仕組みを農家だけじゃなく、農林水産省の支援なども含めて考えれば同じような事件は減るんじゃないかなぁと思います!

ちょっと最後まじめに語っちゃいましたね。いけないいけない、笑。
にしても、一粒何万円とかするイチゴ食べてみたいなー。町で配ってないかなぁ。

ではでは今回はこの辺にして。次回はどんなテーマにしようか3つくらいある候補から頑張って選んで書いていこうと思いますっ。

最後までお読みいただきありがとうございました🐥🌻








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