【連載企画】どんなダイエットをしても細くなれなかった女の子が街行く人が無意識に振り向いてしまうほどの美しいモデル級の体型を手に入れた話④
今回は第4話です。
前回の第3話は下の記事から見られます。
姉は好きな人から褒められたことで、逆に昔のような生活に戻ってしまっていました。
「可愛くなりたい!」「もっと細くなりたい!」
そう思いつつも明らかに見てわかるほどのリバウンドをしていっていました。
その結果、姉に衝撃の一言が浴びせられることになります。
そうやって口では「痩せたい!」とは言いつつも、昔の生活に戻ったままで迎えた社会人3年目の春のことです。
なんと!姉にあの一目惚れしたイケメン営業マンからごはんのお誘いがあったんです。
思ってもみないタイミングでの急なお誘いと、約半年ぶりに彼と会える嬉しさから、喜びが抑えられないくらいのワクワク感を持って待ち合わせ場所に向かいました。
すると、
「えっ、どうしたの…?」
「なんか前と雰囲気変わったね、、💦」
楽しみにしていた姉とは対照的に、そんなセリフとともにかなり浮かない表情をした彼の姿がありました。
さらに会ってすぐのタイミングで、
「実は今日なんだけど、この後仕事があるからそんなに長くはいられないんだよね、、笑」
と、誰がどう見てもわかるような、明らかな嘘をつかれてしまいました。
「あ、そうなんだ、、」
「それはしょうがないね…!」
姉はとっさに空返事で誤魔化したものの、心の中では恥ずかしくて悔しい気持ちでいっぱい。
何よりも「綺麗になったね」と言ってくれた好きな人から、以前とは真逆のことを言われたのがショックすぎて惨めに思えてきました。
それから1ヶ月後、
姉は同僚の子とその営業マンが付き合ったことを知りました。
しかもその同僚というのは、以前姉が陰口を言われていたあの同僚の子でした。
それを聞いた時に姉は気づきました。
あくまで自分はキープの中のひとりで、同時にその同僚の子にも手を出していたことに。
舞い上がっていたのは自分だけでしかなかったんだ…。
とても悔しい気持ちになり、嫉妬心に押しつぶされそうになっていました。
周りの人には恋人がいる。
結婚という言葉も頻繁に聞くようになってきた。
社会人3年目にもなって、何もない平凡な生活を送っている自分に対して、
「今まで私は何をしていたんだろ、、」
そう、ふと我に返り、
それと同時に、
「ここで変わるしかない…!」
あの時バカにしてきた同僚、そして自分をキープに使ってその同僚を選んだ営業マンのあいつを
絶対に痩せて見返してみせる!
と心に誓いました。
そう心に誓った日から姉の意識は変わりました。
その日からYouTubeやインスタでとにかくダイエットの情報をかき集めて、とりあえずおすすめと紹介されている食事制限を始めました。
しかし、食べないと決めていた白米を1、2週間制限し、2kg弱体重を落としたものの、友達とのごはんの約束が入り、たくさん食べてしまいました。
そうなると、「もういいや」と完全にやる気を失くし、見事にあっという間にリバウンド。
落ちた2kgは簡単に戻っていきました。
それでも痩せたかった姉は、「何もせずにただ飲むだけで痩せられる!」と綺麗なモデルさんが紹介していたサプリメントを購入して試してみました。
しかし、それも少し肌が綺麗になったかもという印象で、まったく体重は減りませんでした。
その時になぜか僕に
「飲むだけで痩せられるなんて嘘じゃん」
という怒りの電話が来たことを覚えています。笑
さすがにもうダメだ、、
こんなにいろんな方法を試しても痩せられないようじゃダメだ。
意思が弱くて継続もできないし、もはや体質的に痩せられないんだ。
そう自分に言い聞かせて諦めていました。
それは姉にとって、なんのために、何を目指しているのかわからない地獄と言えるような日々でした。
親戚同士で集まると、みんなが声を揃えて
「もうリバウンドしたの?」
と聞いてきて、
勇気を振り絞ってダメージスキニーを履こうと思ったら、パツパツすぎてボンレスハムかと思う。
友達と話していても相手の目線が一瞬でもお腹の方に向くと恥ずかしくてたまりませんでした。
もはやすべての人間の目線が恐怖になっていました。
そんな時に僕は約1年ぶりに帰省をして、姉と久しぶりに顔を合わせることになりました。
そこでの出来事が姉の運命を変えることになったんです。