冬凛
朗読用、1人読み用の短編、詩、セリフなど。
唐揚げ 唐揚げノンアルver
『最愛のあなたへ』 一人読み用まとめです。
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君は今、何を思うのだろう 大きくなった翼を広げ 旅立ちの準備をする君は 君は今、何を感じるのだろう 輝く未来を目指し 一人で歩き出そうとする時に 目を閉じると 君が生まれた時 初めて笑った時 初めて寝返りを打った時 初めて言葉を言えた時 初めてハイハイをした時 初めて歩いた時 初めててんとう虫を見た時 初めて保育園に預けた時 初めて学校に行った時 怒られて不貞腐れた事も 半べそをかきながら宿題をした事も 好きな人ができた事も 自分の頑張りが認められた時の事も いろ
ひらり ひらり 目の前に舞い降りた ひとひら 深く積もった雪の中 太陽を浴びて プリズムに輝く まばゆい光の中 舞い降りてきた ひとひらは 触れれば壊れそうで しなやかに芯が強く 咲きこぼれる笑顔は 無邪気にキラキラと 輝いて 煌めいて あまりにも美しいひとひらは 手を伸ばすのを躊躇う僕の 手を取りそっと寄り添って ゆっくり 穏やかに 時は流れ 凍りついた僕の心を ゆっくり 辛抱強く 溶かして 暗闇の中にいた僕を 一歩ずつ 陽の当たる場所へ 連れ出し
冬はゆったり腰をかけ 寒さと眩(まばゆ)い白さで ぼくを包む 高い峰々は 雪と氷に閉ざされて 色のない世界に染まる うず高く積もった雪が ぼくの前に 立ちはだかる かきわけても かきわけても さらさらと崩れる粉雪は 息が上がるほど 肺にまで沁みて ぼくの心も凍らせていく 踏み出せば 沈み込む雪の柔らかさに そのまま倒れ込みたくなる キンと冷えた空気 枝についた樹氷は 長い尾を伸ばし 高く澄みきった空に踊る 白銀と氷の世界 熱くなった体の芯と 痛みを通り越して 感
拝啓、愛し子の君へ 寒気のきびしい日が続いていますが、お変わりありませんか。こちらでは昨夜から雪が降り続け、一面の銀世界に変わりました。 なーんてね。 ふふっ、堅苦しい挨拶は苦手なんだ。 雪が降ると思い出すよ。 天気予報で雪の予報が出ると君はいつもソワソワして、雪が積もったら何をしたいか、いっぱい話してくれた。 朝、雪が積もっているとお母さんの手を引っ張って大はしゃぎしていたね。顔も耳も手も真っ赤にして遊んでいた。わたしも君の投げた雪玉で真っ白にされたのを覚えているよ
キャラクター紹介 A 唐揚げ作って梅酒飲ませる(タチな)人 B サラダ作って梅酒飲む(ネコな)人 特記事項 [ ] ←ト書き A、Bそれぞれの名前は演者の名前や任意の名前に変えてください。 一人称も自由に変更可 雰囲気を壊さない程度のアドリブ可 不問2となっていますが基本的に女性サシを想定しています もちろんBLに変えても可 ※)途中までは通常verと同じです。 ノンアルなのはAだけです。 わちゃわちゃ楽しんでいただければ嬉しいです。 本編 A ただいまー
キャラクター紹介 A 唐揚げ作って梅酒飲ませる彼氏 美味しいものを作って彼女に食べさせるのが趣味な人 B サラダ作って梅酒飲む彼女 少しお料理苦手 特記事項 [ ] ←ト書き A、Bそれぞれの名前は演者の名前や任意の名前に変えてください。 一人称も自由に変更可 雰囲気を壊さない程度のアドリブ大歓迎 ※)男女サシです。 キャラクターの性別変更はご遠慮ください。 演者の性別は問いません。 わちゃわちゃ楽しんでいただければ嬉しいです。 本編 A ただいまー
糖ニモマケズ 脂ニモマケズ 歳ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナ胃ヲモチ 胃モタレハナク 決シテ吐カズ イツモゲンキニ食ベテヰル 毎食オオモリノ白米ト 肉ト少シノ野菜ヲタベ アラユル食物ヲ ジブンノ血肉ニカヱ ヨク咀嚼シ飲ミコミ ソシテワスレズ 戸棚ノ中ノ箱ノ中ノ 小サナ瓶ノ胃薬ヲモッテ 東ニ脂ノ乗ッタ鰤ガアルトキケバ 行ッテ刺身トシャブシャブヲ喰ライ 西ニ美味イ馬刺シガアルトキケバ 行ッテ大蒜醤油ト山葵醤油デ喰ラヒ 南ニ残サレサウナ食事アレバ 行
