東野篤子氏と暇空氏との論争における個人所見

はじめに、この話題はいきなり話し始めると注釈をちょいちょいはさむことになってしまうので、「この記事内における定義・決まり」をいくつか定めておきます。定義・決まりが正しいかどうかを問うと話がまとまらないのでその妥当性は問わないことについて了承されたい。

1 戦争学と軍事学について

wikipediaとかにも分類はあるのだが、他を見る限りこれが正しいという分類はおそらくないため「戦争学」については「政治学」の分野であり、「軍事学」はあくまで軍に焦点を置くものとします。
なので徴兵制、戦時に関する特別法、同盟、安全保障等の幅広い分野を担当するのを戦争学、対して軍・軍備・軍事研究開発・作戦等の軍事力そのものに関する学問を軍事学と置いておき、両学問は明確に分けれるものではないことは承知ですが、主体がどこにあるかという点で分けておきます。

2 東野篤子氏についての所見

著書等を全部読んだわけではないですが、ざっと経歴を見たところ、明らかに政治畑の方と見受けられます。上記の定義からすれば戦争学方面の方であり、軍事学について特段の経歴は見当たらかな?ここが今回の暇空氏とのすれ違いにつながると思っています。

3 議論の重要性と目的化、暇空氏の接触

ざっくり言ってしまうと東野氏は、昨今のロシアーウクライナ戦争を鑑みて日本でも議論していくべきって考えの人ですかね?

ちなみにこの時にとある人から「議論することは危険」というRTに対して「議論を危険視することはおかしい」って返していらっしゃいます。まぁある程度流れを見ると、この回答が変ってことはないんですが、ここで暇空氏が引用RTを以て「メスになった青識」って投稿したわけですね。

まぁ当然ですがこの時点では東野氏からすれば「???」ってなるのは当然ですね。東野さんは当然に「何が言いたいのかきちんと説明してください」返答されていますね。
暇空氏のことはもしかしたら何かで知りえていたかもしれませんが、基本的に接点がないでしょうから、少なくとも「メスになった青識」といきなり言われても意味は理解できないでしょう。

暇空氏はこの表現を侮辱だと東野氏は思っている、と発言されているので、ここだけ聞くと暇空氏的には侮辱のつもりはなかったのかな?と思ったのですが、後に暇空氏は「バカの性別なんてオスとメスで十分だろ」と発言されているのでやはり侮辱の意味だったのでは・・・・?と思うところ。

話は戻って「メスになった青識」の説明として
・青識(青識亜論という人物)
=議論することを目的化した人物(※真偽はともかくここでは定義とする)
の女性版という意味だと暇空氏は説明しました。

あとで分かることですが、暇空氏は東野氏のことを知らなかった、ということなのでこの時点では東野氏がこれまで出してきた著作や意見というのはそこまで見てはいなかったものとは思います。なので「議論を呼びかけているだけ」という部分が焦点となり、青識氏と被ったのでしょう。

ただここはさすがに第3者視点に立てば、まともに話す前から礼を欠くのはいただけないかなぁとは思いま欠く

4 暇空氏における議論とは

暇空氏は議論とは、お互いに自論をぶつけ合って最良の答えを案出する行為であるとしております。これは確かに正しいです。
ちなみに暇空氏が嫌っている議論の目的化、というのは確かにあります。誰も特に望んでいないのに議論して世論を(自分たちが都合がいいように)誘導しようとする人・勢力は確かにいますからね。ただ東野氏に即返事する前に東野氏がどういう人物か経歴をざっくり見ていれば先述した発言にはならなかったんじゃないかなぁとは思ってます。

5 分野のずれ

さてと、「自論がなく議論を目的化する人物」と烙印を押されてしまったわけですが、ここでピンと気づいて東野氏が自論を述べれば・・・となるんですが冒頭に合ったように東野氏は政治学方面の人なんですね。それに対して暇空氏が中国が攻めてきたら・・・と、軍事面での自論を言ったわけですね。

「議論というならせめて いつ頃 どの国が どんな理由で どのくらいの規模で 攻めてくるのかの想定かかないと議論なんて無理やろ」

という発言からも、分野がずれてるなぁというところなのですが、これを是正することなくそのまま進んでしまったのが問題なんでしょうね。なのでこのあとの二人の発言って「お互いその分野においては正しい意見だけど、分野が違うので全く議論として成立しない」という状態が生起してるって感じですね。

ちなみに、現代においては、もはや他国の常備軍の編成・装備は基本的に両者とも分かっている状態です。なのでどのくらいの規模でどう攻めてくるかってのは戦術の範囲となっています。基本的に私も軍事学の分野の人間なので多少は知見を持っています。なので暇空氏の求める議論だと、「いつ、どの国が、どんな理由で、どの程度の規模で」なら師旅団司令部2部の情報見積あたりだと非常に近い内容で求めている議論ができるかもしれません。
(専門用語等の知識があることを前提として)

6 所感

今回はあくまで2名に焦点当ててますが、結構いろんな人が関与しています。戦争学方面、軍事学方面いろいろなんですが個人的には残念だなぁと思うんですが

「みんな相手のちょっとした挑発や煽りで正面切ってムキになりすぎじゃないですかね?」


ってところです。結構こっちの世界って挑発は普通に行われるところなんですが、基本的にジョークでいなしたり、スマートな反撃をしたりするもんなんですね。

例えば
A「あぁん?何見てんだ?」っていいがかりを付けられたときに
B「なんだとコラァ」って一触即発の雰囲気に持っていくのを見ると
戦争学や軍事学を学んでいる身としてはなぁ・・・と思うところです。


B「いやぁーダメージジーンズではなくダメージスーツなんてオシャレだなぁと思いましてw(スーツのズボン穴を指して)」
A「あ、お、おぅ・・・・」
みたいな返しを見ると、個人的にやるなぁあの人(B)って思ったりするんですよね。

まぁどっちにしろお互いにブロックしたならお互いに縁がなかったとして少し両者とも完全に触れなければいいかもしれませんね。と言ってもリアルの戦争も、停戦、はい、遺恨やめましょう、ってわけにはいかないので難しいところですね。

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