あなたの体温に包まれる心地よさに 重たいまぶたは開かないでいる 眠すぎて何も考えられないまま 顔中にキスの雨を受ける 小さなリップ音を奏でる あなたの優しくてやわらかい唇が気持ちいいの この時間がとても好き サイドボードのロックグラス 溶けてなくなった氷と スコッチの苦くて癖のある味 ハチミツのようで少し潮(しお)のようなふしぎな香り サラミソーセージのスパイシーな香り わたしと同じボディーソープの香りの中に やわらかく包み込んでくれる大好きなあなたの香り バレないよ
早朝午前3時 ふと目を覚まして 寝ぼけ眼(まなこ)で腕の中にいる貴女の寝顔を見る シパシパとまばたきをして ぐっすりと夢の世界にいる貴女の寝顔を眺める この時間がとても好きだ サイドボードのロックグラス 溶けてなくなった氷と 年代物のBOWMORE(ボウモア)の スモーキーで甘いシェリーの香り サラミソーセージのスパイシーな香り 仄かなボディーソープの香りの中に ひときわ輝く貴女の芳(かぐわ)しい香り 首筋に顔を埋めて思い切り息を吸い込む 情事の残り香が混じった 脳
秋が足早に駆けてゆく なにをそんなに急ぐのだろう 高い峰々が薄く雪化粧して 薄氷(はくひょう)がパリパリと音を奏でる 唐松の紅葉が落ち水面を黄色く染め 真っ白な霜は足跡の形に溶け 地面を盛り上げて伸びた霜柱は しゃりしゃりと泣く かじかんでジンジンとする指先 チリチリと寒さで痛む頬を 白い吐息が撫でていく そう これは寒さと澄み切った青空のせい 泣いてなんかいない モミジも、カラマツも、ナナカマドも 色づいた葉が はらはらと落ちていく あなたのことが好きだと言った
あなたの光で わたしは安らぐ あなたの柔らかさに わたしは微睡む あなたのぬくもりで わたしは眠る あなたの輝きで わたしは笑い あなたの声で わたしは心躍り あなたの指で わたしはときめく あなたの笑顔に わたしは恋焦がれ あなたの瞳に わたしは惹かれて あなたの全てに わたしは揺られ あなたの全てが わたしの命 あなたの全てが わたしの全て 月よ 月よ わたしの月よ どうかこれが夢ならば 醒めないままでいさせておくれ 星よ 星よ わたしの星よ せめ
はじめに キャラクター設定と朗読される方向けの簡単な指示です。 ト書→[ ] 主人公は表の顔はシスター。裏では粛清人という仕事を請け負っています。 表の顔の時は穏やかで淑やか、誰にでも好かれる可愛らしい女の子です。裏の顔は神など信じていない、口の悪い殺し屋です。 [口調がガラッと変わります]の指示の前は、おっとり穏やかな話し方をしてください。 以下本文………………………………………… こんばんは、市長さん こんな月のない夜中にお出かけですか? わたしですか? お
「泡になって消えてしまいたい。」 ぽつりと呟いた。 『個』というか『自分』というものを持っていない私は、常に周りの顔色をうかがって、人の意見に左右されながら生きてきた。反感を買わないように、孤立してしまわないように。みんなの中に埋没して目立たないように、静かに、ひっそりと。 クラゲのように流れに身を任せて、人の意見に同調し、迎合し、多数決の多い方に賛成して。 ふうわり ふうわり ゆらゆら ゆらゆら 流れに任せ、揺蕩うように。 流れて流されて、理想の自分との乖離
蒼い靄(もや)に包まれて 夜(よ)が明けてゆく 雫のピアスを纏(まと)い 深緑が黄金色に輝く 高く響き渡る郭公(カッコウ)の声に微笑み 低く響く山鳩の呟きに 「やぁ、おはよう」と声を掛ける 靄(もや)が溶けていくにつれて 澄み切った青空が広がっていく 農夫が今日も顔を上げて 遠くに望む雪山に 駒(こま)の雪形(ゆきがた)を探す 田植えの時を待ち侘びて 畦塗(あぜぬ)りをして整え、代(しろ)かきをし 水口(みなくち)の関(せき)を開け、水を張る 丁寧でリズムの良い仕事
あなたがここに居てくれるという事 それはただの奇跡なのだろう 夢のような幸せを 日々感じている 数多の苦しみや悲しみを 乗り越えてきたのは ただ君に会うためだけの 試練だとしたら 君と未来を紡ぐための 試練だとしたなら 僕はもう他には何も要らない 僕が欲しいのは ただ君だけ 君の心だけ 君が微笑んでくれるなら 君が喜んでくれるなら 僕はこの身を 心を 魂さえ捧げるだろう 君の声を聞きながら 未来に思いを馳せる 二人で他愛のない話をして 笑い合って 時に怒って 時